素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

仮想ではありますが、四国八十八ヶ所 『伊予の国』踏破しました

2010年06月07日 | 日記
 健康ウォーキング、四国一周八十八札所巡りコース(約1300km)も伊予の国を踏破して、讃岐の国を残すのみとなった。阿波、土佐、伊予で1000km余り歩いてきたことになる。最後の66番(雲辺寺)から88番(大窪寺)までの26ヶ寺を巡る192.8kmとなった。私のように仮想ではなく、実際にツアーなどを利用して巡っている人が近所にもいるが、よく出来ているコースだと感心していた。

 井沢式「日本史入門」講座③《天武系vs.天智系/天皇家交代と日本教成立の巻》を読み終わり、人間のつくってきた歴史を考える時、宗教のことを無視できないということを再認識した。グッドタイミングで講座①《和とケガレの巻》をいただいた。序章を一気に読んだが、事象の羅列の中でモヤモヤしていた部分に光があたったという思いがした。

 時間ができたおかげで社寺、町などを巡る機会が増えたが、自分の足で歩き目に映る光景の中に「歴史のうねり」を感じとる感覚が増したことを実感する。

 第1章の途中まで読んでいるが、「文明」が生まれるためには「文字」の誕生が必要であったことを強調されている。このことは「数学」という教科を教えている時、常に意識していたことである。『数』という概念が抽象化されて『数字』が生まれる。そこから「数学」という文化が大きく発展していく。教科書はそのエッセンスを羅列しているにすぎない。「数学」という文化を創りだしてきた人間のエネルギーを伝えられないかと心をくだいてきた。

 人生に“たら”はないが、この本にもう少し早く出会っていたら、新しい切り口が出来ていたかもしれないと思う。今まで動いていなかった脳の部分にチクチクと刺激を与えてくれるのである。
コメント
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