素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

漢字談議

2010年06月04日 | 日記
 ジムに掲示されている「ふれあい通信」に漢字検定から選ばれた漢字が各級3つずつ載っていた。



 ストレッチをしている数人で「読めるかな?」ということになった。3人寄れば文殊の知恵のたとえ通り、お互いにフォローしながら3級から読んでいったが、1級の最後の2つは誰一人読めなかった。スタッフのお兄さんに尋ねると「きそく」と「ばんこく」と読むらしい。負けず嫌いの人『これから死ぬまで使うことない漢字やな』 ツッコミ専門の人『使うも何も、意味わかっとるんかいな』『??』『意味がわからなかったら使えんわな。お兄さん、意味もわかるンかいな』「つなぎしばる」と「はなはだ多い量」とのこと。『こりゃやっぱり使うことないな』皮肉屋さん『あんたやったら“謙虚”と“篤実”を大切にしたらいい』『読めても書かれへん漢字が多なったなぁ』『ここにあるのやったら“凸凹”だけやな書けるのは』前向きな人『よっしゃ、今日は知らん漢字二つ覚えて帰ろう』後向きな人『あかんあかん、2時間もトレーニングしてみ、全部忘れてしまうは。物忘れがひどいんやから』と普段はあまりしゃべらない者同士が珍しく話しの花が咲いた。

 私はこの中で“画餅”(がべい)が頭に残った。

 鳩山元首相の数々の発言はまさに“画餅”。もう一つは大きなニュースの陰に隠れているが「教員の資質向上」のための法案。これも法科大学院の二の舞で“画餅”になるのではと危惧する。今を否定すると、何か素敵な未来が来る!という幻想にとりつかれているのではと思ってしまう。人材を育成するのは簡単なことではない。さまざまな要因が複雑にからみあって、長い時間の中で人は成長していく。結果を早く求め過ぎないことが大切である。

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする