待っていたのにとうとう来なかった映画[リミット]をDVDレンタルしてやっと観ることができました
<ストーリー>
地中の箱に閉じ込められた男の脱出劇がほぼ全編暗闇の中で描かれる異色シチュエーション・スリラー。イラクでトラック運転手として働くアメリカ人ポールは、ある日突然何者かに襲撃され、気づくと地中深くに埋められた棺の中にいた。手元にあるのは携帯電話、ライター、ナイフ、ペン、酒、そして残り90分の酸素のみ。タイムリミットが迫るなか、ポールは必死に脱出を試みるが……。
<キャスト>
ライアン・レイノルズ
充電切れ間近の携帯
オイルの尽きかけたライター
残り90分の酸素
という、キャッチコピーがそそるじゃないですか。
うんうん、設定はいいんじゃない。
主人公がこの極限状態を(容量ギリギリの)道具をいかにうまく使って状況を打破して行くのだろうと思って観てました。
ところが、とてもじゃないけど、
主人公がそこから心底脱出したがってるようには思えなかったのです
理由を挙げていくとキリがないのだけど、まず主人公は道具を全っ然大事に扱ってないのです。
オイルライターはずっと火つけっぱなし。
携帯電話の光がついて明るい時も、ライターをつけっぱなし。(ライター消せよ!)
携帯電話も「充電切れ間近」だとキャッチコピーにあるからそうなのかと思ったら、まだ充分入っていました。
そもそも犯人と連絡を取らなきゃいけないので、電池がなかったら困るはず。
じゃ、なんで電池が少なくなっていくのか…
それは、
主人公が携帯を無駄遣いしてるから
常にどこかに電話をかけまくって、電池を減らしています。
FBI、国務省などにかけるのは当たり前だけど、まあ、妻にかけるのも仕方ないでしょう。
しかし、
認知症の母親にかけるのはどーなんでしょうか!!
この状況で、息子のこともわからない人に長々と電話する人が、どの世界にいるというのか。
助かってからやれ!と思わずにはいられませんでした。
しかもこの主人公、救助しようとしてくれてる人に対しての態度がひどすぎる。
「早く助けろ!!」
「どうせお前らは俺のことなんかどうでもいいんだろ!」
「このウソツキめ!」
(↑うろ覚えです)
などなど、怒鳴るわ、悪態つきまくるわ
この主人公に共感できず、「こんな奴助けなくてもいいじゃん」とまで思ってしまいました
そのくせ犯人に対しては、へこへこしまくり。
救助を要請している国務省の人質交渉係と電話している時に、犯人から電話
交渉係:「犯人の電話番号を教えてくれ」
主人公:「だめだ教えている暇はない!早く出ないと!」
(↑うろ覚えです)
うだうだ言ってる間にディスプレイに映っている番号教えてあげたらどうなのか。
だいたい、犯人だって出なかったら何度でもかけてくるよ。そうじゃなきゃ困るのは向こうなんだから。
電池の容量を保つために、マナーモードを解除して着信音にした方がいいというアドバイスも無視。
動画を送れという犯人のために、動画を撮影、送信。
みるみる電池が減っていくのです。←当たり前
しかも、この主人公。ちょっと寝てる以外は常に何かをしているのです。(主に電話)
主人公が箱から出られないから、時間を持たせるために何かさせなきゃいけないのでしょうが、もっと撮りようがあったのじゃないでしょうか。
ダニー・ボイルの『127時間』も、主人公が脱出できない映画でしたが、回想シーンや妄想を盛り込んでて全然飽きさせない作りになっていました。
この映画でも、回想シーンを入れるとかすればなんとでもなりそうなもんですが。
たぶん制作費をケチったんでしょう…(としか思えない)
犯人側にも納得いかない所が多々あります。
なぜ、彼だけ殺さず地中に埋めたのか?
