手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

中庭の見せ方<そのニ>

2008-06-29 | インテリア
中庭の見せ方<そのニ>の設えは・・・
開口部をドアで仕切る。

                 
                 インテリア14

同じ二間幅の開口を、四枚の開き戸で構成。
中央は両開きドア。一間幅の開口を確保。
その両側に半間の片開きドア。
空間の遮蔽性が、ずいぶん出たと思う。

ここでは、中庭をドア越しに覗くといった<趣>
中庭は、どこぞの街角を思わす設え。
床にはテラコッタを張り、外壁の腰壁には、ボーダータイルを・・・
ドアは木製で、やわらかい曲線を描く。
中庭の床面は、部屋よりも一段下げたほうが、意図がはっきりする。

ドアには、一面にガラスが入っていて、遮蔽性を感じさせる物ではないが、
内外の空間が、仕切られた設えとなる。
ドア⇒中庭⇒ドア⇒対面室内
この並びだけでも、ずいぶんプライバシーの確保が出来る。

中庭での生活を、イメージしてみよう・・・
ここには、素足では出ない!靴を履く。
鋳鉄製のテーブルセット・・・
素焼きの甕にドライフラワー・・・
街灯の鋳鉄製ブラケット。

黄昏時のティータイムを楽しむ。


中庭の見せ方<その一>

2008-06-28 | インテリア
中庭に面した窓の設え方で、中庭の利用法が変わる。
<その一>は、
サッシュで大開口を設えた場合。

                
                インテリア13

これは、寝室二部屋とリビング・ダイニングが、四方から取囲んだ中庭。
夫々の部屋に、2間幅の窓がついている。
窓は全面開放でき、中庭と一体化される。
四部屋と中庭を足した畳数は、40畳!
実に広々として快適。
しかし、各部屋のプライバシーはどうだろうか?

四部屋は、夫々中庭に向かって、見合いの形になっている。
ここで生活するのは、家族。
子供が小さい時はまだしも・・・
<終の棲家>として、この開放感は適切だろうか・・・

夫婦間のプライバシーは・・・
来客時の遮蔽性は・・・

慎みある生活空間。
程よく仕切って・・・程よく繋いで。

この一体感は、仕上の面でも反映される。
部屋内がフローリングなら、中庭もデッキ風の設えにしたい。
素足のままで、部屋の内外を行き来する。

<機能性と快適性>気持ちが、この間を行き来する・・・



コートへの開口を、窓でなく出入口にすると・・・

2008-06-22 | インテリア
コートへの開口扱いを、再考する。
リビングの延長とするなら、フル開口。
リビングと寝室が、サッシュを境に(実際は5.4mは度はなれているが)隣接する事になる。
視覚的には、まさに上記のように・・・

これは結構、辛いものがあるかもしれない。
カーテンを吊っても、閉めっぱなしでは意味がない。

コートを街角と見立てれば、これに開く開口は、ドアとなるかも・・・
ドアを開けて、街角(コート)に出る。
コートはデッキの作りでなく、石畳の感じ。
街角に向かって、四つの部屋が面している。
夫々の部屋にはドアが付いており、ドアを開けて街角に立つ。

             
             インテリア11

チョッと曲線を描いた木製ドア。
中央の両開きを開けると、1.8mの開口が得られる。
4枚を開けば、3.6mのワイドな開口。支柱は立つが、十分な広さを確保できる。

開口の形態は、色々考えられる。
             
             インテリア12

開口を、より一つに纏めた感じにするには、大外に曲線を掛けるか・・・?
両サイドのドア上にあるのが、通気のための開口。
如何にデザインに取り込むか・・・悩むところである。

  

コート側サッシュ・・・

2008-06-21 | 建具
コート(内庭)に面した開口を、どのように作るか・・・
コートはプライベート性の高い空間なので、思いっきり大開口にも出来るし・・・

               
               インテリア10

展開図で見ると、両側に90cm幅の壁・・・
開口部の大きさは、幅が3.6m・高さが2mになる。

今流行りのフルオープンのサッシュを使うと、参考写真のようになる。

               
               参考1

コート側から開口を見た写真。折りたたんだサッシュが、コート側に突き出している。
使い勝手はどうだろうか?
この出っ張りが、結構邪魔になって・・・
部屋とコートの一体感は抜群!
素足のままで、コートと部屋を行き来したら、さぞ気持ち良いだろう・・・

