新宿大ガード東交差点にあり、西武新宿線の新宿駅前の広場から真正面に見えるのがユニカビルという建物。2010年にできた株式会社ユニカが保有する商業ビルで、2020年10月まで入っていたのがヤマダデンキLABI新宿東口店でした。その後、2022年4月1日、スポーツ用品アルペンが、グループ最大の旗艦店Alpen Tokyoをここにオープンしました。
このビルの壁面に、2010年から「ユニカビジョン」という三面の大型LEDスクリーンが設置されていました。一つの画面が横13.72m、縦7.36mあり、面積は96.96平方メートル。スクリーンサイズは、新宿東口のアルタビジョンや、渋谷のスクランブル交差点の109フォーラムビジョンや、Q’s Eyeよりも大きいサイズ。しかも画面が3面あり、道路を挟んだ向こう側からもクリアに視聴が可能です。
こちらが交差点付近をライブカメラで見た光景です。6月18日のものですが、BTSの動画が流れているので、交差点付近はファンの人たちで溢れています。
渋谷の駅前ビジョンは一面のサイズとしてはユニカビジョンよりも大きいのですが、音声は出ないし、地上からかなり離れています。
ロケーションとしては、新宿アルタ前や、渋谷スクランブル交差点に比べると、知名度は劣るのですが、音楽系の放映コンテンツが多く、視聴者のエンゲージメントがかなり高いと感じておりました。
朝の7時から25時まで映像が放映され、映画や音楽系の映像が流されるのですが、西武新宿駅前広場からも音声がクリアーに聞こえます。23時以降は音声は無音になりますが、スマホでアプリをダウンロードすれば、さらに高音質の音声で楽しむことが可能です。
たまたま海外の知り合いからLEDの屋外広告媒体を東京で一箇所出すとしたらどこがよいのか相談され、ユニカビジョンを推薦したのです。音楽系のコンテンツが、若い人たちを引きつけているのではないかと思いました。
じつは、ユニカビジョンについてはほとんど知識がありませんでしたが、たまたま妻の友達が新宿のユニカビジョンに東方神起のイベントを見にいくと教えてくれました。どんな場所なのだろうと調べてみたら、屋外メディアとしてなかなかよさそうだし、エンタメ系のコンテンツを中心に放映しているという点に可能性を感じたのです。
ということで、提案が通り、ユニカビジョンで広告キャンペーンをすることになったのですが、この広告媒体に関して、いろいろと詳しくなってしまっ
ので、ここでシェアしたいと思います。
BTS関連で注目を集めている新宿ユニカビジョン
ユニカビジョンはこれまで、音楽系のイベントで使われることがよくあったのですが、2022年6月は何と言ってもBTSでした。
昨年の“Permission to Dance”からしばらく新曲の発表がなかったBTSが新曲“Yet To Come”を含むアルバム“Proof”をリリースして話題になっていました。
6月13日はBTSのデビュー9周年のアニバーサリーデーで、ユニカビジョンでもBTSの特別映像が流れました。いわゆる「センイル広告」で、スターの誕生日にファンが贈る動画コンテンツです。BTSのファンは“ARMY”と呼ばれますが、ARMYのパワーでこういう屋外広告にも出稿できてしまうんですね。
こちらが、6月13日のユニカビジョンの様子です。
そしてこちらが、私がその日私が撮影したもの。
私がこの日ユニカビジョンに来たのは、BTSではなく、この動画の直後に出ているフィリピン観光庁のCMが目的だったのですが、ARMYの皆さんは、BTSの動画が終わったら、ほっと一息ついてしまっている感じですね。
しかし、次の動画では、BTSではないのにスマホで撮影している人たちも多いですね。
BTSの9周年の6月13日の直後、BTSがグループとしての活動をやめるという報道もありましたが、6月15日から22日までBTSのアルバムのミュージックビデオが放映されました。ミュージックビデオを2つのパートにわけてそれぞれ約20分間の映像なのですが、こちらのスケジュールでの放映がYunika Visionのサイトにアップされていました。
