寒風の中、植木市の準備が始まりました。
ここは、朝、くまを駅まで送っていった帰りに
いつも正とお散歩する公園。
大きな植木をクレーンでトラックから
降ろしています。
木を傷めないように慎重に・・・
なかなか大変な作業です。
トラック山もりの植木が次々と公園の広場に
並べられていきます。
近くにある大きな住宅団地はもうほとんど家が
建ってしまい、この不景気で新たな
団地開発もなく新築はほとんど見かけませんから、
植木屋さんの商売もきっと大変なのではないかと
思います。
毎年行われるこの植木市ですが、以前に比べて
規模も小さくなり、植木の種類も年々減って
いって、何だか少しつまらなくなりました。
それでも、園芸店などにはないような大きな木が
いろいろ集められているのを見るのは
楽しいものです。
立派な枝垂れ梅なども並べられています。
でも、どうしても目がいってしまうのは、
これ!
モミの木です。
モミの木は、うさくま家の思い出の木です。
福岡市内に住んでいたころ、大きな植木市で
ふたりで小さな鉢植えのモミの木を買い、
郊外の高台の家に引越した時にも
持っていきました。
地植えするとどんどん大きくなって
よく茂りました。
品種はわかりませんが、色が濃くて
葉っぱが大きいほんとうに美しいモミの木でした。
これは1997年、クリスマス頃の写真。
くまが抱いているのは先代犬の
シェルティのアイちゃん。
今住んでいる所に引っ越してきた時にも、
また、この美しいモミの木を運んできました。
うさくま家のシンボルツリーにするつもり
だったのです。
しかし、植えかえた時期が悪かったのか、
植えた場所が悪かったのか、結局そのモミの木は
根づかず、しばらくして枯れてしまいました。
これは、1998年6月の写真です。
新しい家のウッドデッキの上でうさぎが抱いて
いるのは、亡くなる2か月前のアイちゃん。
この頃には、もう目も見えなくなっていた
のですが、慣れない今の家に移ることに
なってしまい本当にかわいそうなことを
しました。
後ろに、移植して元気がなくなってしまった
モミの木が見えます。
庭はまだがらーんとしています。
このウッドデッキは傷んでしまって今はもう
ありません。
どうしてもモミの木を植えたくて、枯れた後に
また新しいモミの木を植えましたが、
すぐに枯れ、なぜか何度植えても根づかないので、
とうとうモミの木を植えるのはあきらめました。
でも、あの美しいモミの木の思い出は、
アイちゃんの思い出といっしょに
いつまでもくまとうさぎの心の中に
残っているのです。
上の写真は現在の庭。
モミの木があったところには、花壇が作られ、
天使像が立っています。
くまとうさぎは、今でも時々、
あの幻のモミの木の話をします。
枯らしてしまうのだったら、あのまま
前の家の庭に置いてくればよかったねと。
あれから12年。
あんなに美しいモミの木には、
まだ出会ったことがありません。
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