手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

こんなに色柄が・・・

2008-04-29 | 建材
ライムストーンの色柄を見てみる。

              
              ライムストーン3

色柄がこんなにあると、選択に悩む。
小さな面積に張るときは、この色むらが・・・厄介!

色柄のほかにも欠点は無いか?

炭酸カルシウムを主成分とする体積岩で、
炭酸カルシウムの比率によって、様々な色のものがある。
また岩質も普通の緊密なものから、
多孔質なものまで多岐にわたることで知られ、
現在では、世界中の建物で使用されている。

日本では、銀座のエルメスの外壁に利用されているのが有名で、
近年では人気の高い石種です。

外壁や床などにも使用されているが、
吸水性が非常に高く、維持管理が難しい石材といわれている。
表面の吸水性を抑える、トップコート処理が必要か?
トップコートは、どのくらい長持ちするのか・・・
性能が落ちたら、どの様にメンテナンスするのか?

トップコートをかけずに、自然素材のまま使うか・・・
均質・ムラ無しの材料を見慣れた目には、この自然さは耐えられるだろうか・・・

ライムストーンを使った建物

2008-04-27 | 建材
では、実際にライムストーンを使った建物を・・・

             
             オルセー美術館1

掲載した写真は、パリにあるオルセー美術館。
鉄道の駅を改修した美術館。
日本でも、オルセー美術館展?なんて・・・以前やっていたような?
美術館の内装がすばらしい。

“オルセー美術館の床壁はBUXY CENDRE FLAMEDが使われています。
この石種は非常に色ムラが出る石種なのですが、
バランスよく貼り別けていますので、さほど気になりません。

大理石や御影石とは違った、やさしい色気をしていますので、
絵や彫刻とも非常になじんでいて、
ある意味では存在を感じさせません。”
   なんて、コメントがついていました。

ライムストーンは、柔らかい石だというような潜入感があるらしいが、
石種によっては、外部の重歩行にも、十分に使用できる硬さのある物もあります。
オルセーと同じ石は、銀座のコアビルの外壁で使用されています。



玄関床材のライムストーン

2008-04-26 | 建材
玄関床材は、石にしたい。
石材も色々あるが、今回の候補は、“ライムストーン”

             
             建材2

掲載した写真は、オペラ座。

ライムストーンとは?
古くはエジプトのピラミッド、そしてフランス・スペイン・ポルトガル等の街並のほとんどの建物は、
ライムストーン(石灰岩)で建てられています。
ライムストーンは堆積岩の一種で、主に植物やプランクトンの死骸などが、
長い年月をかけて堆積され、石になります。
軽石の様な柔らかい物から、御影石なみの硬さを持つ物まで、少なくとも40種類
以上の石種があります。
石種により硬さや性質が異なりますので、
使用場所によって使い別けなければなりません。

玄関床は、外部から泥などを持ち込むので、
汚れが付き難く、汚れても簡単に清掃できる必要がある。
汚れが目立たないようにするには、目地の数を少なくする。
言い換えれば、大判の仕上げ材を張ること・・・
石材なら、45センチ角ぐらいは標準寸法なので、OK。
表面も平滑なので、汚れも簡単に拭き取れる。

注意しなければならないのは、水に濡れると滑りやすいこと。
雨の日などは、床が濡れるので、滑りにくい粗面にすることも配慮。
相反することを満足させるのは・・・

造作家具の建材

2008-04-20 | 家具
造作家具は、いろいろな建材で作られる。
特に最近は、建築の不燃化が強化され、不燃性の材料が
多く販売されている。

             
             建材1

建材1に掲載されたのは、アイカ工業と言う会社で販売されている、
「化粧合板」と呼ばれる建材。
ベニア合板の上に、ポリエステルあるいはメラミン樹脂がコーティングされた化粧板。

カラフルな単色の物があったり、写真のような木目をプリントした物がある。
砂目・石目の物まであるからすごい!

汚れはつきにくい。
変色もしない。
さらに、傷もつきにくい。

良いことずくめのようだが、天然素材の質感は無い。
この点が、新建材の最大の弱点!

“まがい物”を使うことは無い。
木目・石目はまがい物。色パネルを使う分には、問題ない。

昔は、単板で作っていた扉も、時と共に変色し反り返った。
その点、薄く削いだ単板を、接着剤で張り合わせた合板は反り難い。
表面に本物の化粧単板を張ったのが、練付け合板。
印刷されたものを張ったのは、プリント化粧合板とも呼ばれている。

建築主は、建物に対する基本的スタンスを持ったほうが良い。
拠り所を持てば、物を決めるときに“ブレ”が少ない。





玄関での収納は・・・

2008-04-19 | 家造り
玄関ホールに必要な収納設備は・・・下足箱!
既製品の下足箱を置くか、造り付けの家具を作るか・・・
インテリア空間を意識すれば、やはり"造り付け”?

               
               インテリア3

玄関は、幾つかの部屋に繋がる結節点。
このプランを見ただけでも、リビング・ベッドルーム・来客洗面・・・そして肝心の玄関ドア!
四ヶ所も出入口がある。その上収納の扉を考えると、壁面は扉だらけ!

