映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

プレシャス

2010年07月29日 | 映画
<ストーリー> eiga.comより抜粋

1987年のニューヨーク・ハーレムで、両親の虐待を受けながら
希望のない日々を生きる黒人少女プレシャス。
レイン先生に読み書きを習い、つたない文章で自分の心情を綴り始めたプレシャスは、
ひたむきに人生の希望を見出していく。
2009年のサンダンス映画祭でグランプリ、第82回アカデミー賞で助演女優賞と
脚色賞を受賞した。







予告編を見た時は母から受ける虐待の様子がとても残酷で生々しく見え、

これを観るのはつらそう…と思っていたのですが、実際観た感じはちょっと違っていました。

確かに母(モニーク)がプレシャス(ガボレイ・シディベ)に対してする虐待はひどいものなのです。

日々、心を傷つけるような乱暴な言葉を投げかけ、暴力もふるう。

でも、そんな過酷な状況に陥った時、プレシャスは空想の世界に入り現実から逃れます。

もちろん実際には何の解決もしていないし単なる逃げなのかもしれないけれど、

彼女が描く楽しく明るいシーンを見ると映画の重さが和らぎ、コミカルな雰囲気さえ感じられ

つらい中に、ほんの少しひと息つけられるようで良かったです。

モニーク演じる鬼母ぶりは見ているだけでも恐ろしいけれど、どうしてこのようになってしまったのか

理由が明かされると、なんとなくその気持ちや苦しさもわかるような気がしました。

(かと言って、けっして虐待が許されるものではないけど!)


まだ16歳の少女がこんな過酷な人生を歩んでいるなんて哀しいことだけど、

プレシャスの前向きな姿と強さに励まされるような作品でした。







原題:Precious: based on the novel “Push”by Sapphire
監督:リー・ダニエルズ
エグゼクティブプロデューサー:オプラ・ウィンフリー、タイラー・ペリー、リサ・コルテス、トム・ヘラー
プロデューサー:リー・ダニエルズ、サラ・シーゲル=マグネス、ゲイリー・マグネス
製作国:2009年アメリカ映画
上映時間:109分
映倫指定:R15+



<キャスト>

ガボレイ・シディベ
モニーク
マライア・キャリー
レニー・クラビッツ
ポーラ・パットン

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする