講座は4つの部分に分かれている。第1週では、歴史学が科学であること、常に根拠を示しながら解釈を提示していく「知の冒険」であることを、歴史史料を読み解きながら確認した。第2週は、とは言っても史料には表と裏があり、歴史認識に「・・であるべきだ(当為)」を重視する見方と、「・・である(実情)」を重視する見方、二つの異なる視座があることを踏まえる必要がることも強調された。
これらのことを前提にしていよいよ第3週、第4週でテーマである「日本中世の自由と平等」に迫っていくので、私は気づかなかったが服を替えてきたと話された。
日本的な土地所有(職の体系、というかたちをとる)のあり方を分かりやすく説明してもらい、荘園制度というものが何となくわかってきた。中世初期の源頼朝と終期の豊臣秀吉の従者に対して恩賞として与える土地の所有権の有り方の違いについては興味深く聞くことができた。そのことが自由の話とどうつながるのだろうと漠然と思っていたが、ヘーゲルの『自由とは所有である』という言葉を援用して、所有権の深化が自由の拡大につながる。という説明にふれた時、モヤモヤとしていたものがストンと落ちた。第3週は「中世は自由が次第に成長していく時代である」というとらえ方ができるということで落ち着いた。
所有権のあり方の講義を聞きながら、同時に尖閣や竹島、北方領土における中国、韓国、ロシアの動きを思った。ウクライナの問題でもそうだが国際的に見れば所有権のあり方は成熟しているとはいい難い。日本の中世的な要素が残存しているように思えた。
新しい視点が与えられたweek3であった。次週をすごく楽しみにしている。網野義彦さんの考え方がよく引き合いにでてくるが、私の本棚にも数冊ある。もっと歴史を深く知りたいと思った時に購入したものだが、いつも途中で挫折する。自分の中にそれを受け止める素養がなかったことも今回はっきりした。再チャレンジすることにした。
これらのことを前提にしていよいよ第3週、第4週でテーマである「日本中世の自由と平等」に迫っていくので、私は気づかなかったが服を替えてきたと話された。
日本的な土地所有(職の体系、というかたちをとる)のあり方を分かりやすく説明してもらい、荘園制度というものが何となくわかってきた。中世初期の源頼朝と終期の豊臣秀吉の従者に対して恩賞として与える土地の所有権の有り方の違いについては興味深く聞くことができた。そのことが自由の話とどうつながるのだろうと漠然と思っていたが、ヘーゲルの『自由とは所有である』という言葉を援用して、所有権の深化が自由の拡大につながる。という説明にふれた時、モヤモヤとしていたものがストンと落ちた。第3週は「中世は自由が次第に成長していく時代である」というとらえ方ができるということで落ち着いた。
所有権のあり方の講義を聞きながら、同時に尖閣や竹島、北方領土における中国、韓国、ロシアの動きを思った。ウクライナの問題でもそうだが国際的に見れば所有権のあり方は成熟しているとはいい難い。日本の中世的な要素が残存しているように思えた。
新しい視点が与えられたweek3であった。次週をすごく楽しみにしている。網野義彦さんの考え方がよく引き合いにでてくるが、私の本棚にも数冊ある。もっと歴史を深く知りたいと思った時に購入したものだが、いつも途中で挫折する。自分の中にそれを受け止める素養がなかったことも今回はっきりした。再チャレンジすることにした。