サッシュの出っ張りを、無くしたかったら両引きサッシュ。
               
               参考2

部屋内からサッシュを開けて、コート側を見た写真。
何も、目障りな物はない。
何もなくて・・・アッケラカンとした風情。

ここで、気をつけなければならない事は、コートの先に見えるものが何か・・・
リビングの正面は、主寝室。
家族間でも、ほどほどの視的プライバシーは必要。
開口間は5.4mあるが、この距離はどのように感じられるか?
道路幅は普通6mだから、想像できると思う。


腰窓と窓下収納

2008-06-15 | インテリア
居間にある収納スペースは、腰窓下にある幅3m奥行き60cm程度の
本棚程度しかない。
仕事コーナーを兼ねた居間なので、多少の書類と文房具・・・
最近では、パソコンも欠かせない。

               
               インテリア9

腰窓高さは、80センチ。この高さがあれば、ほとんどのテーブルは、窓台より下に入る。
中途半端な高さだと、テーブル面が窓台より高く、見た目におかしい。
窓際にテーブルを置くと、ますます目立つ。
市販のテーブル高さは、72センチ~80センチ前後だろう。

窓面は、かなりワイド観を感じるだろう。
反面、太陽光の影響を受けるので、遮熱ガラスを入れる等、省エネの配慮を必要とする。
明るさと熱負荷・・・相反する関係を調整する工夫が必要!

下段に書かれたのが、窓側を見た展開図。窓の上部には壁面があり、
一番高いところでは、天井高も3m近くなる。
左端に、この面の断面を書いた。窓が外側に傾斜している。
窓下収納は20センチほど浮いていて、床下からこの部分に外気が入る。
目立たない方法で、自然通気を確保したい。

居間は今・・・?

2008-06-14 | インテリア
今回からは、居間のインテリアについて・・・
まず、イメージを平面に書き表す。

              
              インテリア8


全体平面と見比べないと分からないので、以前掲載したものを・・・
              


左上が玄関。左中が居間になる。この部分を拡大したのが、上段の平面・・・
絵は大きく変わっていないが、居間に置くテーブル・椅子の配置が多少違う。


インテリアを考える時、そこでの日常生活を、まず想い描く。
接客・家族の団欒・・・この他に、この住宅では仕事・食事が、生活のシーンとして思い浮かぶ。
一つの空間で、多くの生活シーンを演出するためには、幾つかの工夫が必要である。

平面的に、ゾーン分けをするのも、その一つの方法。
玄関を入ってから奥に進むにつれ、プライバシーが高くなる序列のつけ方。
この居間では、ドアを入ると直ぐの所に、テーブルと椅子がニ脚置かれている。 ここが接客ゾーン!

部屋を仕切るでもなく・・・居間全体は見渡せるが、背後に飾りだな・側面には外の景色が見える、床からの開口。
テーブル・椅子も、"応接セット”と呼ばれるドッシリした物ではなく、軽めのカジュアルなものが良い。

その先は、仕事・食事・団欒のためのテーブル・椅子を配置。
大きめのテーブルに椅子が三脚。左下の壁際に並べた椅子を足せば、6人までがテーブルに着ける。
接客ゾーンのテーブル・椅子を足せば、8人の会食OK!

生活シーンに合わせた、幅広い対応が可能な居間である。

左の腰下収納の上部は、全面開口!横幅3.6メートル・高さは約1メートル。
一枚ガラスで構成され・・・開放感抜群! 郊外?田園住宅なら・・・この上ない。
右側はインナーコート。両面からの採光で、明るさ抜群。
抜群だらけの「抜群住宅」になりそうだ。              

引戸形式の種類

2008-06-08 | 建具
引戸にも色々あって、引く方向・レールの引き方等、検討することがある。

             
             引き方平面

引き方を平面的に書くと、以上のようになる。
今回は、一枚引戸が多いので、最上段になる。
左が、壁の手前に引く形。
右が、壁の中に引き込む形。
今回は、見え掛りに配慮して、右端の形式。注意しなければならないのは、扉を引き込む拍子に、
小さいものを戸袋内に引き込むこと。

メンテナンスを考え、壁下部に点検口を設けておくこと。 

扉を動かす戸車・レールにも種類がある。

               
              引戸断面

一番左は、障子・襖の類。
左から二番目は、戸車が付いているから、多少重い建具でもOK。
左から三番目は、敷居にレールを埋め込んで、重量建具に対応。
右端は、鴨居にレールを取り付け、建具を吊り込む形式。これがハンガードア。

戸車の性能が上がったので、ハンガー形式が良いと思う。音も静か。
床面にもレールが必要ないため、歩行時・清掃時にとても楽!
レールっぽく書いてあるのは、ガイド。部分的に在るので、通行範囲には現れない。

これぞ・・・バリアフリーか?

