手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

2階テラスを模型で確認する

2011-04-30 | 家造り
テラスのプライバシーと開放性を、

模型で確認する。

なかなか想像しにくい所は、簡単な模型を作ると

直感的に分かる。


            

            最小ハウス78


南道路のかなり高い所から見たことを想像しよう。

冬の太陽の高さと同じくらいか?


この位置でテラスが見えれば、陽が当たっていることになる。

何とか見えそうだ。


道路の反対側に家があるとしても、この高さに窓は無い。

と、言うことは覗かれる心配も無い。


模型はこのように、判断しにくい点を明確にしてくれる。


テラスの中央にあるシンボルツリーの表現が悪いので・・・

今一 雰囲気が無いのは残念!


両サイドの前庭も、上部から覗けばかなりの広さ。

市街地ではこのくらいで我慢するか・・・?


写真・・一番手前 塀の上に乗っているのが、太陽光発電パネル。

道を歩く人の目にはつかないが、存在(ライフスタイル)を主張している。


更に・・その上に見えるのは、太陽熱集熱パネル・・・太陽光で

温水を作る装置。

自然エネルギーの利用に邁進しよう!

2階の室内を確認

2011-04-24 | 家造り
2階の平面は、どのようになっているのだろうか?

前回の平面図を見てみる。


             


             最小ハウス80


左半分がキッチン・ダイニング

右半分がリビングルーム。

ただし、この二つの空間は一繋がりなので・・・28帖になる。


左端 西側の壁に面して、3.6m幅のキッチンセット。

背後に1.8m幅のアイランドキッチンが控える。

これは立派!アイランドキッチンを囲んで、家族全員で調理が楽しめる。

調理は辛いもの・・は、過去の生活感覚。

これからは、みんなで作ってみんなで食べる。


キッチンに繋がる形でダイニングルーム。

6人掛けのダイニングテーブルを設置。

北面の壁には、3.6m幅の収納を天井面まで・・・これはすごい収納力!

ダイニングルームの雰囲気作りに、ちょっと小手先の工夫を。

キッチンセットを隠すように、スライディングwallを設けた。

壁を引くと、見苦しいキッチン周りは姿を消す。

後に残るのは、かっこ良いアイランドキッチンだけ。

これなら、ダイニングルームとしてもOK!


リビングルームは東の壁面いっぱいに、収納とカウンターデスクを設置。

3.6m幅あるので、これも十分。

エリア的には階段部分も含めて12帖あるから、程ほどだろう。


この住宅のポイントは、前回も書いたテラス。

“オープンダイニングテラス”と銘打ったこの空間は10帖。

屋内の28帖と足せば、38帖のシンボルツリーを中心としたスルー空間。

これは・・・も~、アウトドアの生活スタイルがはっきり見て取れる!

南道路に面して設けられたのは、屋外キッチンとトイレ。

テラスでも生活できることが分かる。


テラスの両サイドには、ぶどう棚。

テラス面から50センチの高さにある棚は、テラスから手入れができる。

1階の庭からは見上げる高さ。

夏場は適度の日陰を庭に作る。

冬場は日向を・・・

季節とともに生活しよう!

2階は楽しいワイワイ・・・共用空間

2011-04-23 | 家造り
市街地における2階の採光環境は、

結構goo~。

前面道路の幅が6mあるので、庭の奥行きと足せば、

10m以上確保できる。

道路の反対側に2階建の住宅が建っていても、

南面環境は、視界・通風・採光・プライバシー全てにおいて、good。


           


           最小ハウス79


下半分に、2階平面を・・・上半分は住宅の屋根を表現。

2階平面の中央部に、シンボルツリーが描かれているのが分かるだろうか?

ライフスタイルを表現する“緑化”のシンボル。

そして、この緑陰での屋外生活・・・テラスでのワイワイは最高。


円で囲われたところが、この住宅のコンセプトになる、

ライフスタイルのエキスが濃縮された空間。

エコロジカルでロハスな現代人の住空間!

環境改善のための庭作り

2011-04-17 | 家造り
環境作りのためには、緑化は欠かせない。

温熱環境、癒し環境・・・日常生活に欠かせない緑化。

生活環境の周辺には、常に植物が在った。

この生活に欠かせない“相棒”を、住宅にどのように取り込むか?


        


        最小ハウス67


寝室の前には、緑化可能な空間が確保できた。

しかし、ここに高木を植栽したのでは、室内への採光が困難になる。


窓前には下植えしか配置できない。


高木は居室に影響しない、玄関脇に植えることにした。

この位置に植栽すれば、2階のテラスを突きぬけ・・・

テラスに緑陰を作ることもできる。


駐車スペースは、この高木の左脇。

右側に書かれた車の位置は、来客用の駐車スペース。

普段は、芝庭として使える。

子供にはもったいない空間・・・


一階プランには・・・

2011-04-16 | 家造り
提案コンセプトは、住戸プランにも反映される。

1階プランを見ていこう。


      


