また映画レビューがたまっていました。
簡単ではありますが、最近観てきた映画についてまたコメントしていきます
そこのみにて光輝く
『海炭市叙景』の原作者、佐藤泰志の三島由紀夫賞候補となった小説を基に、北海道函館を舞台に生きる場所のない男女の出会いを描くラブストーリー。
ここのところテレビでも映画でも出ずっぱりの綾野剛さん主演です。共演は池脇千鶴さん、高橋和也さん、『ごちそうさん』でおなじみの菅田将暉さんです。
現代では珍しいほどのバラック小屋の生活は、見てるのがつらいほど、貧しく悲惨です。
菅田さんのキャラクターが、とても大らかで明るいので、それに救われるところはあるのですが、だからこそ後半の展開がつらいところがありました。
それにしても、菅田さんは地がこんなのじゃないかというほどハマってました。
歯が汚れていて、いかにも育ちが悪い感じがよく出ていました。
俳優さんはみな素晴らしかったです。
それでも夜は明ける
こちらでは、やっと公開です。
奴隷制度がはびこっていたアメリカを舞台に、自由の身でありながら拉致され、南部の綿花農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した伝記ドラマ。
こんな理不尽なことがあるのかというほど、ひどい話です。
これが実話だというからなおさら救いようのなさが際立ちます。
後に出てくるマイケル・ファスベンダーの極悪な農場主に比べれば、ベネディクト・カンバーバッチ(この人も最近よー出とるなあ)演じる最初のオーナーは優しくていい人だと思わないこともないのですが、彼もやっぱり根底では黒人を差別しているのがわかります。
ファスベンダーの妻も彼に劣らず残酷で、夫が気に入っている奴隷の女性に対する態度は許せないほどです。彼女は何も悪くないのになんという理不尽な…
白人の中にも心ある人がいたので、主人公は助かるのですが、後に残された他の奴隷の人のことを考えると、そんなにすっきりできないのがもどかしいです。
主役の娘役として、『ハッシュパピー~バスタブ島の少女』のクヮヴェンジャネ・ウォレスちゃんが出ていました。
ブルージャスミン
ニューヨークでセレブ生活を送っていたものの夫も財産も失ったヒロインが妹を頼りにサンフランシスコに引っ越し、再生しようとする過程で、彼女の過去や心の闇を浮き彫りにしていく。
今年のアカデミー主演女優賞のケイト・ブランシェットが、転落した元セレブの女性を演じています。
この主人公、悪いけど全然共感できない
全財産失って、莫大な借金があるといいながら、妹のいるサンフランシスコまでファーストクラスでやってくる始末。
「贅沢が抜けないのよ」といって、生活のために仕事をしようにもプライドが邪魔をして“自分にふさわしい仕事”をするといって聞かない。
(とりあえずの生活のために歯科受付けをしてましたが)
インテリアコーディネーターになりたい⇒資格取得のため講座に通うのはいや⇒パソコンでネット講座を受けて資格を取りたい⇒パソコンできない⇒パソコン講習会に通う
大学での成績がよかったらしいけれど、この人スキルというものが全然身についてないのがあきれます。
この映画は、現在の生活と、過去の栄華な生活を区別なく交互に映していますが、生活感が違うのでごっちゃになったりはしません。
こういう構成も、ひっきりなしに意識が過去に飛んでしまう主人公そのものを表している気がします。
転落人生のその後を淡々と描くのかと思っていたら、ラスト意外な事実が発覚します。
これは予想してなかったので驚きました。
途中、お金も地位もある男性として、ピーター・サースガードが出てきましたが、彼の生え際の後退ぶりにも驚きました
それぞれ中途半端なことしか書けませんでしたが、この3作はどれもお薦めの映画ばかりです。
5月はまだまだ新作が目白押しなので、気が抜けませんね
簡単ではありますが、最近観てきた映画についてまたコメントしていきます
そこのみにて光輝く
『海炭市叙景』の原作者、佐藤泰志の三島由紀夫賞候補となった小説を基に、北海道函館を舞台に生きる場所のない男女の出会いを描くラブストーリー。
ここのところテレビでも映画でも出ずっぱりの綾野剛さん主演です。共演は池脇千鶴さん、高橋和也さん、『ごちそうさん』でおなじみの菅田将暉さんです。
現代では珍しいほどのバラック小屋の生活は、見てるのがつらいほど、貧しく悲惨です。
菅田さんのキャラクターが、とても大らかで明るいので、それに救われるところはあるのですが、だからこそ後半の展開がつらいところがありました。
それにしても、菅田さんは地がこんなのじゃないかというほどハマってました。
歯が汚れていて、いかにも育ちが悪い感じがよく出ていました。
俳優さんはみな素晴らしかったです。
それでも夜は明ける
こちらでは、やっと公開です。
奴隷制度がはびこっていたアメリカを舞台に、自由の身でありながら拉致され、南部の綿花農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した伝記ドラマ。
こんな理不尽なことがあるのかというほど、ひどい話です。
これが実話だというからなおさら救いようのなさが際立ちます。
後に出てくるマイケル・ファスベンダーの極悪な農場主に比べれば、ベネディクト・カンバーバッチ(この人も最近よー出とるなあ)演じる最初のオーナーは優しくていい人だと思わないこともないのですが、彼もやっぱり根底では黒人を差別しているのがわかります。
ファスベンダーの妻も彼に劣らず残酷で、夫が気に入っている奴隷の女性に対する態度は許せないほどです。彼女は何も悪くないのになんという理不尽な…
白人の中にも心ある人がいたので、主人公は助かるのですが、後に残された他の奴隷の人のことを考えると、そんなにすっきりできないのがもどかしいです。
主役の娘役として、『ハッシュパピー~バスタブ島の少女』のクヮヴェンジャネ・ウォレスちゃんが出ていました。
ブルージャスミン
ニューヨークでセレブ生活を送っていたものの夫も財産も失ったヒロインが妹を頼りにサンフランシスコに引っ越し、再生しようとする過程で、彼女の過去や心の闇を浮き彫りにしていく。
今年のアカデミー主演女優賞のケイト・ブランシェットが、転落した元セレブの女性を演じています。
この主人公、悪いけど全然共感できない
全財産失って、莫大な借金があるといいながら、妹のいるサンフランシスコまでファーストクラスでやってくる始末。
「贅沢が抜けないのよ」といって、生活のために仕事をしようにもプライドが邪魔をして“自分にふさわしい仕事”をするといって聞かない。
(とりあえずの生活のために歯科受付けをしてましたが)
インテリアコーディネーターになりたい⇒資格取得のため講座に通うのはいや⇒パソコンでネット講座を受けて資格を取りたい⇒パソコンできない⇒パソコン講習会に通う
大学での成績がよかったらしいけれど、この人スキルというものが全然身についてないのがあきれます。
この映画は、現在の生活と、過去の栄華な生活を区別なく交互に映していますが、生活感が違うのでごっちゃになったりはしません。
こういう構成も、ひっきりなしに意識が過去に飛んでしまう主人公そのものを表している気がします。
転落人生のその後を淡々と描くのかと思っていたら、ラスト意外な事実が発覚します。
これは予想してなかったので驚きました。
途中、お金も地位もある男性として、ピーター・サースガードが出てきましたが、彼の生え際の後退ぶりにも驚きました
それぞれ中途半端なことしか書けませんでしたが、この3作はどれもお薦めの映画ばかりです。
5月はまだまだ新作が目白押しなので、気が抜けませんね