映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

2012年03月25日 | 映画
<あらすじ> 映画.comより抜粋

イギリス史上初の女性首相で、その強硬な性格と政治方針から「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーの半生を描いたドラマ。
父の影響で政治家を志すようになったマーガレットは1975年、50歳で保守党党首に選出され、79年にはイギリス初の女性首相となった。
国を変えるため男社内の中で奮闘するマーガレットは「鉄の女」と呼ばれるようになるが、そんな彼女にも妻や母としての顔があり、知られざる孤独と苦悩があった。





この作品を観ると、政治家なんてものはよほどの使命感がないとなれないし、自分としてはけっしてなりたくはない職業だな、なんて思いました…
ましてやトップとなると、国の一番の責任者であるのだから、その重圧はハンパないですからね。
自分の決定ひとつで国の方針が決まり、国が動いていくのですから。
しかし、そんな座についたサッチャーは女性。
当時はニュースなどでよく目にしていて、私たちも幼かったので特に何も気に留めることはなかったのですが、今になって考えてみると女性が首相になるということが、どれほどすごいことだったのかがよくわかります。

夫デニスが妻サッチャーを支え続けたという描写はそれほど強い印象に残るものではないけれど、夫を亡くしてはじめてサッチャーは夫に支えられていたことを実感しているというのはよく伝わってきました。
サッチャーが老齢となり、幻覚となってしばしば現れる夫ということ自体、自分にとって彼の存在がいかに大きかったかが見てとれました。





メリル・ストリープはこの作品で3度目のオスカー受賞となりましたが、この渾身の演技ならそれも納得です!
メイクによる見た目の力はもちろんあるのでしょう。
しかし首相現役の頃のパワフルさや年老いてからの弱弱しさが芯から滲み出ていたようで、それがすごかったです。
逆にこれで獲れなかったら、え~っ?!っとなるところかもしれませんね。


ところで邦題の「鉄の女の涙」の“涙”は必要ないような気がします。
なんとなくタイトルにつけるとウケがいいんじゃないか?みたいな安易さを感じてしまって…。
ちょっとあざとい感じが残念でした~。






監督:フィリダ・ロイド
製作:ダミアン・ジョーンズ
脚本:アビ・モーガン
美術:サイモン・エリオット
撮影:エリオット・デイビス
編集:ジャスティン・ライト
衣装:コンソラータ・ボイル


原題:The Iron Lady
製作国:2011年イギリス映画
上映時間:105分


<キャスト>

メリル・ストリープ
ハリー・ロイド
ジム・ブロードベント
アンソニー・ヘッド
リチャード・E・グラント
ロジャー・アラム
スーザン・ブラウン
オリビア・コールマン
ニック・ダニング
ジュリアン・ワダム
アレクサンドラ・ローチ
マイケル・ペニントン
デビッド・ウェストヘッド
リチャード・ディクソン
ヒュー・ロス

コメント
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