素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

はるか遠くに 天神祭りの花火が見えました

2009年07月26日 | 日記
 昨日の日中は、蒸し暑さとはっきりしない空模様、午後には、娘と孫が北海道のみやげを取りに来たので、そのお相手と ほとんど外に出なかった。夕食後、ひさびさに 「腹がもたれた!」と感じたので、8時から ナイト・ウォーキングにでかけた。 

 外に出ると、花火らしき音が聞こえてきた。「ひょっとしたら 天神祭の?」と思い、近くの一番見晴らしの良い所(隠れた夜景スポットで、カップルが多くなってきた)へ行ってみた。音と旋回しているヘリコプターから 方角ははっきりしたが、ちょうど雑木林の端が邪魔をしていて花火は見えなかった。こうなると意地でも見てやれとなり、もう少し高い所へ行けばと思い、10分ほど山道を登る。木々の間から、大川に上がる花火を見ることができた。音は時間差で届くし、大きさは線香花火程度で何の迫力もなかったが、これもまたよし!と自己満足。

 おかげで、40分あまりのウォーキングになった。昨年の12月より、意識的にウォーキングを始めた。でも、ただ歩いているだけでは長続きしないだろうと思い無料の『健康ウォーキング』というサイトを利用して、歩行時間を入力していくことにした。距離に換算してくれるので、東海道を仮想ウォーキングすることにした
 120日間で完歩したので、今は、日本橋を出発して中山道を歩いている。104日目に入り、関ヶ原を過ぎゴールの京都三条まで あと87.80km。全体の83.5%歩いたことになる。とりあえず、江戸起点の五街道を完歩しようと思っている。街道を歩いている時のネームは《清水次郎長》である。
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本との出会いは ひょんなことから

2009年07月25日 | 日記
 今、我が家に咲いている花の中で 一番気に入っているのが写真の花。名前がわからないので 尋ねてみると 「宝塚ジェンヌ」という返事。いささか意外な名前に 驚く。例えば、[バラ]と呼ばれる中に『バットオースチン』とか『レディエマハミルトン』とか『プリンセスマサコ』とかあるように、もとの名前があるのではと 疑問が湧いたが 口に出せば 気まずくなること100%なので、自分で調べることにした。
 ジムに行った帰り 本屋に寄り 花木の本を立ち読み。見つけることはできず。確かにポピュラーではないからなとあきらめて、振り返った瞬間、目に飛び込んできた文庫本があった。ズラリと並んだ文庫本の中で、不思議とその1冊だけが見えたのである。今までにも よくあったことだが、ネットで買うことが多い昨今、まだ、こんな出会いがあるのだと ちょっと新鮮な気分。
 
 タイトルは『ヘタな人生論より徒然草』著者は荻野文子(おぎの あやこ)。東進ハイスクールで「マドンナ先生」として売り出した超人気講師である。元来、私はこういう類の人間は嫌いである。でも、本が目に飛び込んだ来た以上 無視はできない。「なぜ 彼女が こんな本を?」まえがきを読む。“複雑な現代社会を絶妙のバランスで 歩くために”という題がつけられていた。本文を抜粋すると

 *いきなり失礼な発言ではあるが、私は「人生論」なるものが嫌いだった。根拠のない自信に満ちていた若いころのことである。「人生とはこういうものだ」などといわれると、強い反発を覚えた。「私の人生を 勝手に型に嵌めないでほしい」と思ったのである。
 さらに失礼を重ねるが、私は古典の中で『徒然草』がもっともきらいだった。
          《中略》
 その私が、なぜ「ヘタな人生論より徒然草」を書く気になったか。理由はふたつある。
 ひとつには、私がそれなりに歳を食って、人生に迷うようになったからである。「不惑の四〇」というが、とんでもない話で、四〇歳を超えた途端に おおいに惑い始めた。仕事も私生活も年々複雑さを増し、若い世代と老いた世代に挟まれてうろたえる。なにが大事で、なにをあとまわしにしてよいのか、判断のキレが悪くなったのを感じはじめた。そこで、多様な価値観を整理し、判断の基準となる確固たるものを探してみたくなったのである。 もうひとつの理由には…《後略》*


 ここまで読んだら、本を戻すことなく、レジに向かい 599円を払った。私自身は、すでに通過したのだが、やはり人生の中で、40代の過ごし方はとても大切だと思ったし、彼女と同じ思いにも襲われた。じゃ、どのように考え、何を書いているのだ!という好奇心をつつかれたかな。
 明日から、ジムの有酸素運動に励みながら、この本を読むことになる。その姿、現代版「二宮 金次郎」?

