素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

このタイミングで 高樹のぶ子さんの「業平」か!

2021年03月04日 | 日記
 朝刊の広告で見た時、思わず「このタイミングで 高樹のぶ子さんの「業平」か!」とつぶやいた。伊東眞夏さんの「深読み百人一首」でも在原業平はページ数を多くさき紹介している。思入れの強い人物の一人だとすぐわかる。

 それまでの私は、高校生の時に学習した【在原業平】⇒【伊勢物語】⇒【からごろも着つつなれにしつましあれば はるばる来ぬる旅をしぞ思ふ】⇒【名にしおはばいざ言問はむ都鳥 我が思ふ人はありやなしやと】という具合に受験知識しか持ち合せていなかった。伊東さんの解説でさらに深く知りたいと刺激を受けたばかりだった。
 白洲さんも業平には他の人より2倍ほどページ数を使っている。魅力ある人物なのだろうか。白洲さんが愛唱して止まぬ歌として次の二首を挙げている。
   月やあらぬ春や昔の春ならぬ わが身ひとつはもとの身にして
   世のなかにたえて桜のなかりせば 春の心はのぞけからまし


 それやこれやで業平への関心が高まっていた矢先の本の広告である。「大人になった今こそ読みたい伊勢物語」というコピーには心を鷲づかみされた。しかし、最近書評を見て同じようにグラっときて買った本が2冊ある。「科学とはなにか」(佐倉 統著・講談社)「明治十四年の政変」(久保田 哲著・インターナショナル新書)である。これらを読み終わらずに買えば、積読の恐れが生じる。去年、持っている本の90%を処分した。その時、これからは積読はやめようと決意した。衝動買いではなくひと呼吸おいてから購入することを実行している。

 高樹さんの「業平」4月には読めるかな?
コメント
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