昨日のブログ記事で紹介した”Sing Together Singapore”のイベントが行われました。最前線で働く医療従事者や、生活インフラを支える人々、外国人労働者、ステイホームで防疫に貢献している全ての人たちへの感謝を表すために、シンガポールではおなじみの”Home”という歌を、みんなで歌うというイベントです。4月25日の午後7時55分から、シンガポール国内のテレビ、ラジオが協力し、この曲を作曲したディック・リーと数名の歌手のリードのもと、”Home”の大合唱となりました。
Whenever I am feeling low
気分が落ち込んだ時はいつも
I look around me and I know
周りを見渡すと、私はわかる
There's a place that will stay within me
心の中にずっと残っている一つの場所があると
Wherever I may choose to go
自分の選んだ行き先がどこであろうとも
I will always recall the city
いつも思い出すのはその都市のこと
Know every street and shore
通りや岸辺は知り尽くしている
Sail down the river which brings us life
船で下る河は私たちの活気の源
Winding through my Singapore
私のシンガポールを曲がりくねって流れている
This is home truly
ここは本当に故郷
Where I know I must be
私のいるべき場所はここだと知っている
Where my dreams wait for me
私の夢が私を待っている場所
Where that river always flows
河がいつも流れ続けている場所
This is home surely
ここは確実に故郷
As my senses tell me
自分の直感でわかる
This is where I won't be alone
ここにいると私は決して一人ではない
For this is where I know it's home
ここが故郷だとわかっている場所なのだから
When there are troubles to go through
何とかしないといけない問題がある時
We'll find a way to start anew
再始動する方法が見つかるもの
There is comfort in the knowledge
こんなことを思うと安心できる
That home's about its people too
故郷とはすなわち人々のことでもあると
So we'll build our dreams together
だから夢を一緒に作ろう
Just like we've done before
昔やってたみたいに
Just like the river which brings us life
私たちに生命を与えてくれる河のように
There'll always be Singapore
シンガポールはいつもここにある
For this is where I know it's home
ここが故郷だとわかっている場所なのだから
For this is where I know I'm home...
自分が故郷にいることを自覚できる場所なのだから
世界の有名歌手が自宅から配信する慈善コンサート”One World: Together at Home” が、4月18日の土曜日の夕方(日本時間で19日午前3時、シンガポールは午前2時)から開催されました。レディー・ガガが発起人となったこのイベントは、医療従事者を応援しつつ、新型コロナウィルスにともに立ち向かうことが目的で、世界保健機関(WHO)と慈善団体Global Citizenが主催、数々の大手ブランドのスポンサーがついて、全米のABC、CBS、NBCが放送局の垣根を超えて放映し、YouTubeなどでも同時に配信されました。8時間にわたるこのイベントには100人以上のアーティストと著名人が参加し、国や音楽ジャンルを超えて盛り上がりました。
アジアからは、ジャッキー・チュン(Jacky Cheung 張学友)が英語で歌っていましたね。香港の四天王の一人でしたが、いまだに健在で嬉しかったです。あと中国出身の世界的ピアニストのランラン(Lang Lang 郎朗)のピアノ、すごかったです。前半では、香港出身のイーソン・チャンや、K-POPからはSuperMが参加していました。
I pray you'll be our eyes
私は祈る、あなたが私たちの目となり
And watch us where we go
私たちの行方を見ていてくれるように
And help us to be wise
そして私たちが賢くあるよう助けてください
In times when we don't know
私たちの知恵が足りない時に
Let this be our prayer
これを私たちの祈りとさせてください
When we lose our way
道を見失った時のために
Lead us to a place
私たちを連れて行ってください
Guide us with your grace
あなたの慈悲の心で、お導きください
To a place where we'll be safe
私たちみんなが安全な場所に
Sogniamo un mondo senza più violenza
暴力などのない世界を夢見ています
Un mondo di giustizia e di speranza
秩序と希望に溢れた世界を
Ognuno dia la mano al suo vicino
みんなが己の隣人に手をさしのべる
Simbolo di pace, e di fraternità
平和と友愛の印のような世界を
La forza che ci dà
それが私らに与えられた力
(We ask that life be kind)
命が優しくあるよう私たちはお願いする
È il desiderio che
それは我らの願望
(And watch us from above)
そして天から見守っていてほしい
Ognuno trovi amor
皆が愛を見つけ
(We hope each soul will find)
全ての魂が見つけることができるように
Intorno e dentro a sé
内側で、そして外側で
(Another soul to love)
愛すべき別の魂を
Let this be our prayer
これを私たちの祈りとさせてください
Let this be our prayer
これを私たちの祈りとさせてください
Just like every child
子供たちの願いのようではありますが
Just like every child
子供たちの願いのようではありますが
Need to find a place
その場所を見つけなければならないのです
Guide us with your grace
あなたの慈悲の心で、お導きください
Sento che ci salvera
私たちは救われる気がしています
家にいる事の辛さを歌い上げでいます。"I'm an extrovert pining here with nothing to do" というのは、「私は外交的性格で、ここでは何もやることがないのが辛い」という雰囲気でしょうか。ソリテア(ソリティア)というのは、一人だけで遊ぶカードゲームやボードゲームのことですね。
Uberなどは最も影響を受けている企業だと思いますが、そういう会社があえて広告を出すところが企業姿勢として素晴らしい。人々が外出できなくなった各地の情景が描き出されます。素晴らしい編集です。そして最後に、”Stay home for everyone who can’t”(家に留まることのできない全ての人のために、家に留まりましょう)というメッセージ。「家に留まることのできない人」というのは、医療従事者であったり、宅配業者であったり、社会インフラを支える人々であったりします。そして、”Thank you for not riding with Uber”(Uberに乗っていただかなくてありがとうございます)というコピー。広告というものは、自分のところの製品やサービスを使ってもらうために存在してきたものですが、企業の営利活動よりも、社会的責任を優先させる企業姿勢に拍手したくなります。
When things go wrong, as they sometimes will,
物事が悪い方向に行く時、それはよくあることだが、
when the road you're trudging seems all uphill,
歩いている道がずっと上り坂のように思える時、
when the funds are low and the debts are high,
資金額が低く、借金額が多い時、
and you want to smile but you have to sigh,
本当は笑いたいのに溜息をせざるを得ない時、
when care is pressing you down a bit - rest if you must, but don't you quit.
心配事で少しだけダウンしてしまう時、休息を取らないといけないが、決して諦めてはいけない
Life is queer with its twists and turns.
人生は不思議なことに紆余曲折がある。
As everyone of us sometimes learns.
それをみんなが時々知ることがある。
And many a fellow turns about when he might have won had he stuck it out.
そのままやり続けていたら勝利してたかもしれないのに、方向転換してしまう人が大勢いる。
Don't give up though the pace seems slow - you may succeed with another blow.
ペースが遅いように思えても諦めてはいけない。次の一撃で勝てるかもしれない。
Success is failure turned inside out - the silver tint of the clouds of doubt,
成功は失敗が裏返しになったもの。疑惑の雲は銀色に見える。
and when you never can tell how close you are,
どんなにそれが近くにあるのか決してわからない時、
it may be near when it seems afar;
遠くに思えた時は、近くにあるかもしれない。
so stick to the fight when you're hardest hit - it's when things seem worst, you must not quit.
だから痛恨の一撃をくらった時でも戦いを続けなさい。最悪だと思った時でも、決してやめてはいけない。