素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

柳ヶ浦高校野球部のバス事故に思う

2009年07月12日 | 日記
大分自動車道で11日朝、私立柳ヶ浦高校の野球部員が乗った大型バスが横転し2年の吉川君(奈良桜井市出身)が死亡し、運転していた同校教諭で野球部副部長(26歳)が自動車運転過失致死傷容疑で現行犯逮捕された記事を、日曜の朝刊で目にした時、思わず「ア~」と声を出してしまった。2つのことが脳裏をよぎった。
 1つは、甲子園を目指して、奈良から大分へ、いわゆる野球留学の道を選んだ吉川君のこと。たくさんのことを犠牲にして、野球に打ち込んできたことと思う。もう少しで活躍の場が与えられたであろう若者の死ほど残酷なものはない。
 もう1つは、運転をしていた不破さんのこと。昨年の4月に採用され、同6月に大型免許を取得したと報道されていたが、きっと献身的に野球部のために働いていたと思う。生徒を自分が運転する車に乗せるということは、極力避けるのが筋であるが、交通の便や道具のこと、予算の事情等でボランティアの形で運転手をしなければいけないケースが多々ある。事故を起こしてしまえば、善意は吹っ飛び、一身に責任を負わなければならない。彼のこれからの人生を考えると胸が痛む。
 世間では、学校のクラブは、空気みたいに有って当たり前と考えられがちだが実際、現場で35年間かかわってきた者にとっては、悩ましい問題をたくさん含んでいて、ほったらかしにしておいてはいけない学校教育の大きな課題として、解決の道を模索していかないといけない。と改めて痛切に感じた。
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森下 知子 サマーコンサートを楽しむ

2009年07月12日 | 日記
 昨日、阪神大震災復興祈念コンサート「夏」の4公演の一つ、森下 知子たそがれサマーコンサートを楽しんだ
 このコンサートは、無料。毎回一人1000円ほどのカンパだけを頼りにして運営してきている、ユニークなものである。
 もともとは「阪神大震災の被災者を励ますコンサート」(小林研一郎指揮 大阪シンフォニカーの演奏)を「10年は続けよう!」とコバケンさんが宣言し、大震災の年の1995年5月21日に、昼と夜の2公演、 大きな拍手と声援、涙で包まれた感動的なコンサートが始まりでした。
 その後、「復興祈念コンサート」として継続してきましたが、6434人の尊い生命を奪った阪神大震災から14年が過ぎた今、応募者の減少から資金不足により2008年5月で終了の決断をしたが、継続を希望する声も多くあり、「一応の区切り」として、その後は「いつ終わるかわからない延長戦」として、震災15周年を迎える2010年までは継続することを目指している。
 森下さんの演奏会は、2回目である。今回は3種類のサクソフォンとオカリナそれにJRの落し物市で偶然見つけ、お買い得だったフランス製のクラリネットを曲に合わせて使い分け、充分楽しませてもらった、特に、オカリナでの「トルコ行進曲」は絶品だった。ピアノと編曲、プロデュースを担当している、人生のパートナーでもある大島 忠則さんとの絶妙のコンビネーションには今回も敬服。
 
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