素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

ワールドカップ予選リーグ・カメルーンに勝つ!

2010年06月15日 | 日記
 ここ数年、野球、マラソン(駅伝)などを最初から最後まで見る精神的なスタミナがなくなってきていた。以前は、「途中を見なくても結果さえわかればいいのと違う?」と言われたら「途中にあるドラマこそ醍醐味で、筋書きのないドラマとはよく言ったと思うで」と反論していた。サッカーもしかりで「なかなか点が入らないからおもしろくない」という人に対しては「虎の子の1点を奪う攻防が面白い」と90分以上やきもきしながら見ていたものだが、それは過去の話になっていた。

 昨日の南アW杯1次リーグE組対カメルーン戦は、久しぶりに最初から最後まで通して見た。直前の強化試合で3連敗とマスコミ向けには最悪の状態での本戦。元来天邪鬼にできているので、こういう時はしっかり見てやろうという気持ちになる。これ以上できないぐらい泥臭いサッカーをやったと思う。輪島功一のボクシングを連想した。

 救いだったのは、カメルーンもゲームメイカー不在で最後はロングパスを放り込む単調なサッカーになったこと。歯車が狂ってしまったのかもしれない。これで、W杯アウェイでの「1勝の呪縛」から解き放たれたので、日本にとっては価値ある勝利であった。

 前にも触れたが、私が転勤して受け持ったのははすべて2桁失点を許すチームであった。必ず、同じステップを踏んで強くなっていく。先ず僅差で負ける段階。これを「1勝の呪縛」と呼んで、我慢をする。次は「ベスト8の壁」ここを突破すると表彰状という形のあるものを手にすることができる。最後の大きな壁が「優勝」。不思議だがそのハードルを跳びこすことで、次のチームは目に見えないパワーを受け継いでランクアップしていく。

 W杯の優勝国はブラジル(5)・イタリア(4)・西ドイツ(3)・アルゼンチン(2)・ウルグアイ(2)・イングランド・フランスの7カ国に限られ、準優勝、3位も36枠中、この7カ国で19枠を占めていることからも実証されているように思える。そういう意味では、今回一気に予選突破の壁を越えるチャンスだと思う。

 ただ、この4カ国(4校)リーグは、私も数え切れないほど経験してきたが、巧妙なシステムで最後の最後まで気の抜けない魔物みたいなリーグ戦である。

 獲らぬタヌキの皮算用をすると、オランダは3勝して、楽々1位通過するだろう。ボールタッチの質もパスの精度もアイデアも抜けていると思う。私自身オランダのトータルサッカーを参考にチームをつくっていたのでデンマーク戦なんか初戦の堅さはあったが楽しませてもらった。魅力あるプレーを見せてほしいという思いもある。

 残り1つの席が微妙である。1勝2敗で3すくみになる可能性もかなりある。そうなると、各チームのオランダ戦の得失点差が鍵になる。日本が最終デンマークに勝てば問題ないのだが、これも可能性としては低い(チャンスはあるが)せめてデンマークと引き分けても予選突破の形になることができるかが鍵になる。

 少し楽しめそうな2010南アフリカW杯になった。
コメント
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