素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)は歓迎!でも猪は・・・

2021年03月08日 | 日記
 明治5(1872)年に「改暦の詔書」が出されるまで日本には、1年を4等分した春夏秋冬の四季だけではなく、さらに細分化した二十四節気、七十二候というように季節の移ろいをこまやかに生活の中に取り入れてきた。

 昨今は温暖化のせいで春と秋がずい分短くなってきたように感じる。あと10年もすれば、暑いと寒いの2等分の季節になるのでは?と考えると「旧暦のある生活」をちょっと意識して暮らしてみるのもいいかと思う。

 春は、立春(2/3)・雨水(2/18)と来て3/5が啓蟄。3/5~3/9が初候の「蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)」冬ごもりしていた虫が、姿を現してくる頃。虫にかぎらず、さまざまな生きものがめざめはじめるという。そういえば、6日に上野動物園がパンダのシンシンとリーリーの交尾を確認したと発表していた。

 メジロや蝶々の姿も見かけるようになった。これらは微笑ましいものだが、困ったことに猪も出没しているようで、歩いて3分ほどの児童公園は子育て世代の減少で遊ぶ子供もほとんどいなくなり無人化状態。そこにエサを求めてか山からイノシシが下りてきて好き放題に荒らしている。年2回自治会で清掃活動をしてきれいにしているが、すぐに地面が掘り返されている。
 まだ出くわして危害を受けた人がいないのが幸い。しかし、家の庭に菜園を作っている人の中には農作物を全部食べられた人もいる。急きょ案山子の番人を置いたが効果のほどはいかに?
 虫が戸を啓く候、人間はいまだ巣ごもりのため戸を閉じる生活。いつまで続くやら?


コメント
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