インテリアの要点は、如何に多くの壁面を残すか・・・
そして、この壁面を如何に活用するか。
生活者のセンスが、垣間見られる瞬間。
絵を掛けるのも良し・・・
壁の前にお気に入りの調度品を置くのも良し・・・
何も飾らない壁を残しておくのも、インテリアデザインの重要な手法。

狭い玄関を有効に使う関係上、下足入れの奥行きが深くなった。
いっそ、前後2列に靴を並べよう。横に6足。8段棚板が取れるから、都合48足。
3人家族なら、1人16足。
ブーツのような、縦長の靴を収納する時は、棚板を外して、縦方向40センチを確保。

傘も玄関収納に整理したい。
長めの傘も、1mあれば掛けられる。あいた上段は、折り畳み傘。
奥行き60cmあると、15本は掛かる・・・?ひとり5本。折り畳み傘をたすと10本。
こんなに傘はないか・・・。

最上段・最下段は、靴箱・靴磨き用品・・・等小物置き場。
狭い玄関には、傘たては置かず、濡れ傘も収納内に掛けるので、
水受け容器を内蔵する。



玄関ホール

2008-04-13 | 家造り
玄関ホールのインテリアを考える。

              
              インテリア2

左上が、玄関ドアの位置。
ドア幅を十分取るため、909グリッドに303を足した、1212がドアの取り付く壁寸法。
したがって、靴脱ぎの土間寸法も、1212×1818の広さを持つ。
1818の横寸法は、大人が3人横に並べるサイズ。
1212は、前後に2列に並べる。こんな並び方はしないが、靴脱ぎに6人の人が入れる事が、予想できる。

玄関ホールは、3畳弱。
ここでは、来訪者が手荷物をおき、コートを脱ぐ。
90cm四方が1人の作業空間だとすると、3人まではOK。
右下のコーナーに書かれたのは、コートハンガー。
下足箱の横に、クロゼットを設ける事もあるが、カラフルなコートを、
インテリアの一つにと・・・コートハンガーに掛ける事にする。

下足箱は奥行きが深いので、前後2列の収納とする。
靴数の確認は次回とするが、かなりの数が入る。
意外に多いのが、靴の数と種類。革靴・ブーツ・長靴・スニーカー・・・・これらを3人家族で
二足ずつ持っていても、かなりの数。
下足箱には、この他にも傘は収納しておきたい。

左端は来客用トイレ。洗面での化粧直し・・・ホールからの利用は、プライバシー確保の点でもgood。
ホールに小型の椅子を置いて、電話とか休憩に活用すると良い。
これらの利用に耐えるホールを作るのは、広さの点からも、小住宅では
困難を感じるが、住宅に特徴を持たせる点からも、工夫したい。

トイレ内には、便器と手洗い・・・鏡に収納。これらのレイアウトは、かなり工夫が必要。
将来、体が不自由になった時のことを考えると、広めの空間を用意したい。

仕上材は、空間作りに欠かせない要素。
床材は、ライムストーンと言う自然石を張りたい。
色合い・質感・・・機能的な点から、検討を加える。

次回以降、玄関ホールに関わる、インテリアの検証を始める。

プラン見直し・・・

2008-04-12 | 家造り
プラン見直し。最大の訳は・・・
コート部分を<屋根のない部屋>として使いきれるか・・・?

               
               インテリア1

インテリア1に、変更後のプランを掲載。
以前のプラントとの違いは、<コート> 中庭部分の広さ。
前のプランでは、2間四方の広さ・・・丁度8畳の広さがあった。
リビングが8畳・・・ダイニングが8畳。これらの部屋と一体で使う構想では、
一部<屋根のない部屋>を含め、16畳が一単位。
寝室を除く共用室の合計では、30畳の空間確保が出来た。

各部の寸法を検討する段階で、<屋根のない部屋>のイメージが、今ひとつ纏まらない。
部屋にあらず・・・。庭にあらず。
特に、断面にあらわした段階で、疑問が広がる。

今回の中庭は、3間四方。18畳になると、<コート>としての広がりが出た。
リビング・ダイニングも夫々12畳。
寝室も、12畳の広さが確保できたので、申し分ない!

建坪では41坪になったが、これで全体を見直そう! 

太陽光受光面積・・・

2008-04-06 | 家造り
太陽光のエネルギーを、十分に活用するためには、
受光面積を少しでも多く確保する必要がある。
      
               
               寸法15

上の断面は、冬至の太陽高度(約30度)より、屋根の角度が緩いので、
理論的には、屋根全面に太陽光が当たる。ただし入射角が浅いので、
エネルギーを十分吸収するか、多少疑問・・・

下の断面は、屋根勾配を30度にしたので、最下段に書いたように、
屋根面の1/4は、太陽光が掠るようになる。
反面、外壁面の面積が多くなる得点もある。

トータルの面積増減は、屋根勾配の緩いほうが、
受光面積でも、10㎡強多いようだ。
前回も書いたように、受光角度とエネルギー量の関係を、
整理しないと、最終的な損得関係が判然としない。
               

冬場のOMソーラー

2008-04-05 | 家造り
冬は太陽光のエネルギーを活用しよう。
屋根面で暖めた空気を、床下に引き込み、蓄熱して夜間
室内に放出する。

              
              メモ13

屋根面の平面を、メモ13に書く。
屋根面の面積は、約130㎡。通気空間は21mmあるので、暖められる空気の
気積は2.73立米。

中庭側の軒裏から流入した外気が、屋根材の下にある通気空間を、
暖められながら、棟側へ移動する。棟に到達すると、壁面に設けられた
チャンバー内を、吸気ファンによって、床下へ引き下ろされる。
床下に入った暖気は蓄熱体を暖め、一部は床に設けられた、スリットから室内に
流れ出す。足元が、わずかに暖かく感じられるだろう。

暖められた蓄熱体は、一晩かけて放熱し、明け方には、外気温近くまで
温度を下げるだろう。
蓄熱・放熱の時間差を利用して、24時間室内温度の均質化を図る。
熱の媒体に空気を使うので、部屋内の換気も一緒にできる。なんと合理的・・・

チャンバー部分の気積は、約2立米。屋根面と壁面の気積の比は3:2。
床下で、吸気するファンの、能力との関係は・・・
設備の検討が、必要になる。