映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

フレンチアルプスで起きたこと

2015年11月02日 | 映画
<あらすじ>Yahoo!映画より
フランスのスキーリゾート地にスウェーデン人一家がバカンスにやって来る。山際のテラスで昼ご飯を食べていると、突如ごう音が鳴り響き目の前の斜面で雪崩が発生。大事には至らず家族は無事だったが、夫トマス(ヨハネス・バー・クンケ)が取った行動により頼れる理想のパパ像は崩れ去り、妻と子供たちの反感を買い家族はバラバラなってしまう。



家族そろってスキーバカンスのほのぼのした物語から一転、あることを境に何とも居心地の悪い映画に…

咄嗟の夫の行動にショックと落胆を抑えきれない妻と、自分の行動をなかなか認めたがらない夫。
「妻が言うほど大した出来事じゃなかった」と自分と他人に言い聞かせながらも、それでますます家族の関係が悪化していきます。

何気ない日常のシーンを繰り返すたびに、その関係性が徐々に崩れていくさまが表れるところが面白いです。


随所で流れる、ヴィヴァルディの『四季』より『夏』第三楽章の音楽がとても効果的で、これほどまでにこの映画にピッタリなBGMはないんじゃないかと思ってしまいました。

雪崩のシーンは結構衝撃的で、この物語の大筋を知らなければ、ナオミ・ワッツとユアン・マクレガーの『インポッシブル』風の展開になるんじゃないかと思わせる迫力があります。
(※私たちは観てないけど)

だけど、この映画では、実は特に大事には至らなかったというところにポイントがあるのです。

起きてしまった事、とってしまった行動はもう変えようがないのだけれど、やっぱりそれを素直に認めることが大事だったのではないかと思いました。
「あれは大したことじゃなかった」という言動を繰り返すたびに、傷が大きくなっていくように見えました。

家族関係が崩壊してから、元に戻っていくまでの淡々としたストーリーですが、この経緯がなんともいえないリアル感を醸し出していて、身につまされました
コメント
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