素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

富士山測候所

2009年07月06日 | 日記
 石原裕次郎二十三回忌の法要が営まれた。これに関連して、1970年に石原プロが制作した『富士山頂』がTV放映された。昭和37年から40年にかけて、富士山頂にレーダーを設置するという難事業にかかわった人たちの物語である。
 この事業は、私の人生において、結構、重要な位置をしめている。ちょうど、中学時代にあたり、NHKでもドキュメンタリー番組として、富士山測候所での生活を放映した。気象観測部にも所属していた私は、将来、絶対、富士山測候所で働く。と決意した。そのためには「気象大学校」に入る必要があると思い、生まれて初めて、将来への目標に向けて行動を起こした。中学2年の中頃だったと思う。
 この夢は、高校に入学して、数学と物理に見事におちこぼれ、気象観測と天文をやっていたクラブに入部したのだが、メインは天体観測だったのでガックリしたのが相まって、高校1年の終わりには、挫折した。
 3年間は結構、楽しい夢を見ていたと思う。そのレーダーは1999年 (平成11年)に35年間の幕を閉じたし、測候所は2004年(平成16年)に無人化
になった。
 1895年(明治28年)に野中 至が剣ヶ峰に私設の木造観測小屋(野中観測所)を建ててからの歴史を見ると、人間のすごさを感じる。多感な時期に、それに触れたことが、自分のコアの部分を支えているような気がする。
コメント
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