手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

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2010-09-26 | 家造り
前回は視覚的プライバシーの問題に関して、
検討をした。

個室でのプライバシーを確保するために、
あえて隣家の壁を見るような位置に窓を設け、
結果、特異な空間構成となった。

プランの左から、庭・廊下・個室の順にゾーニングされた。

                 

                 最小ハウス42

             
昔の住宅には、良く見られた配置である。
縁側越しの庭と部屋。
縁側が空間の中間領域として、いろいろの役割を果たしていた。

戦後は、個室のプライバシーに気を使うあまり、
取り残されつつある<廊下>をどのように位置づけるかは、
住まい手のスタンスによる。


以下に、今風のプランを載せてみる。


                 


                 最小ハウス43


庭に個室が面する。

人の目を気にすることなく、風景と採光・通風を確保できる。

廊下は、あくまでも通路。
ここでは、家族のリアクションは起きない。

いずれのゾーニングが勝るか・・・
一概には判断できない。

生活のシーンを描くのは、家族そのものであるから。

一部屋増やすと・・・とてもリッチに!

2010-09-25 | 家造り
どうしても、二所帯夫々でダイニングルームを持つには・・・

ユニットを一つ増やさねばならならない。

庭の一部をユニットで埋めると・・・


                

                最小ハウス42


上記のようなプランになる。


リビング・ダイニング+キッチンのユニットが、庭の中央に飛び出した。

リビングとしての機能を持つため、キッチンセットは見てくれに配慮して、

以前の計画通り、パーティションで仕舞い込む形式とした。

ダイニングキッチンとリビングの機能を、Oneユニットで兼用した結果である。


ダイニングルームは外部環境との連続性が濃密になった。

テラスを設け、屋外でのランチを楽しむことも容易になる。


反面、個室のプライバシーが脆弱になった。

廊下を介して、庭と対峙していた部屋が・・・
リビング・ダイニングから見られてしまう。

結果、個室の視界は隣家側(親の住宅側)に求めることとなった。
プランで見る・・・右側である。

この面には、隣家の窓を必要としないため、壁を見ることにはなるが・・・
完全なプライバシーが保障される。

通風と採光の確保。
狭い部屋での<抜け>を、ここに求める。


子供が成長したときには・・・

2010-09-19 | 家造り
子供が成長して・・・
中学生になると個室が必要になる。

子供所帯のダイニングキッチンを改造して、
個室を二部屋増設した。


             

             最小ハウス41

左半分のプランを見てほしい。

上から順番にMBR・BR・BR・キッチンコーナーと並んでいる。

下二部屋が子供部屋になる。

クローゼットと机・ベッドの最小空間ではあるが、
プライバシーは確保できた。

反面、ダイニングキッチンはシニアー所帯と兼用になる。

幼児教育が終わった若所帯は、
子供の生活環境をバージョンアップして、
社会との関わりに慣らさなければならない。

祖父母との生活は、手っ取り早い社会環境の構築になる。

他人との協調性をはぐくむには・・・
身近な環境での訓練から。

食事も団欒も・・・親子だけの環境とは違ったものになる。
他人(?)の目を意識しての生活が始まる。


キッチンコーナーは残しておこう!

二所帯住宅の生活環境に、息詰まることがあっても・・・
退避場所を確保しておけば、何とかなる。



若夫婦所帯のダイニングキッチンからの眺め・・・

2010-09-12 | 家造り
程ほどの視界とはどのようなものか・・・

二所帯が許容できるプライバシーの範囲は・・・

適度なコミュニケーションの取り方とは・・・


               

               最小ハウス40

若夫婦所帯のダイニングルームから玄関方向を見ると、
どのような景色になるか、イメージを書いてみた。

玄関ホールにつながる出入り口の幅は90センチ・・・
天井の高さは約4メートルだから、  
部屋の繋がり感と言うよりは・・・
通路空間が回り込んでいる雰囲気。


通路の先にはシニアー所帯のリビングが見える。

夫々の気配は、十分感じるだろう。
声を掛ければ、大声を出さなくとも届く。

反面、夫々の会話が聞こえてしまう距離でもある。

出入り口のドアを閉めれば、二重ドアにもなり・・・プライバシーは保たれるか?


中庸・・・<程好さ>とは甚だ難しい。

二所帯住宅のリビングを検討する・・・

2010-09-11 | 家造り
南面した二所帯住宅のリビングは、
程ほどのプライバシーとコミュニケーションを確保できたか?

前回プランの、リビング・ダイニングを拡大して検討してみる。


               

               最小ハウス39


中央に玄関がある。

右半分がシニアー住宅。
リビングダイニングの広さは20帖。
南面壁を背にして、ベンチシートを造り付けた。
6人が座れる幅を持つ。

ダイニングテーブルは、夫婦と子供所帯が一緒に食事することを想定して、
6人が座れるテーブルを設置。

夫婦二人のときは、東側の庭を眺めながら、並んで食事を取る。


子供所帯のリビングは、ダイニングルームと兼用。

南面壁に面してキッチンセットを配置。
キッチンセットは可動間仕切り(パーティション)で仕切って、
普段は見えない。

食事のとき調理セットをオープンにして、ダイニングキッチンとして使用。


二所帯を繋ぐのは玄関ホール。
ホールは部屋の一部として、空間の連続性を図る。

ホールに面した引き戸は、夫々の所帯についている。
この引き戸を開け放って使えるかどうかは、夫々の所帯の考え方による。

引き戸幅は90センチ。
幅は非常に狭い。

しかし、ドアを開けておくと視線は通る・・・?

若夫婦所帯のプラン・・・

2010-09-05 | 家造り
昨日のプランを参考に
若夫婦所帯のプランを見てみる。

夫婦は40代・・・子供は二人。
小学生高学年を想定。


                


               最小ハウス38


左半分が、若夫婦の住宅部分である。

プラン上部の水周り・夫婦寝室はシニアー夫婦のプラント同じである。

夫婦寝室の下に、子供の部屋が続く。

子供部屋は、年齢的には二人で一部屋。
8帖の部屋は、ワークデスクとベッド・・・枕元に小さめのクロゼット。
庭に面した廊下を介して、住宅はOneーRoomを基本としている。
夫婦寝室のプライバシーを確保するには、ベッドの足元に引き戸を
設置する必要がある。

子供部屋の下には、ダイニングとキッチンが続く。
南面の壁前にキッチンセットを配置。
ダイニングテーブルの位置は、シニアー住戸からの視覚的プライバシーを配慮。

二所帯住宅での検討すべきことは・・・

適度のつながり方だろう。

<つかず離れず>の関係

音・視・気配・・・

プライバシーとコミュニケーションの適度なバランス・・・

難しい点は多々ある。


住宅の変遷

2010-09-04 | 家造り
住宅は家族構成の変化により、いろいろと形を変えていく。

<終の棲家>では、夫婦二人になったシニアの家庭を想定して、
住宅の間取り計画をしてきた。

しかし、

シニア所帯になる前は、二所帯住宅ー子供と夫婦の30代所帯ー新婚所帯と
幾つかの変遷を経ている。

今回は<終の棲家>になる直前・・・二所帯住宅では、
いかような住宅であったかを思い起こそう!


           

           最小ハウス37


なんと不思議・・・

ここに載せたプランは、<終の棲家>の開き?

右半分が<終の棲家>。 中央から折り返した左半分は
若夫婦の所帯が生活するゾーン。

左右は線対称なので、細かい説明は不要かと思う。

共用しているのは、右下に描かれたリビング。


距離を取りつつ・・・適度のコミュニケーション。

なかなか難しいが、詳細を見ていこう。