様々な音楽コンテンツが放映されるユニカビジョン
ユニカビジョンは、BTSだけでなく、様々な音楽コンテンツが放映されています。ちなみに2022年6月20日から26日までの期間は「Sekai No Owari」のミュージックビデオが放映されます。スケジュールはこちらです。
高音質での視聴が可能なユニカビジョン
ユニカビジョンは、専用アプリをダウンロードすると、高音質でオーディオを楽しむことが可能です。
専用アプリに関してはこちらのサイトでご覧ください。
ライブカメラでもユニカビジョンの状況を確認できる
世界各地の24時間ライブカメラの動画がユーチューブで視聴できるのですが、西武新宿駅前広場交差点付近のライブカメラもあり、ユニカビジョンのモニターもリアルタイムで確認できます。
鉄道の音が若干うるさいですが、実際に地上ではスクリーンの音声が非常にクリアーに聞こえます。実際にユニカビジョンに来られなくても、世界中どこからでも画面を確認できるというのはすごいですね。
映画「君の名は」の聖地にもなっていたユニカビジョン
一世を風靡した映画「君の名は」の映画の中にも新宿のユニカビジョンが登場しています。今のアルペンではないですが、聖地巡礼の一つの場所になっているようですね。
街頭テレビの原点ともいうべきユニカビジョンのありかた
昔、テレビがまだ一般家庭に普及していなかった頃、人々は街頭でテレビ番組に夢中になりました。こちらの画像には、国際プロレスリング大会での力道山戦の放送に群がる市民(1955年)というキャプションがついています。
こちらの画像は1964年10月、東京オリンピックの頃の街頭テレビ。こんなに小さな画面になんという多くの人が集まっていたのでしょうか。
ユニカビジョンという屋外メディアを通して、ファンが集まるのを見ていると街頭テレビの原点を見る思いがします。メタバースなどの映像の進化が叫ばれる昨今ですが、ユニカビジョンのような屋外モニターが、「センイル広告」という双方向のコミュニティメディアを成立させたり、ファンミーティング的なイベント空間を街頭に出現させたり、何か新たなコミュニケーションの形を提示しているようなそんな気がします。
このビルの壁面に、2010年から「ユニカビジョン」という三面の大型LEDスクリーンが設置されていました。一つの画面が横13.72m、縦7.36mあり、面積は96.96平方メートル。スクリーンサイズは、新宿東口のアルタビジョンや、渋谷のスクランブル交差点の109フォーラムビジョンや、Q’s Eyeよりも大きいサイズ。しかも画面が3面あり、道路を挟んだ向こう側からもクリアに視聴が可能です。
こちらが交差点付近をライブカメラで見た光景です。6月18日のものですが、BTSの動画が流れているので、交差点付近はファンの人たちで溢れています。
渋谷の駅前ビジョンは一面のサイズとしてはユニカビジョンよりも大きいのですが、音声は出ないし、地上からかなり離れています。
ロケーションとしては、新宿アルタ前や、渋谷スクランブル交差点に比べると、知名度は劣るのですが、音楽系の放映コンテンツが多く、視聴者のエンゲージメントがかなり高いと感じておりました。
朝の7時から25時まで映像が放映され、映画や音楽系の映像が流されるのですが、西武新宿駅前広場からも音声がクリアーに聞こえます。23時以降は音声は無音になりますが、スマホでアプリをダウンロードすれば、さらに高音質の音声で楽しむことが可能です。
たまたま海外の知り合いからLEDの屋外広告媒体を東京で一箇所出すとしたらどこがよいのか相談され、ユニカビジョンを推薦したのです。音楽系のコンテンツが、若い人たちを引きつけているのではないかと思いました。
じつは、ユニカビジョンについてはほとんど知識がありませんでしたが、たまたま妻の友達が新宿のユニカビジョンに東方神起のイベントを見にいくと教えてくれました。どんな場所なのだろうと調べてみたら、屋外メディアとしてなかなかよさそうだし、エンタメ系のコンテンツを中心に放映しているという点に可能性を感じたのです。