      最小ハウス76


方位は上方が北。

南面道路の敷地と言うことになる。

敷地面積は40坪。

1・2階共15.7坪の総二階建て住宅。


住宅の中央部に玄関がある。

道路に▲が書かれているが・・・ここが住宅への入口。

引戸を開けると、正面にはシンボルツリーがお出迎え。

2m程入った右手が玄関ドア。玄関は2帖程あるので、程ほどの広さ。

シューズクロゼットも幅が1.8m・・・十分な幅だ。

場合によっては、コートクロゼットを併設しても良い。

廊下を奥に進むと、左手に洗面化粧とトイレが・・・all-in-oneで設置されている。


洗面コーナーには椅子を置いて、パウダー機能を付加した。

来客が使うトイレには、これらの機能を持たせたい。

窓越しに、敷地の中央にあるシンボルツリーが見える。

癒されるパウダーコーナーとした。


廊下の正面には、2階へ上がる階段が・・・

階段下の一部を利用して、洗面脱衣・洗濯・浴室の水周りが計画された。

ここは、寝室に対するサービス空間・・・近接することがbetter。

右側が子供部屋・・・8帖あるので、大人になっても十分使える。

左側が主寝室。3.6m幅のクロゼットは、まあまあの幅。

納戸があればbestなのだが・・・

主寝室にはワークコーナーを併設。

納戸に転用すれば部屋内の整理が付いて、整然と・・・見栄えも良くなる。


この住宅では、個室空間と水周りを1階にレイアウトした。

普段使わない部屋を、日照条件の悪い1階へ・・・

と・・ 言うことは、

2階がこの住宅の、メインステージ!

ライフスタイルを明確に現す・・・住宅コンセプトは此処にもある。



e-wallの模型写真

2011-04-10 | 家造り
塀の模型写真ではつまらないが・・・

イメージは伝わるだろう。


          

          最小ハウス75


住宅の模型がはずしてあるので、想像して見てほしい。


塀の上部には、たくさん穴が開いている。

当然、地面近くにも通気のために開口が必要だ。

ただし、目線の通る位置は板張り。

プライバシーが確保されている。


塀の上に、太陽光発電パネルが乗っている。

武家屋敷にあった、長屋門の風格を作り出したいところ。

詳細を更に工夫したい。


「生活スタイルを形に現すとは・・・」 俺は再生可能エネルギーを

利用しているのだ! とライフスタイルを明確に人に示すこと。


太陽光パネルも、人の目にはっきり映る形で示す。


住宅へのパネル取り付け方法よりも、生活スタイルの表現方法が・・・

“取付けから取組み”と言う意味で「課題」への提起と考えた。

提案書のコンセプト

2011-04-09 | インテリア
提案をするときには、コンセプトが明確でなければならない。

「太陽熱温水システムをどのように建物にインストールするか?」

この問いかけに対し、簡単明瞭に回答する。


審査員も何十と言う作品を見るのだから・・・くたびれる。


提案書の左上に掲載したコンセプトを

拡大した。


             

             最小ハウス74


小さいので見えにくいだろうが・・・

「Life Styleを形に現す」と書いてある。

「温水システムをどのように建物に付けますか・・・」と聞いているのに

上記のコンセプトワードは、理解に苦しむだろう。


更に続く。

低炭素社会における Life style は

・エコロジカルでエコノミー

・環境に配慮

・ロハスな生活 と続く。

ちっとも課題と関係ない!審査委員も困ったことだろう。


これらの生活を支援する環境装置として、「E-WALL」を提案する。

と、続く。


掲載したコンセプトの下部にE-Wallの模型写真を載せた。

このE-Wall・・・簡単に言えば、家を取り囲む“塀”

昔から在る物じゃないか・・・?。

しかし、ただの塀ではない!

追加情報・・・

2011-04-03 | 家造り
コンペの情報を

   もー少し追加しよう。


主催者はソーラーエネルギー利用推進フォーラム。

共催は社団法人住宅生産団体連合会。

後援は国土交通省、環境省と言うことになっている。


今回のコンペティションでは、「強制循環型太陽熱温水システムーSOLAMOーを

用いることを前提とし、このシステムをどのように建物にインストール

するか」と言う課題だった。


SOLAMOは屋根の上に載せる温水器。

一時、屋根の上には、この種の温水器がよく乗っていた。

最近は太陽光発電システムにおされて、今一の感がある。


しかし、太陽光のエネルギーを引き出す効率は、

電気より熱のほうがよい。


屋根の上に集熱器をポンと置くのでは、かっこ悪い!

何とかしてよ・・と言うのが、コンペの課題と考えればよいか?


            

            提出案


横60センチ縦42センチに収めたのが上記のパネル。


低炭素社会・・・聞きなれない言葉だけど

2011-04-02 | 家造り
低炭素社会・・・

二酸化炭素の発生を抑制する社会。

地球温暖化で、目の敵にされている二酸化炭素の発生を

抑制しようと言う社会運動。


今回からは、上記を主題とするコンペの作品をもとに、

低炭素社会実現には、どのような工夫と努力が必要か、

検討を加えてみる。



              


ここに掲載したのは、コンペ要項の一部である。

表題にある「ソーラーエネルギー住宅デザイン」とは、

太陽熱で温水を作り、給湯や暖房に利用するには

どのような工夫をすればよいか・・・

どのようなデザインの住宅が可能か、を問う

コンペティションである。


連載してきたグリッドハウスのD棟をアレンジして

コンペに応募した結果、入選を果たしたので

数回に分けて計画の内容を説明したい。