素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

似て非なるもの①

2021年05月07日 | 日記
朝、鉢植えの花を写真に撮っているとウォーキングに出かけるMさんが通りかかった。「この花は何だったかな?」と訊ねられた。「イチハツやと思います」と答えた。妻が枚方山草会の会員さんのNさんからいただいたものだ。「アヤメ、カキツバタ、ショウブ、アイリスよく似たのがありますな」「何度説明してもらってもなかなか区別がつかないですよ」「まあ私なんかは綺麗やな!と思えばそれだけでいいのだけど」「私も基本それやからなかなか覚えられないかな?」という会話を手短くかわして別れた。お互い濃厚接触を避ける習慣が身についてしまった。
 
会話をきっかけにイチハツ、アヤメ、ショウブ、カキツバタを整理してみることにした。

 ☆①あやめと菖蒲、杜若の見分け方で、もっとも分かりやすいのが花びらの付け根
    あやめ・・・・・・・網目状   菖蒲・・・・・・・・・黄色      杜若・・・・・・・・・白い筋

 ☆➁あやめと菖蒲、杜若の育つ場所
    あやめ・・・・・・・陸地    菖蒲・・・・・・・・・水辺      杜若・・・・・・・・・水の中 

 ☆➂花の咲く時期
    あやめ・・・・・5月中旬~下旬 菖蒲・・・・・・・6月~7月中旬  杜若・・・・・・・5月中旬

 イチハツはアヤメの仲間で、一番早く咲くということから「一初」という漢字になったり、アヤメと違って花びらにトサカのような白い突起があり、それを鳶の尾に見立てたのか歳時記には「鳶尾草」とある。また「一八」もある。


 古来より茅葺き屋根の上にイチハツを植える風習がある。イチハツの強く根を張る性質を利用し、両側から葺いた茅のつなぎ目を根で固定し補強するのと火事や大風を避ける魔除けのためだといわれている。


 アヤメ科の外国種の総称としてアイリスもある。ジャーマンアイリスなどジムへの道すがらよく見かける。緊急事態宣言も31日まで延長となった。似て非なるアヤメ、ショウブ、カキツバタ違いを観察しながら過ごしてみることにしよう。
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