映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

羊の木

2018年02月04日 | 映画


<あらすじ>Yahoo!映画より
刑期を終えた元受刑者を自治体が受け入れる新仮釈放制度により、閑散とした港町・魚深市に男女6人が移住してくる。市役所職員の月末一(錦戸亮)は彼らの受け入れ担当を命じられるが、移住者たちの過去を住民たちに知られてはならないという決まりがあった。やがて、全員に殺人歴がある犯罪者を受け入れた町と人々の日常に、少しずつ狂いが生じていき……。


まあ、実際にこういう制度はないだろうけど、過疎化対策も兼ねて…なんて言われたら絶対にないとは言い切れないところがありますね。

殺人といっても、そこに至る過程は様々で、一概にみな凶悪とは言い切れません。
ただ、もう少し受け入れ時期をずらせよと言いたくなりますが、まあ映画ですから

中には明らかに町の生活が退屈なため、何かを起こしそうな人物がいたりして、不穏な空気を醸し出しているわけですが、ちょっと意外な方に話が転がりだします。



好奇心旺盛な後輩により、移住者のそれぞれの犯罪を月末に紹介していくシーンでは、殺し方と現在の様子を重ねるなどの遊びがあったりして、怖いのに可笑しいというユーモアもあります。

また、町の伝統行事“のろろ祭り”も物語に大きく関わっていて、クライマックスを盛り上げます。
いや~、実際こんな祭りあったら気味悪いわ

のろろ神像も、あんなに目立つように建てられているのに、“あまり見てはいけない”らしいのも不気味です。

ラストは、それでも希望を感じさせるように終わってますが、この制度にひとこと言いたいのは、受け入れる人物をちゃんと選べよということですかね。
さすれば、この制度が現実になってもそんなに問題ではないのではないかと思うのです。

原作は、山上たつひこさんといがらしみきおさんのマンガですが、ちょっと読んでみたいと思わせる映画でした。
コメント
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