 

 
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富良野からのメロン

2009年07月24日 | 日記
旅行の時に注文してあったメロンが、富良野市山部町よりクール便で届く。食べ頃。期待通りの美味。そこで、3首。

  *買い手*
 立ち並ぶ メロン売る店 目移りす  送料無料の 文字が決め手

  *売り手*
 送料を ふくんで値段を つけただけ お客がお得を 感じればよし

  *メロン*
 我熟し 北の国より 大阪へ 食する人の 笑顔嬉しき


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『今』を生きる

2009年07月23日 | 日記
 国内46年ぶりの皆既日食も、曇り空のため、大半の地域で観ることはできなかった。次は2035年9月2日。命あれば84歳か。

 皆既日食のことよりも、山口県の豪雨災害のほうで いろいろなことを考えさせられた。
 先の大雪山系の遭難事故や岡山県での竜巻の爪あとの映像を見た時も思ったが、自然の猛威の前には人間は無力であるということ。科学技術が発達してきて、ともすると「何でもできる」=『全能感』を持ってしまいがちだが、決してそうではない。ということを常に肝に銘じておく必要がある。
 今回のゲリラ豪雨でもっとも被害の大きかったのは、高さ5mほどの土石流に直撃された老人ホームである。「長い人生を生きてきたのに、こんな終わり方を…」と非情さに心が痛む。

 必ず来る人生の終わり。誰も予測できないが、このことを強烈に考えさせられた映画があった。1988年に制作された『TOMORROW 明日』である。1945年8月8日、長崎に原爆が投下される前日から 翌日11:02までの日常風景が淡々と描かれている。新しい命や生活が誕生した その一瞬に、その人達の明日が、突然消えてなくなったという事実を ラストの真っ白い画面で見事に表現されていた
 それ以来、『今』を強く意識するようになり、クラス担任になったら、どの学年であっても最初に、(これは2年用)
     4月8日。クラス発表を見た時。
     いろいろなことを 思ったと思う。
     しかし、
     いつまでも、
     私的な感情にとらわれず
     自分は 
     たまたま所属することになった
     この2年6組のために
     今、何をすることができるのかという
     前向きな姿勢を もってほしい。

     昔のクラスはよかったと 過去に生きるのでもなく
     3年生になったらと 未来にいきるのでもなく
     他のクラスだったらよかったと かなわぬ夢に生きるのでもなく
     このクラスで 今を しっかり生きてほしい

という一文を配り、話をし  『今』という一字を前に貼る。


 このことは、自分の生き方のベースにもなった。転勤で新しい職場に行っても、学年のメンバーがさまざまな事情で入れ替わっても、クラブで代替わりになっても「さあ、自分の役割は何で、何をするべきか」と考えるようになり、行動した。
 そして、次の新しい一歩を踏み出すためには、自己満足かもしれないが、最後に「自分は できるだけのことはした」と思えるように、ベストを尽くすことが大切である。でないと新しいものは生まれない。

  未来は、いつ どんな形で消えるかわからない。だから、今を大切に。

  
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伊丹に行ってきました

2009年07月21日 | 日記
知人の、たまには違った世界ものぞいてみたら!とのすすめで、好奇心とJR一本で行くことができるということもあり、伊丹市アイフォニックホールで開催された『短歌と俳句の交響』に午後から出かけた。 伊丹市に電車で行くのは初めてである。JR伊丹駅の西口からホールまでの道筋が、酒造の街として発展してきた風情を活かしながらきれいに整備されていた。時間に余裕がなく、ゆっくりとできなかったのが ちょっと残念。
会の方は、「短歌と俳句」という題で現代歌人協会理事長の佐佐木幸綱氏の講演、佐佐木氏と俳人の坪内稔典さんとの対談。最後は、20分の休憩の間に参加者が『空』というお題で創って提出した短歌または俳句を使っての、両氏と6人のコメンテーターによる歌会・句会ライブ。
 提出された、短歌59首、俳句109句から、パネルディスカッション風に それぞれのコメンテーターが3首選び、選評しながらすすめていった。ハプニングを含め ライブ感覚を楽しめた。舞台裏は超多忙で大変だったと思う。
 ちなみに、私も真似をして、それぞれ3つ選んでみた  
*明けぬ梅雨 犬も私も 空を見て
*夏燕 四角い空へ 無限大
*ときめきの 日食迫る 梅雨の空

*猪名川の 川面すれすれ つばめ飛ぶ 梅雨明けやらぬ 七月の空
*意味のない 言葉をほしい 時がある 南の空へ 自転車を漕ぐ
*夏空に 向かひ車を 走らせる 山海山を 越えてふるさと

 ちなみに 私が 提出した歌は
*仕事やめ この身一つで 道をゆく 五感にしみる 季節の空気

 私は俳句より、和歌のほうがなんとなく性にあっている。と講演と対談を聴いていて思った。
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