まわる世界はボーダーレス

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バングラデシュのクリケットの応援ソングが熱い

2020-06-13 18:17:25 | バングラデシュ

バングラデシュのことを調べていたら、2014年にYouTubeに、バングラデシュの若者の集団が、世界中の街角で突然踊り出すフラッシュ・モブの動画が続々と出てきました。

まずは、バングラデシュの大学構内のもの。



「チャチョッカホイホイ」という歌詞とキャッチーなメロディー。一度聞いたら耳に残るし。両手の人差し指を空を指す独特のポーズ、目に焼きつきます。

大学生を中心に、この曲でのフラッシュモブのコンテストのようなものがあったようですね。

こちらはロンドン。



ロンドン以外にも、シドニー、コペンハーゲン、ベネチア、ボローニャ、ベルリン、メルボルン、トロント、ソウル、ウィニペグなど各地の街角の動画が限りなく出てきます。

東京でもやっていました。



ちょっと東京のは、盛り上がりに欠けますが(笑)。

これは何かと言うと、実は、ICC T20というのは、国際クリケット評議会が主催のクリケットのワールドカップで、2年か1年おきに開催されている大会です。2014年には、バングラデシュで開催されました。クリケット自体が日本ではあまり馴染みがないので、ピンとこないでしょうが、イングランド、インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、西インド諸島などがこの大会の常連国ですが、インド、パキスタン、バングラデシュでは、一番盛り上がるスポーツです。

野球のように見えますが、ルールがかなり違い、ボウラー(ボールを投げる人)は、バッツマン(平たいバットのようなもので打つプレイヤーの後ろにある3本の棒の上についているウィケットというものを狙って、出来るだけ打たれにくいボールを投げます。どんな球が来ても、ウィケットを守るために打ち返すのがバッツマンの役割で、打ったボールがキャッチされたらアウト。捕獲されない間にランを稼ぎ、そのランの数で点数を競います。こんな説明をしても余計わかりにくいと思いますので、正確に知りたい方は、しかるべきサイトを検索してください。

さて、2014年のバングラデシュのICC T20の大会ですが、オフィシャルのテーマソングが作られました。世界中のフラッシュモブで使われた元の曲はこちらです。



360万もビューがあります。バングラデシュの音楽シーンに関して、知識がなかったですが、これはなかなかかっこいい!バングラデシュの若手歌手数名で歌われたようです。

歌詞は英語とベンガル語のミックスですが、興味のある方はこちらをどうぞ。

クリケットの国際大会はその後、2016年、2017年、2019年と開催されています。この同じ曲が使われていたのかと思いきや、毎回新曲を作っていました。

2016年のワールドカップは、インドで開催されましたが、バングラデシュは自国のテーマ曲を作っています。どちらがオフィシャルなのか、事情はわかりませんが、二曲ありました。まず一曲目。



やはりダンスが印象的。こちらも228万のビューがあります。

この年、アシフ・アクバル(Asif Akbar)という歌手が、"Shabash Bangladesh"という曲を歌っています。「ブラボー・バングラデシュ!」という意味です。



おじさんが熱唱していますが、すごく盛り上がっていますね。

そして2017年、この年は、ICC Champions Trophy(イングランド)が開催されていてバングラデシュが参加しています。この年のテーマ曲は、イムラン(Imran)という男性歌手と、オイシー(Oyshee)という女性歌手が歌っています。動画を貼り付けられませんでしたので、以下のリンクでどうぞ。

The Cricket Bangladesh | Imran | Oyshee | Official Music Video | Bangladesh Cricket Song

2019年は、イングランドでワールドカップが開催されました。この年は何曲かあります。

この最初の曲は、チアアップ(Cheer Up)という清涼飲料のコマーシャルソングっぽいですが。こちらも版権の関係でリンクでどうぞ。

Prane Prane Awaj Tulo | Cricket World Cup Theme Song 2019 | Asif Akbar | Puja | Bangla New Song

Asif Akbarという男性歌手を起用していますが、2016年にも歌っていた人ですね。
そして、リディー・シークという歌手が歌う、「ブーン・ブーン」という曲。

Boom Boom -The Best ICC World Cup Cricket Theme Song 2019 Bangladesh -Ridy Sheikh | Transcom Digital



ダンスの振り付けがみんなで真似しやすいです。

そしてこちらもテーマソングということ。

Bangladesh Cricket World Cup 2019 Song



「バングラデーシュ」という言葉が何度か聞こえますが、演歌のような感じですね。

こちらもテーマソングとタイトルがついています。いつくあるんでしょうか?



