素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

梅雨入りです

2010年06月13日 | 日記
 昨日とは一転しての雨模様、梅雨入り宣言がなされました。今週はぐずついた天気になりそうだ。今年は“一転して”がキーワードになるぐらい天気の変化が激しい。今日は枚方市総合福祉センターであった『日本文化体験講座 狂言 きいて・みて・わらって!!』に申し込んであったのでちょうど良かった。家にいても仕事にはならない。

 

 出演は、京都大学狂言会のみなさん。 最初の解説もツボが押さえられていて、なかなか楽しかった。

 演目は「魚説経」

 「漁師から出家に転向した男が都見物をしようとやってくる。そこへ自分の家にお堂を建てた檀那が、そのお堂に住んでもらう出家を探しに来る。たまたま声をかけられたのがその出家で、出家は喜んで檀那に付いていく。
 家に着くと檀那は出家に説法を頼む。出家は最近出家したところなので、説法などしたことはないのだが、漁師だったことから、魚の名前を並べて説法らしく言うが、檀那に追い出される。」という話。

       「狂言」という文字が文献に初めて登場するのが今から650年も昔の室町時代のこと。その当時の人たちが日常で話していた言葉での会話劇である。この室町口語は、今の日本語の基礎になる言葉なのでわかりやすい。

 二番目に勤めた学校の校区内に能楽堂があったので、毎年「狂言鑑賞会」を視聴覚行事で行なっていた。生徒たちにどうだろうか?という危惧が始めた当初あったが、ほぼ吉本新喜劇ののりで楽しんでくれたことを懐かしく思い出した。幾多の時代の波にもまれながらも、狂言師が長い年月、営々と黙々と培ってきた芸の力を感じた。特に、声の素晴らしさには圧倒された。

 今日の演者は、大学生であるのでそこまでの迫力はなかったが、たくさんの魚の名前を巧みに取り入れた説法の場面では、爆笑の連続。よく練られている作品の力も感じた。 
コメント
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