大分自動車道で11日朝、私立柳ヶ浦高校の野球部員が乗った大型バスが横転し2年の吉川君(奈良桜井市出身)が死亡し、運転していた同校教諭で野球部副部長(26歳)が自動車運転過失致死傷容疑で現行犯逮捕された記事を、日曜の朝刊で目にした時、思わず「ア~」と声を出してしまった。2つのことが脳裏をよぎった。
1つは、甲子園を目指して、奈良から大分へ、いわゆる野球留学の道を選んだ吉川君のこと。たくさんのことを犠牲にして、野球に打ち込んできたことと思う。もう少しで活躍の場が与えられたであろう若者の死ほど残酷なものはない。
もう1つは、運転をしていた不破さんのこと。昨年の4月に採用され、同6月に大型免許を取得したと報道されていたが、きっと献身的に野球部のために働いていたと思う。生徒を自分が運転する車に乗せるということは、極力避けるのが筋であるが、交通の便や道具のこと、予算の事情等でボランティアの形で運転手をしなければいけないケースが多々ある。事故を起こしてしまえば、善意は吹っ飛び、一身に責任を負わなければならない。彼のこれからの人生を考えると胸が痛む。
世間では、学校のクラブは、空気みたいに有って当たり前と考えられがちだが実際、現場で35年間かかわってきた者にとっては、悩ましい問題をたくさん含んでいて、ほったらかしにしておいてはいけない学校教育の大きな課題として、解決の道を模索していかないといけない。と改めて痛切に感じた。
1つは、甲子園を目指して、奈良から大分へ、いわゆる野球留学の道を選んだ吉川君のこと。たくさんのことを犠牲にして、野球に打ち込んできたことと思う。もう少しで活躍の場が与えられたであろう若者の死ほど残酷なものはない。
もう1つは、運転をしていた不破さんのこと。昨年の4月に採用され、同6月に大型免許を取得したと報道されていたが、きっと献身的に野球部のために働いていたと思う。生徒を自分が運転する車に乗せるということは、極力避けるのが筋であるが、交通の便や道具のこと、予算の事情等でボランティアの形で運転手をしなければいけないケースが多々ある。事故を起こしてしまえば、善意は吹っ飛び、一身に責任を負わなければならない。彼のこれからの人生を考えると胸が痛む。
世間では、学校のクラブは、空気みたいに有って当たり前と考えられがちだが実際、現場で35年間かかわってきた者にとっては、悩ましい問題をたくさん含んでいて、ほったらかしにしておいてはいけない学校教育の大きな課題として、解決の道を模索していかないといけない。と改めて痛切に感じた。