素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「カラス学」なるものがあるんだ

2021年05月21日 | 日記
今日の朝刊の広告欄に「カラス学」なる本の宣伝があった。やはり、世の中は広いカラスの生態について観察・研究している人がいるのだ。読んでみたいと食指が動いたが何冊か待たせている本があるので、ひとまず「余禄」のメモ欄に貼っておくことにした。
 今日、大阪市内への用事の帰り、雨が止んだので鶴見緑地公園に立ち寄った。バラは見頃を過ぎ、アジサイは今からというところ。サツキが一番目立っていた。
 広場で鳥にパンくずをあげているおじさんにでくわした。餌付け行為は社会問題にもなっているが、どこの公園にも必ずいる。自転車にまたがり周囲にパンくずを撒くのだが、鳥の方もお馴染みなのか、姿を見つけると寄って行った。一番素早いのはスズメ。しかし、小さきものの宿命、ハトが来たらあきらめて離れて行った。ハトは無防備に自転車の周りおかまいなしにパンくずをついばんで動くが、カラスは3mぐらいの距離をとって決して近づかない。どんどん集まってくるが皆同じ。おじさんを中心にカラスが半径3mほどの円を描きピクリとも動かず立ち、その中でハトが自由に動き回っているという面白い光景に足が止まった。カラスの用心深さをあらためて認識した。
 やがて、袋が空になったおじさんが自転車で立ち去った。するとカラスが一斉に円の中心に向かって移動してハトを威嚇して排除し始めた。その統率のとれた動きには感心した。ハトをきっちり追い払った後悠然と残っていたパンくずを食べ始めた。自然界の掟を垣間見た気がした。
コメント
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