まわる世界はボーダーレス

世界各地でのビジネス経験をベースに、グローバルな視点で世界を眺め、ビジネスからアートまで幅広い分野をカバー。

スイスでオリンピックとの接近遭遇

2013-01-26 11:42:28 | オリンピック
新年早々から仕事でスイスと南フランスに
出かけていました。1月6日の11時15分
発のチューリッヒ行きのスイスエアに乗ろ
うと思ったら、ゲートに報道陣の姿が...
誰が乗っていのかわからないままに飛行機
に乗って行ったのですが、帰ってきてから
My Wifeに話をしてみたら、その日、澤
穂希やオリンピック招致委員がスイスに
向かったというのをテレビで見たという
ので、調べてみたら、どうやらそのよう
でした。

一行は、6日の飛行機でチューリッヒ経由
でIOC本部のあるローザンヌに向かい、
五輪招致の立候補ファイルを提出してきた
のだそうです。


この後、2013年9月7日のブエノス
アイレスでのIOC総会で2020年の夏期
オリンピック開催地が決定されることに
なります。

スイスには、1月の15日まで滞在していた
のですが、15日の日、南フランスへの移動
中に、偶然、ローザンヌを通過しました。
大雪が降っていたので、街の様子は見えな
かったのですが、この湖沿いの町にIOC
本部があったんですね。

スイスを通りすぎて、フランスに入ったら、
道路沿いにアルベールビルというサインが、
そしてやがてグルーノーブルというサインが。
どちらも以前、冬期オリンピックが開催され
た場所です。アルベールビルは1992年、
グルノーブルは1968年ですね。
グルノーブルは私が中学生の頃でしたが、
フランシスレイの「白い恋人たち」の
メロディー、懐かしいですね。


南フランスでの仕事で会った青年が、
オーストリアのインスブルックから来て
いましたが、ここも冬期オリンピックを
過去2回開催しています。彼によれば、
物価も上がるし、地元の対応も大変なので、
地元ではオリンピック招致に関しては
反対している人が多いんだとか。

私も東京のオリンピック招致に関しては
以前からあまり好ましく思っていませんで
した。前回のオリンピック招致の仕方が
あまりよくなく、開催の大義も感じられな
かったからです。このへんのことは私の
以前のブログで書いてあります。

本当にこれでよかったの?東京のプレゼンテーション(2009年10月4日)

これでいいのか、日本人の国際プレゼン能力!(2009年10月7日)

5億円の五輪招致ビデオの制作費は妥当だったのか(2010年5月26日)

まぼろしのマドリード・オリンピック(2009年10月11日)

2006年7月にIOC総会がシンガポールで
開かれたのですが、その時私はまだシンガ
ポールに住んでいました。そのIOC総会で
ロンドンが決まったのですが、ロンドンの
プレゼンテーションは見事でした。
その時のことはこちらの記事に書いてあります。

ロンドンに学べ!(2006年8月24日)

広告関係の本でジョン・スティール氏の
「Perfect Pitch」という本が
あるのですが、プレゼンテーションに関する
本で、スティーブ・ジョブズにプレゼンを
しに行くという話から始まる面白い本です。
この本の最後の章が、実は、ロンドンオリン
ピックのプレゼンに関しての話です。

ロンドンオリンピックのプレゼンがいかに
周到な戦略と準備で達成されたのかという
ことが分析されています。こういうのを見る
と日本のオリンピック招致はまだまだだと
思うのです。

昨年やっていたEXILEをのポスターに比べて
最近のキャンペーンは格段によくなったと
思います。

そしてこちら。

このロゴは島峰藍さんという学生の方が
作られたものですね。デザインはよいと
思います。

「今、ニッポンにはこの夢の力が必要だ」
というこのメッセージからは、日本人の
ことしか考えていない内向きの感じがして、
本来のオリンピックの目指すところとは
違う気がしてしまいます。

ロンドンの時は、イギリスのためだけで
なく、第三世界のためという主張が明確
に出ていたことで世界の支持を得ました。
日本は、復興という大きな課題を負って
いますが、日本を助けるためだけに
世界はオリンピック東京開催を求める
ということはないだろうなと思うのです。
東京で開催することで、アジアに、そして
世界にどのような影響をもたらすことが
できるのかという大義が必要ですね。

招致活動では「レガシー」の必要性が強調
されるようになりました。日本語に訳し
づらい言葉ですが、未来に残していきたい
価値のような意味ですが、オリンピックは
日本という一つの国の経済を救うという事
のためだけに行われるべきではないと思い
ます。

