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できるか?

昔は金属とい全盛・・・今は塩ビといが主流

2017-11-26 | 建材
前回まで、
塩ビ製といに関して、
検証してきた。

しかし・・・
戦後 住宅の軒樋は、
トタンに塗装したといが、主流だった。
トタンと言うのは、
鉄板に亜鉛で防錆処理をしたもの。
水が流れるところに、
サビに弱い鉄板は・・・矛盾があった。

樹脂材が開発されるに至って、
といは塩ビ製に舵を切った。
樹脂は紫外線による劣化が問題だが・・・

こんな状況の中、
サビに強い金属といが、
今も商品化されている。

グレードの低い順に
・ガルバリューム鋼板
・アルミ
・ステンレス
・銅板
となる。

塩ビ製雨樋に関する情報は少ない

2017-11-25 | 建材
セキスイ エスロン雨樋を掲載した後、
他の塩ビ製雨樋について、
カタログを調べたが、
ほぼ似たような情報しか、
載っていない。

タキロンシーアイが販売している、
タキロン雨樋。
因みに・・昔はタキロンだったが、
2017年4月にシーアイ化成株式会社と経営統合し、
社名が変わった。

塩ビの性能に関しては不明。
耐久性に関しては、“W耳構造”“補強構造”等
断面形状に工夫をしているとのこと。
この点に関しては、
他社も同様な商品を、
品揃えしている。

このメーカーで変わった点は、
“養鶏とい”と称する、
鶏の給水・給餌用の樋を、販売している点。

三菱ケミカル株式会社が出している“三菱雨樋”
ここも、殆ど変わらない仕様。
耐久性に関し、
塩ビ樹脂の上に、高耐候性樹脂を塗布しているらしい。
10年目には再塗装としているので、
これが耐用年数になるか?

塩ビ製雨樋と言えば・・・エスロン雨樋と言われる程有名だったが?

2017-11-12 | 建材
エスロン雨樋のメーカーは、積水化学工業。

50年に及ぶ雨樋の歴史と、
樹脂素材へのノウハウを生かし、
住宅様式やトレンドを卓越した、
陳腐化することがない「普遍性」を
追求してきた。と ある。




それでは、
塩ビ雨樋の塩化ビニール素材は、
どのようなものか?

総合カタログ、技術ガイドを開いたが、
どこにも明記していない。

技術ガイドの中に、
“硬質塩化ビニル素材”とあるが、
どの様な材料から生成したものなのか・・
一向に分からない。

この辺りは、
もう少し詳細に、明記してもらいたい。
・樹脂の対候性
・樹脂への着色方法
・顔料の退色性
・製品の耐用年数
 等々。

製品の強度関係は、詳細に表記されていた。
しかし・・・
この数字がどの様な強度を意味するかは、
素人には、解らない。
カタログ表記は、工夫が必要だ。

降雨強度に関しては、
100㎜/時間を推奨しているようで、
当面は、現実的な数字かと思う。

他のメーカーで、
硬質塩ビに関し情報を出しているか、
調べてみよう。

屋根に取り付く大事な部品・・樋

2017-11-11 | 建材
今年は雨が多かった。
雨水を処理するのは・・・雨どい。

今回から雨どいのイロハを!

材質的には、値段の安いほうから
・塩ビ製
・鋼板製
・アルミ製
・ステンレス製
・銅板製
と、なるだろうか?

その昔は、竹を割ったものとか、
木製のものもあった。

昨今では、
数寄屋建築とか茶室等、
意匠性を要求される建築に、
限られる。

雨どいで注意を要することは、
軒樋・竪樋のサイズ。

従前は、1時間の降雨強度が、
50㎜で計画されていた。

ところが、最近の異常気象では、
降雨量100㎜/時間などと、
すさまじい数字を記録する。

これでは、多くの樋で溢れる結果になる。
雨水が溢れても、人に実害はないかもしれないが、
建物に漏水の危険がある。

適切な材質の選択と、
余力のあるサイズ選定が、
樋の選定基準になる。

それでは・・・色々な「とい」を検証していこう!

押出成形板の優・・アスロック 住宅にはあまり使わないが、大型建物には・・

2017-11-05 | 建材
前回説明したラムダサイディングより、
大規模建築に使われるケースの多い、
アスロック。

この商品もラムダと同じ、
セメントを主原料とする、
押出成形板。

板厚も50ミリ以上あり、
板の取り付け方も、色々高度になっている。
建物の揺れ、雨水の処理、耐候性等・・

鉄骨造の住宅や、
鉄筋コンクリート造の乾式外壁には、
きっと使えるだろう。

コストの点では、
薄いラムダサイディングが、
7000円/平米・材工なのに対し、
アスロックは、12000円/平米・材工位だろうか?

表面の仕上げを含めると、
それぞれ、15000円/平米、20000円/平米ほどになる。

各種サイディングを検討してきたが、
コスト、性能、メンテナンス、保証 等の比較検討の後、
最良の建材を選択されればと思う。

ちょっと厚めのサイディング・・ラムダサイディング

2017-11-04 | 建材
今までのサイディングは、14〜18ミリくらいの厚みだった。
取付方法は、サイディングの上から直に釘留め。
サイディングの割れ、釘の強度等で
耐候性に多少の危惧はある。

この点、
ラムダサイディングは、板厚15〜30ミリの薄物で、
留め付けはホゾを作って、釘の直留めをやめた。
ラムダノンビス工法と言う、受けレールに溝部分を乗せ込む工法である。

ラムダサイディングと言えば、昭和電工建材株式会社。
1970年代から40年に渡り、店鋪・事務所・住宅の外壁に、
数多く使われたかと思う。
その電工も、2015年5月に神島(こうのしま)化学工業株式会社に
建材事業を譲渡した。
今は、神島化学工業が“不燃建材ラムダ”として、
販売をしている。

ラムダのカタログから引用すると・・
オートクレーブ養生
ラムダは独自の真空押出し法で成形され、
高温、高圧の水蒸気養生(オートクレーブ養生)することで
緻密に結合したトバモライト結晶化を促進させ、安定した材料としている。
この結晶体により強度と耐久性をあわせ持つ建材となっている。

嵌合形状
ラムダの接続部分(嵌合部)は「クサビ型」にしっかり重なり合う形状になっている。
また、施工時は弾性シーリングにより防水性と密着性もアップ。
接続部分の改良を継続的に進めることにより、施工性も大幅に向上。

中空形状
ラムダの断面はハーモニカ状中空構造になっており、
軽量化と強度を実現している。
軽量化により躯体への負担を軽減し、
また空気層が断熱、結露防止、遮音などに効果を発揮している。
さらに小口ジョイントシーリングの膨れも防いでいる。

と、このような特徴が記載されていた。