なぜ埋めた時に猿ぐつわをして手足を縛ったのか?(彼が動けず、電話に出られなかったらどうするつもりだったのでしょう)
また、携帯電話もわざわざ届かないような足元に置いたのはなぜ?
(上と同じく電話に出られなかったらどうするつもりだったのでしょう)
蛇を仕掛けておいて、主人公が咬まれて死んだらどうするつもりだったのでしょう?
この犯人は、主人公を殺したかったのか?金を脅し取りたかったのか?一体なにがしたかったのでしょうか?謎です。
それよりも終盤、主人公が入っている木箱の天井が割れて砂が流れ込んできて、絶体絶命になるのですが…
あれ?待てよ?
前半、人質交渉係が「携帯の電波が届いているから、埋められているとしても数十センチほどのところだ」と言っていた…(あらすじのように、地中深くは埋められていない)
つまり、木箱の周りの砂が木箱に入って来てるということは、上に積もっている砂はかなり少なくなっているはず!!
木箱を破ればすぐ外に出られるぞ~!!
……と思ったのですが。
主人公はただ、騒いでるだけなのですね。
このままじゃ死ぬって思ったら、少なくとも(それこそ)死ぬ気で外に出ようって思うものだけど。
……お前、実は助かりたいと思ってないだろ
というわけで、潜在意識下では助かりたくなかった男の物語でした。
だって、そうでないと説明つかない。
結末も予想つきました。つまらないオチでした。
せめて、無事脱出できた!…と思ってたら目の前に犯人が…
遠くにいるものだと思ってたのに、実はすぐ近くにいた!
とかいう方が、まだマシ。
結論、
充電切れ間近の携帯←充分電池残ってました
オイルの尽きかけたライター←充分オイル残ってました
残り90分の酸素←息苦しくなるシーンなどありませんでした。
だいたい、主人公は怒鳴るわ、火をつけっぱなしだわで自ら酸素減らしまくってたはずなのに、なぜ酸欠にならないのかが不思議。
映画館に来なくてよかったな~…と今になって思います
<ストーリー>
地中の箱に閉じ込められた男の脱出劇がほぼ全編暗闇の中で描かれる異色シチュエーション・スリラー。イラクでトラック運転手として働くアメリカ人ポールは、ある日突然何者かに襲撃され、気づくと地中深くに埋められた棺の中にいた。手元にあるのは携帯電話、ライター、ナイフ、ペン、酒、そして残り90分の酸素のみ。タイムリミットが迫るなか、ポールは必死に脱出を試みるが……。
<キャスト>
ライアン・レイノルズ
充電切れ間近の携帯
オイルの尽きかけたライター
残り90分の酸素
という、キャッチコピーがそそるじゃないですか。
うんうん、設定はいいんじゃない。
主人公がこの極限状態を(容量ギリギリの)道具をいかにうまく使って状況を打破して行くのだろうと思って観てました。
ところが、とてもじゃないけど、
主人公がそこから心底脱出したがってるようには思えなかったのです
理由を挙げていくとキリがないのだけど、まず主人公は道具を全っ然大事に扱ってないのです。
オイルライターはずっと火つけっぱなし。
携帯電話の光がついて明るい時も、ライターをつけっぱなし。(ライター消せよ!)
携帯電話も「充電切れ間近」だとキャッチコピーにあるからそうなのかと思ったら、まだ充分入っていました。
そもそも犯人と連絡を取らなきゃいけないので、電池がなかったら困るはず。
じゃ、なんで電池が少なくなっていくのか…
それは、
主人公が携帯を無駄遣いしてるから
常にどこかに電話をかけまくって、電池を減らしています。
FBI、国務省などにかけるのは当たり前だけど、まあ、妻にかけるのも仕方ないでしょう。
しかし、
認知症の母親にかけるのはどーなんでしょうか!!