今のままだったら、マドリードや、イス
タンブールでやったほうがよい気もするん
ですがいかがでしょう。

東京は「世界で最も先進的で安全な都市」
と謳われていますが、本当にそうなんで
しょうか?地震の不安はあるし、原発の
問題だって解決されたわけじゃない。
テロが起こった場合の対策にしても万全
というわけじゃない。駅や町の作りも
バリアフリーでない所が多すぎる。
今後、オリンピックを契機に、改善して
いかざるをえないのですが、これから
が大変です。それにもまして、なぜ東京
でなければいけないのかという大義が
弱いです。日本以外の人々に、東京で
オリンピックを行うことの理由を納得
してもらうことができなければ、実現
は難しいでしょう。日本の復興のために、
日本経済の復活のために、あるいはただ
日本の人が地元でオリンピックを見たい
からという理由では、オリンピックに
対して失礼な気がします。

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私にとってのヨイトマケの唄

2013-01-03 23:33:36 | 故郷
昨日、紅白で美輪明宏が歌った
「ヨイトマケの唄」のことをブログ
にアップしたら、閲覧数1275、訪問者
数997という、これまでにない数字が。
びっくりして詳細を調べてみたら、
検索サイト経由らしいのです。Yahoo!
とかGoogleなんですが、Googleで
「ヨイトマケの唄 紅白」と入れると、
このブログが9番目くらいに出てきて
います。Yahoo!の検索でも上位に来て
いるようです。美輪明宏の「ヨイトマケ
の唄」は相当インパクトがあったよう
ですね。

昨日紹介したYouTubeの動画は、昨日
の時点で9万6千人の人が見ていました
が、今日見たら、約40万人以上になって
いました。紅白が終わって、すぐ
アップされた別の動画は、「この動画は、
NHK さんによる著作権侵害の申し立て
により削除されました」ということで、
見られなくなっていたのですが、こちら
の動画は一月三日になってもまだ見られ
ます。いつ削除されるのか心配ですが、
まだ消されていないということはNHK
さんの温情なのでしょうか。

こちらがその動画です。

何度見ても感動的ですね。
コメントの数も600件以上。削除された
場合、これらのコメントも消えてしまう
ので、消されないことを祈るばかりです。

と書いたのですが、1月4日、とうとう動画
が削除されてしまいました。ちょっと残念です。
でもどうしても見たいという人がいると思い
ますので、こっそりこちらのリンクをご紹介
しておきたいと思います。
美輪明宏「ヨイトマケの唄」
これもいつ削除されるかわかりませんが。

美輪明宏の「ヨイトマケの唄」は、名曲
なのですが、テレビでは放映されること
があまりありませんでした。YouTubeで
見ると、いろんな人がカバーしたのが
アップされていました。米良美一のも
感動的ですが、やはり紅白の美輪明宏の
が一番ですね。自分で作詞作曲をしたと
いうのもすごいです。

黒のシンプルな衣装で、余計な飾りや
応援などなく、歌一つで勝負した
美輪明宏の潔さは感動的でした。
それは、歌だけでは観客を感動させられ
ない歌手や、商業主義で作り上げられた
人気に依存した「商品」に対する、
痛烈な批判だったのだと思います。
2012年の年末に、本物の歌に出会えた
私たちは幸運でした。

まだ丸山明宏と名乗っていた青年が
この歌を初めて歌ったのは1964年。
東海道新幹線が開通し、東京オリン
ピックが開催された年。日本が高度
経済成長のまっただ中にあった時代。
昭和30年に生まれた私はその時、
小学校の3年生。父親は菓子屋を
やっていましたが、母親は炒り胡麻
などを製造する工場に働きに出て
いました。

母は私に工業高校に行って、
エンジニアにでもなってほしいよう
でした。しかし私は普通科の高校に
行き、東京の大学に進学したのでした。
「ヨイトマケの唄」を聞くと、母に
苦労をかけたことを思い出します。
何度も過労で入院していました。

母が亡くなって、昨年、七回忌が
終わりました。この歌を聞くと、
そんな思い出などもだぶってきます。

紅白に美輪明宏を呼ぶ決断をして
くれたNHKの皆さんに感謝したい
と思います。

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紅白で聴いた美輪明宏の「ヨイトマケの唄」

2013-01-02 00:00:29 | 文学的な
去年の紅白の美輪明宏、すごかったですね。
レコチョクが「紅白歌合戦で、白組で最も
印象に残ったアーティストは誰?」という
アンケートで、現在までのところ美輪明宏
が43%でダントツの一位。ちなみに二位は
17%のゴールデンボンバー、三位は11%の
嵐です。紅組は、白組の半数くらいしか
回答がないのですが、一位は28%を集めて
いるももいろクローバーZ、二位は15%の
プリンセスプリンセス、三位は12%の
いきものがかりという順位でした。

