素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

イベント広場の宅地造成工事進む!

2021年03月06日 | 日記
 1990年3月に大蔵省銀行局(現・金融庁)から通達された「土地関連融資の抑制について」(総量規制)に加えて、日本銀行による金融引き締めは急激なものとなり、信用収縮が一気に進んだ。信用崩壊のさなかにおいても金融引き締めは続けられ、日本の経済を極度に悪化させた。

 政府は、日銀の公定歩合の急激な引き上げに続き、不動産の総量規制、地価税の創設、固定資産税の課税強化、土地取引きの届け出制、特別土地保有税の見直し、譲渡所得の課税強化、土地取得金利分の損益通算繰り入れを認めないなどの対策を打ち出していった。

 1989年に導入された消費税も、経済実態に鑑みると導入が遅過ぎたこともあり、結果的にこの金融引き締め策は失敗に終わった。バブル経済を抑制する目的で実施した政府や日本銀行による金融引き締め策が、結果的に失敗に終わったことで、逆に景気に悪影響を及ぼした遠因となった。

 俗にいうバブル崩壊(1991年(平成3年)3月から1993年(平成5年)10月までの景気後退期)である。

 不動産取引の状況が一変する直前に滑り込みセーフという感じで家を売却処分して、今の家に引っ越して来たのは、平成4(1992)年の夏の終わり。あと半年決断が延びていたら思うように売却できなかっただろう。住宅地の入口付近に広い空き地があった。聞けば、宅地造成まで進んだもののバブル崩壊のあおりで住宅建築の目途が立たなくなり放置されているとのこと。

 それから25年余り空き地はイベント広場として自治会の行事(盆踊り、コスモス祭、とんど焼き、防災訓練など)やグランドゴルフ、ソフトボール、凧揚げなどの場として使われてきた。ちょうど1年前、地元の不動産業者がそこを買い取り住宅地として販売するという話が持ち上がり、夏から造成工事が始まった。
 現在は配管工事を終え、道路が舗装され電柱が立ち区画が見えてきた。40戸ほど建築されるみたいで4月末を目指して急ピッチで作業が進んでいる。ここだけではなくJR学研都市線の星田駅の北側も耕作放棄地を住宅や物流拠点の倉庫などを建てるための大型プロジェクトが進んでいる。また、寝屋川公園駅のすぐそばには2つの大きなマンションも建築中である。私の家から半径2kmの範囲内である。「こんなに作って入る人いるのかなあ?」は素朴な疑問。実態経済とのギャップを感じるのである。株価も同じ。数字的にはバブル期に近い値が出ている。

 ひずみが激震とならなければいいがと思ってしまう。

 バブル崩壊後の政治状況は、1992年の東京佐川急便事件に端を発した金丸信の議員辞職、経世会分裂、小沢一郎の新生党旗揚げなどの政界再編、細川政権誕生による55年体制の崩壊と政治改革、その後の細川首相の電撃辞任と羽田孜の短期政権、さらに自社さ連立政権による村山富市への政権交代など、政権が転々として混迷を極めた。

 諸問題を多く抱えた政治状況も何かよく似ている。杞憂で終わってくれれば幸いである、
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