この状況で、息子のこともわからない人に長々と電話する人が、どの世界にいるというのか。
助かってからやれ!と思わずにはいられませんでした。
しかもこの主人公、救助しようとしてくれてる人に対しての態度がひどすぎる。
「早く助けろ!!」
「どうせお前らは俺のことなんかどうでもいいんだろ!」
「このウソツキめ!」
(↑うろ覚えです)
などなど、怒鳴るわ、悪態つきまくるわ
この主人公に共感できず、「こんな奴助けなくてもいいじゃん」とまで思ってしまいました
そのくせ犯人に対しては、へこへこしまくり。
救助を要請している国務省の人質交渉係と電話している時に、犯人から電話
交渉係:「犯人の電話番号を教えてくれ」
主人公:「だめだ教えている暇はない!早く出ないと!」
(↑うろ覚えです)
うだうだ言ってる間にディスプレイに映っている番号教えてあげたらどうなのか。
だいたい、犯人だって出なかったら何度でもかけてくるよ。そうじゃなきゃ困るのは向こうなんだから。
電池の容量を保つために、マナーモードを解除して着信音にした方がいいというアドバイスも無視。
動画を送れという犯人のために、動画を撮影、送信。
みるみる電池が減っていくのです。←当たり前
しかも、この主人公。ちょっと寝てる以外は常に何かをしているのです。(主に電話)
主人公が箱から出られないから、時間を持たせるために何かさせなきゃいけないのでしょうが、もっと撮りようがあったのじゃないでしょうか。
ダニー・ボイルの『127時間』も、主人公が脱出できない映画でしたが、回想シーンや妄想を盛り込んでて全然飽きさせない作りになっていました。
この映画でも、回想シーンを入れるとかすればなんとでもなりそうなもんですが。
たぶん制作費をケチったんでしょう…(としか思えない)
犯人側にも納得いかない所が多々あります。
なぜ、彼だけ殺さず地中に埋めたのか?
なぜ埋めた時に猿ぐつわをして手足を縛ったのか?(彼が動けず、電話に出られなかったらどうするつもりだったのでしょう)
また、携帯電話もわざわざ届かないような足元に置いたのはなぜ?
(上と同じく電話に出られなかったらどうするつもりだったのでしょう)
蛇を仕掛けておいて、主人公が咬まれて死んだらどうするつもりだったのでしょう?
この犯人は、主人公を殺したかったのか?金を脅し取りたかったのか?一体なにがしたかったのでしょうか?謎です。
それよりも終盤、主人公が入っている木箱の天井が割れて砂が流れ込んできて、絶体絶命になるのですが…
あれ?待てよ?
前半、人質交渉係が「携帯の電波が届いているから、埋められているとしても数十センチほどのところだ」と言っていた…(あらすじのように、地中深くは埋められていない)
つまり、木箱の周りの砂が木箱に入って来てるということは、上に積もっている砂はかなり少なくなっているはず!!
木箱を破ればすぐ外に出られるぞ~!!
……と思ったのですが。
主人公はただ、騒いでるだけなのですね。
このままじゃ死ぬって思ったら、少なくとも(それこそ)死ぬ気で外に出ようって思うものだけど。
……お前、実は助かりたいと思ってないだろ
というわけで、潜在意識下では助かりたくなかった男の物語でした。
だって、そうでないと説明つかない。
結末も予想つきました。つまらないオチでした。
せめて、無事脱出できた!…と思ってたら目の前に犯人が…
遠くにいるものだと思ってたのに、実はすぐ近くにいた!
とかいう方が、まだマシ。
結論、
充電切れ間近の携帯←充分電池残ってました
オイルの尽きかけたライター←充分オイル残ってました
残り90分の酸素←息苦しくなるシーンなどありませんでした。
だいたい、主人公は怒鳴るわ、火をつけっぱなしだわで自ら酸素減らしまくってたはずなのに、なぜ酸欠にならないのかが不思議。
映画館に来なくてよかったな~…と今になって思います