ウェブの話題を見ても、美輪明宏の話題が
いっぱいです。土方という言葉などの差別
表現(?)で民放では長年放映が禁じられ
ていたこの「ヨイトマケの唄」。若い人は
初めて聴く人が多かったんでしょうね。

他の歌手たちは、プロの歌手とはこういう
もんだというのをこれで思い知ったのでは
ないかと思います。

実は、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」何年
か前にテレビで放送されたのを見て、感動
し、買ったのがこの上の写真のCD。愛の
讃歌も入っているし、ヨイトマケの唄も
入っています。美輪明宏はすごい歌手だっ
たんですね。以前、テレビで「愛の讃歌」
も歌っていましたが、それも素晴らしかっ
たです。

こちらは当時のレコードの写真。

こんな青年だったんですね。

紅白の時の動画がYouTubeにアップされて
いましたが、何時間かで削除されていました。
でもまだアップされていますのがあります
ので、こちらに共有しておきます。

一日たらずの間に9万6千人以上の人が見て
いる動画ですが、はたしてNHKがこれをいつ
まで放任してくれるのかが気になるところ
です。

と書いたのですが、1月4日、とうとう動画
が削除されてしまいました。ちょっと残念です。
でもどうしても見たいという人がいると思い
ますので、こっそりこちらのリンクをご紹介
しておきたいと思います。
美輪明宏「ヨイトマケの唄」
これもいつ削除されるかわかりませんが。

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2013年の年の始まりにあたって

2013-01-01 10:43:45 | Life
2013年が始まりました。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年中にブログを更新しようと思っていたの
ですが、なかなかできず失礼いたしました。

この富士山の写真は、昨年の12月に羽田から
香港に向けて飛び立った飛行機から見えた
景色です。

去年は、いろんな所に行きました。

年明け早々に行ったのはニュージーランド。


こちらはクィーンズタウンの景色ですが、
2013年もこのような奇麗な展望の年になる
とよいですね。


インドにも行きました。こちらはムンバイ
のレオポルドカフェというお店。


詳しいお話はこちらをご覧ください。
ムンバイのレオポルド・カフェ

今年もまたいろんな所に行きたいと思います。

こちらはドバイの世界一高いビル。


上の展望台までのぼりました。

昨年は東京のスカイツリーができましたね。


こちらは電波塔としては世界一の高さ。
こちらの展望台にはまだのぼっておりません。


今年の正月になった時のスカイツリーです。
ライトアップされておりました。

また、家から遠くに見える東京ディズニー
ランドも、年明けの花火があがっていました。


そういえば、昨年の夏休みにシンガポールに
行ったのですが、偶然行ったマリーナベイサンズ
からシンガポールのナショナルデーの花火が
見えましたね。


昨年は、デンマークのコペンハーゲンも
行きました。仕事ですが。


奇麗な街でした。

昨年はまた、深川のお祭りもありました。

冬木の御神輿をちょっとだけ担ぎました。
猫もお祭り気分です。


昨年は、東日本大震災から一年。
近所の桜の美しさがひとしおでした。

紅白を見ながらMy Wifeが、誰かの
結婚式で「夜桜お七」を熱唱したいと
言っておりましたが、この時の
写真をバックスクリーンに映すとよい
かと思います。桜の花も紅白並に降ら
せてほしいと言っておりました。
実現しないことを祈ります。

ニコン1のカメラを買って、四谷の桜を
モーションスナップショットで撮影して
YouTubeにアップもしました。

こちらは千鳥ヶ淵バージョン。


昨年の暮れに中村勘三郎さんが亡くなり
ました。自分と同じ年齢なので、ショック
でした。一昨年の11月、たまたま浅草に
行った時に、雷門の近くで、勘三郎さんを
見かけ、写真を撮っていました。

実物を見たのはこれが最初で最後でした。


昨年の紅白歌合戦、出過ぎのAKBとかいろ
いろとツッコミ所満載でしたが、美輪明宏
の「ヨイトマケの唄」は圧巻でしたね。
YouTubeの動画をここで共有しようと
思ったら、残念ながら削除されていました。
歌というのはこういうもんだというのを
見せつけられた感がありましたね。

さて、今年の2013年、年明けからスイスに
出かけるのですが、今年もまたいろんな所
に行くのでしょう。

今年一年が皆さまにとりましてよい年でありますように。

こちらもよろしくお願いいたします

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