ということで、提案が通り、ユニカビジョンで広告キャンペーンをすることになったのですが、この広告媒体に関して、いろいろと詳しくなってしまっ
ので、ここでシェアしたいと思います。
BTS関連で注目を集めている新宿ユニカビジョン
ユニカビジョンはこれまで、音楽系のイベントで使われることがよくあったのですが、2022年6月は何と言ってもBTSでした。
昨年の“Permission to Dance”からしばらく新曲の発表がなかったBTSが新曲“Yet To Come”を含むアルバム“Proof”をリリースして話題になっていました。
6月13日はBTSのデビュー9周年のアニバーサリーデーで、ユニカビジョンでもBTSの特別映像が流れました。いわゆる「センイル広告」で、スターの誕生日にファンが贈る動画コンテンツです。BTSのファンは“ARMY”と呼ばれますが、ARMYのパワーでこういう屋外広告にも出稿できてしまうんですね。
こちらが、6月13日のユニカビジョンの様子です。
そしてこちらが、私がその日私が撮影したもの。
私がこの日ユニカビジョンに来たのは、BTSではなく、この動画の直後に出ているフィリピン観光庁のCMが目的だったのですが、ARMYの皆さんは、BTSの動画が終わったら、ほっと一息ついてしまっている感じですね。
しかし、次の動画では、BTSではないのにスマホで撮影している人たちも多いですね。
BTSの9周年の6月13日の直後、BTSがグループとしての活動をやめるという報道もありましたが、6月15日から22日までBTSのアルバムのミュージックビデオが放映されました。ミュージックビデオを2つのパートにわけてそれぞれ約20分間の映像なのですが、こちらのスケジュールでの放映がYunika Visionのサイトにアップされていました。
様々な音楽コンテンツが放映されるユニカビジョン
ユニカビジョンは、BTSだけでなく、様々な音楽コンテンツが放映されています。ちなみに2022年6月20日から26日までの期間は「Sekai No Owari」のミュージックビデオが放映されます。スケジュールはこちらです。
高音質での視聴が可能なユニカビジョン
ユニカビジョンは、専用アプリをダウンロードすると、高音質でオーディオを楽しむことが可能です。
専用アプリに関してはこちらのサイトでご覧ください。
ライブカメラでもユニカビジョンの状況を確認できる
世界各地の24時間ライブカメラの動画がユーチューブで視聴できるのですが、西武新宿駅前広場交差点付近のライブカメラもあり、ユニカビジョンのモニターもリアルタイムで確認できます。
鉄道の音が若干うるさいですが、実際に地上ではスクリーンの音声が非常にクリアーに聞こえます。実際にユニカビジョンに来られなくても、世界中どこからでも画面を確認できるというのはすごいですね。
映画「君の名は」の聖地にもなっていたユニカビジョン
一世を風靡した映画「君の名は」の映画の中にも新宿のユニカビジョンが登場しています。今のアルペンではないですが、聖地巡礼の一つの場所になっているようですね。
街頭テレビの原点ともいうべきユニカビジョンのありかた
昔、テレビがまだ一般家庭に普及していなかった頃、人々は街頭でテレビ番組に夢中になりました。こちらの画像には、国際プロレスリング大会での力道山戦の放送に群がる市民(1955年)というキャプションがついています。
こちらの画像は1964年10月、東京オリンピックの頃の街頭テレビ。こんなに小さな画面になんという多くの人が集まっていたのでしょうか。
ユニカビジョンという屋外メディアを通して、ファンが集まるのを見ていると街頭テレビの原点を見る思いがします。メタバースなどの映像の進化が叫ばれる昨今ですが、ユニカビジョンのような屋外モニターが、「センイル広告」という双方向のコミュニティメディアを成立させたり、ファンミーティング的なイベント空間を街頭に出現させたり、何か新たなコミュニケーションの形を提示しているようなそんな気がします。