ドスが効いていて、演歌歌手とかが歌いそうですね。

検索していたら続々と2019年のテーマソングが出てきてしまい、切りがないので、こちらを最後の曲とさせていただきます。ちょっとラテン調のノリの曲です。



色々な曲がありますね。いかにクリケットがバングラデシュにとって重要なスポーツなのかがお分かりいただけるでしょう。男性だけかと思っていたら、女性も随分登場していますね。熱いエネルギーを感じます。

今年は、オーストラリアでワールドカップが開催される予定だったのですが、新型コロナウィルスで、大会自体の開催が危ぶまれています。こういう映像を見ていると、バングラデシュが、アフターコロナので一致団結して復興していくのではないかというポテンシャルを感じます。頑張れ、バングラデシュ!
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バングラデシュのコロナとの戦い

2020-06-11 16:26:32 | バングラデシュ

コロナ関係ではバングラデシュのことはあまり報道されませんが、たまたまバングラデシュの情報が集まってきているので、シェアしたいと思います。

バングラデシュは、人口が日本よりも多く、1億6000万人。人口密度は、1平方キロメートルあたり1084人という世界でも最も人口密度の高い国です(シンガポールなどの都市国家を除く)。3密を避けなければいけないコロナですが、この国ではソーシャル・ディスタンスを取ること自体が大変です。

2020年、6月11日の時点で、バングラデシュのコロナ感染者数は74,865人、死者の数は1,012人でした。こちらのグラフを見ていただくと、感染者が増えていることがわかります。



綺麗に右肩あがりです。会社の業績のグラフだったら最高なのですが、感染者数の拡大だと恐ろしい右肩あがりです。
緑は回復した人、青が感染者、下のオレンジが死者です。
データの出店はWHOのこちらのサイトです。

感染者数を近隣諸国と比較してみると、こんな感じになります。



インドを追って、増加しています。グラフの傾きはやや鈍化してきていますが。

バングラデシュの感染者の状況はこんな感じです。



感染者は、男性が多く、中間の年齢層が多いですね。死者は高齢者が多くなっています。

感染者の数が伸びている理由は、インドもそうなんですが、バングラデシュも検査の数をバンバン増やしているからなのです。



こちらが1日の検査の数のグラフ。



一日に一万二千以上の検査をしています。



こちらは、検査の累積(青)と陽性者の累積(赤)。週ごとの検査数も記載されています。

死者の数は日本をわずかに超えましたが、致死率(CFR)は、バングラデシュは1.36%。ちなみに日本は、5%を超えています。日本は死者が低いと言っていますが、それは欧米に比べたらという話で、アジアの国に比べたら高く、世界平均レベルに近いです。



こういう状況なのですが、バングラデシュは5月末でロックダウンを解除し、6月1日から国内の4つの飛行場を結ぶ国内線が運行を始めました。



まだ日にちははっきりしませんが、来週から、ロンドン便(ビマン・バングラデシュ航空)とカタール便(カタール航空)が就航再開します。その他の路線も今月末までに再開するところもあるようです。

シンガポールの感染者の多くは、バングラデシュなどから来て寮に生活している出稼ぎ労働者ですが、労働者の多くが収入を減らし、貧困の問題が深刻になっているようです。

しかしながら、衣料関係では世界のトップクラスの生産国であるバングラデシュは、来年の経済復興レベルはかなり上の予測が出ていたりします。

5月末にバングラデシュとインド東部に大型サイクロンが上陸して、大変な被害を受けましたが、バングラデシュはコロナを越えて立ち直るパワーを持っている国だと思います。頑張れ、バングラデシュ!

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