まわる世界はボーダーレス

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2022年2月22日がいかに特別な日であったのか

2022-02-26 16:15:19 | Life
2022年の2月22日は数字の2が並び、特別の日でした。すでに過ぎ去ってしまったのですが、この日がいかに特別の日だったのかを記録として残しておきたいと思います。

日本では、「スーパー猫の日」というのが話題になっている程度でしたが、世界はこの日を特別の日として盛り上がっていました。日本のマスコミでは、中国でこの日に結婚をしたカップルが多かったと報道しているところはありましたが、あくまでも中国ローカルのトレンドとしての報道だったように思います。

しかし、ネットを検索すると、この日のことを特別の日として世界中で騒いでいたことがうかがわれます。何がそれほど特別だったのかまとめておきたいと思います。

1)数字の2が6個も並んだ日
日付の2が6個並んだ特別の日でした。2222年の2月22日は2が7個並びますが、それは200年も先のことです。ゾロ目ということでは、2011年11月11日というのもありました。西暦から日付まで(0が一個ありますが)2ばかりというのがすごいです。日本では、2022.2.22(2022年2月22日)というように表記することが多いですが、アメリカ式では2.22.2022、イギリス式では22.02.2022という風に表記します。いずれにしても2がこれだけ並ぶのは圧巻ですね。

2)右から読んでも左から読んでも同じ日付
いわゆる回文を英語ではPalindrome(パリンドローム)と言いますが、イギリス式で表記した場合、22.02.2022とどちらから読んでも同じ日付になります。これでネットで騒いでいる欧米人も多く見受けられました。日本式では、西暦を22と書いた場合は、22.2.22となり、回文が成立します。回文だけを目指すならば、12.02.2021や、01.02.2010などわりと頻繁に発生します。

3)逆さにしても同じ数字
逆さにしても読める文字をアンビグラム(ambigram)というのですが、電卓の文字でこの日付を表記するとイギリス式で表記した場合、まったく同じになります。


4)2022年2月22日が火曜日という偶然
この日は火曜日でした。火曜日は1週間の2番目の曜日です。数える時は日月火と数えることも多いですが、キリスト教では日曜日は休息日で、仕事は月曜日から始まり、火曜日は二日目です。さらに、中国語でも「星期二」(シンチーアール)と表記します。週の2番目の日という意味ですね。この偶然もすごいですね。さらに、火曜日TuesdayのTueはTwoの音にも似ているので、欧米では“Twosday”としてネットを賑わせておりました。


5)旧正月の22日目であるという偶然
今年の旧正月は2月1日だったので、2022年2月22日は旧正月から数えて22日目でした。旧正月の1日は毎年変わるのですが、2月22日が旧正月の22日目だったというのはすごい偶然です。

6)2は中国語で愛の溢れた日
日本でも、語呂合わせ数字というのはありますが(例えば4649でよろしく等)、中国語でも数字の語呂合わせというのがあります。「私はあなたを愛してる」という意味で、520という文字が使われるそうです。520の発音はwǔ èr líng、我爱你のwǒ ài nǐと似ているのですね。さらに2013 (èr líng yī sān)= 爱你一生(ài nǐ yī shēng)、つまり「一生愛してる」ということだそうです。20999 (èr líng jiǔ jiǔ jiǔ)=爱你久久久(ài nǐ jiǔ jiǔ jiǔ)=「永遠にあなたを愛してる」という用例もあります。発音は完全に一致しているわけではないのですが、2の数字が「愛」という文字として一般的に使われているのですね。ということは、2が6つ並んでいるのは、愛がいっぱいという意味で、この特別な日に結婚したカップルが中国や中華圏で非常に多かったというのは納得できます。ちなみにこの日に結婚したカップルは北京では4700組、シンガポールでも約500組あったそうです。また、中国系でない人も、アメリカでも結婚したカップルはかなりの数に上ったそうです。

7) 自分にとっての特別の2
自分にとって2という数字はあまり縁がなかったのですが、シンガポールで会社を登記した日付が2020年の1月22日でした。また9桁の登記ナンバーにも2が3個入っていました。シンガポールの携帯電話の一番最後が2で日本の携帯電話番号の最後の二桁が22でした。またシンガポール登記した会社の名前がWings2Flyという名前で、社名の中に2が入っていました。翼は2つで一つのセットになっているので、2にはそんな思いも込めました。2年前から、数字の2が自分にとっての重要なナンバーになった感じです。そして今年、2022年2月22日という日が訪れました。

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」と言いますが、私の場合、「いくつもの2を負うて遠き道を行くがごとし」という感じになりますね(笑)。


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ワクチン接種がコロナによる死亡を防ぐという事実を報道できない日本

2022-02-21 21:29:15 | 新型コロナウィルス
日本のマスコミ報道はちょっと変だ、と思うことがあります。コロナ報道でもそれをよく感じます。私は去年の12月の頭までシンガポールに数年間いたので、とくにその差を感じるのですが、日本では、ワクチンを打たないという選択に対して、それを決して非難してはいけないという風潮になっています。