ドア

2008-06-07 | 建具
部屋にはドア・・・
開き戸
引戸
回転ドア



まだまだ在るかも・・・

使いやすいドアは?
住宅では、洋室は開き戸。和室は引き障子・襖が多いかもしれない。
「終の棲家」では、引戸を中心に計画している。

                  
                  引戸 平面寸法

上記寸法図は、今回計画している平面計画に合わせた<モデュール>で、ドア幅を計算した図。
柱の中心間を1818ミリとした時に、約82センチの開口幅が確保される。
木造建売住宅などでは、62センチ幅の開口があるほどだから、十分な広さである。

バリアフリー法でも、マンションの玄関ドアの幅は、80センチ以上。この規格にも合格!
まあ・・基準にとらわれることは無いが・・・
“使いやすさ”の基本寸法は、守るほうが良い。

絵に描いたように、ドアは壁の中に引き込まれる形式。
開放時は、見た目にもスッキリしている。
開放した状態で部屋を使っても、風でドアが煽られる事も無い。
普段の生活では、通気・通行で、開放状態が便利なことが多い。

将来、車椅子生活を余儀なくすることになっても、これなら安心。
開き戸では、想像してもわかるように、引いて・・戻って・・・大変そうである。


小物の選択も怠り無く・・・

2008-06-01 | 住宅設備
衛生陶器の検討を進めたが、
手が抜けないのが、陶器に取り付く<小物>蛇口である。
陶器に付いている様な錯覚に陥るが、実はこれも選択しなければならない。

               
               グローエ<ユーロプラス>

一時前までは、輸入品の蛇口と言ったら、<グローエ>的なところがあった。
どこかで見かけた事のある、形だと思う。
最近は、もー少しシンプルになって、次のようなものも・・・

               
               グローエ<エッセンス>
 
何れも美しいフォルム!

グローエ社は
正式社名:Grohe Water Technology AG & Co. KG 国名:Germany

1936年に創業し、現在世界130ヵ国以上にハイクオリティな商品を提供しています。また、デザイン面でも国際的な賞を数多く受賞しています。世界ではじめて浴室用サーモスタットを開発、製造するなど、革新的な技術力にも定評があります。その信頼と実績をもとに、ヨーロッパでは最大規模、そして世界を代表する水栓金具ブランドとして高い評価を受けています。

次の写真は、同じドイツのハンスグローエ社製品。
               
               ハンスグローエ<アクサースタルク>

てっぺんに付いているコックを倒すことにより、給水される。
随分禁欲的な形に思える。
折れそうな<か細さ>
手洗器の大きさと、上手くバランスさせないと・・・

正式社名:Hansgrohe AG 国名:Germany
1901年創業のドイツの浴室・洗面・キッチン用水栓金具老舗メーカー。数多くの特許を保有する同社の技術革新とフィリップ・スタルク、アントニオ・チッテリオ、フィニックスデザインなど著名なデザイナーとのコラボレーションによる優れたデザイン性に、世界各国で高い評価を得ています。この技術革新とデザイン性の融合により、国際的に権威のあるデザイン賞を現在までに200個以上受賞。世界各国の一流ホテルや豪華客船などで数多く採用される実績を誇ります。

クルーディ社では、この様にクラッシックな形態も扱っている。

               
               クルーディ<アドロン>

正式社名:Kludi-Armaturen Scheffer Vetriebs-u Verwaltungs OHG 国名:Germany
1932年創業、水栓金具づくりでは70年近くの実績を誇る企業です。1965年、世界のニーズに応えるためスタッファー社と合併、浴室・キッチン用品の分野でヨーロッパ最大の専門メーカーとなりました。ドイツとオーストリアに生産工場を持ち、ヨーロッパ、アメリカ、アジアへと海外での活躍が大きく期待されています。

なんとドイツの会社ばかり・・・
最後に乗せたクルーディ社製の<アドロン>・・・価格がなんと21万円なり!
技術に裏付けられた?良い製品は、高い!
これまでせずとも、グローエの3~4万円程度で抑えておこう!