同調圧力は悪であるという主張が強く、ワクチンを打っても感染は防げないし、重症化や死亡を防ぐことはできないというニュアンスで報道されています。ワクチン副反応が強調され、ワクチンを打つ効果よりも、ワクチンに対する恐怖が煽れています。テレビの街角インタビューなどでも、ワクチンに対して「副反応が心配」とか、「少し様子を見てから考えたい」という人の声がよく取り上げられます。こういう映像は大衆心理に影響し、その結果、人々はワクチン接種をためらうことになってしまいます。

「ワクチン接種を強制するわけではなく、選択はあくまで個人の自由」というコメントを何度聞いたことでしょう。反ワクチンの人や、「コロナはただの風邪である」という主張する人、陰謀説を信じている人たちもいまだにいますし、人権擁護の立場からワクチン接種の押し付けとならないよう警戒する人々もいます。ワクチン接種が原因ではないのに、接種以降に死亡した人数をもって、ワクチンで死亡した人々がこんなにたくさんいるとしてワクチンの弊害を主張する人もいます。

マスコミには様々な方面からの圧力がかかり、自由な発言はできなくなっています。政府も医療の専門家も、ワクチン接種を促進したいのに、報道も世論も水を差しているような感じです。

そんなわけで、日本ではほとんど報道されないのですが、ワクチン未接種者の死亡率は、ワクチン接種完了者の死亡率よりも圧倒的に高いのです。重症化率も同様です。この数値を見ると、ワクチンは打ったほうがいいとすぐにわかるのですが、日本では、この統計数値はあまり公表されていません。「ワクチンは重症化を防ぐ効果がある」という無難なことしか言えません。

Our World in Dataという世界の統計数値を公表しているサイトがあります。各国のコロナの感染者数や、ワクチン接種率なども常にアップデートされています。この中で、コロナ死者数のデータも発表されているのですが、ワクチン接種完了者の死亡率と、未接種者の死亡率を比較しているので紹介させていただきます。

仮に我々が人口が60人の国に住んでいたとします。



このうち10人がコロナで亡くなったとします。そのうち、ワクチン2回接種完了者が5人、未接種者が5人だったとします。



このような場合、マスコミは「コロナ死者のうち、ワクチン接種完了者が50%もいた。つまり、ワクチンはほとんど効果がないのではないか」と報道しがちです。



ところが、全人口のうち50人が接種完了者、10人が未接種者だったとすると、接種完了者の死亡率は5➗50=0.1、つまり10%なのですが、未接種者の死亡率は5➗10=0.5、つまり50%ということになるわけです。

この考え方に基づいて、Our World in Dataのサイトで公表されている、アメリカ、イギリス、スイスの死亡率の数値を見てみたいと思います。

こちらはアメリカのデータです。



2011年9月25日から2021年の12月4日までのデータですが、未接種者の死亡率が高いのは明確です。



こちらは、アメリカの1週間あたりの死亡率の未接種者、接種完了者、ブースター(3回目)完了者の比較です。未接種者は10%近くにもなるんですね。

次はイギリスです。



2021年3月15日から10月15日までのデータですが、同様に未接種者の死亡率が高いですね。



こちらは2021年10月15日時点での月間死亡率の比較。未接種者の死亡率は23.8%にもなっています。

こちらはスイス。



2021年1月31日から2022年の1月30日までのデータです。こちらも同様の傾向です。年末から1月の死亡率がかなり高くなっていますね。



各国で同じデータが発表されているわけではありませんが、同じような傾向と思われます。

日本はどうでしょう。Our World in Dataの中には、国としての日本のワクチン未接種者の死亡率は出ていませんが、各自治体ベースで、死亡率が発表されたケースがありました。

こちらは埼玉県のデータです。2021年の5月1日から10月7日のデータです。年代別のグラフですが、高齢者の未接種者の死亡率が高いですね。



若い世代の死者はワクチン未接種者ばかりです。

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html

こちらは神奈川県のデータ。2021年の6月1日から9月30日のデータです。



ブレイクスルー感染というのは、2回目接種から2週間経過した後に感染した場合のことです。コロナでの死亡者のほとんどは未接種者ですね。ブレイクスルー感染は高齢者に限定されています。

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html

こちらは東京のデータです。日経新聞2021年9月24日に掲載されていた情報です。



2021年8月1日〜9月20日に死亡した人のうち、感染歴が確認できた人数のみのデータですが、これを見ても死亡者のほとんどがワクチン未接種者というのが明確です。

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html

こちらは大阪のデータで、読売新聞2021年10月29日のものですが、死亡率も重症化率もワクチン2回接種済みだとかなり少なくなります。



https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html

こういう数値を継続して発表していればワクチン接種の重要さが自ずと伝わるのですが、テレビではほとんど報道されず、また最近の統計はあまり見つからなくなりました。

2021年9月10日の神戸新聞の記事には、西宮市に関して、次のような記述が出ているのを見かけました。

西宮市は従来、死者の接種履歴を明らかにしていた。対応を変えた理由について「接種は個人の意思に基づくもので、同意なしに公表するのは不適切だった。国の指針にも公表対象として定められていない」と説明した。


https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html


西宮市のような例は、日本各地の自治体でいくつもあったのではないかと推測されます。しかし、このようなことで、ワクチン接種の効果が記録に残らないことはこれまた問題です。

やがてコロナが収束して、こんな記事を書く必要がなくなるとよいですね。
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