映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

2作品まとめてレビュー

2021年07月25日 | 映画

ジェントルメン

<あらすじ>

イギリス・ロンドンの暗黒街に、一代で大麻王国を築き上げたマリファナ・キングのミッキーが、総額500億円にも相当するといわれる大麻ビジネスのすべてを売却して引退するという噂が駆け巡った。

その噂を耳にした強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ・マフィア、ロシアン・マフィア、下町のチーマーといったワルたちが一気に動き出す。

莫大な利権をめぐり、紳士の顔をした彼らによる、裏の裏をかくスリリングな駆け引きが展開する。

ガイ・リッチー監督 が本領発揮してるんだろうなぁ~と期待していた作品です。

『シャーロック・ホームズ』や『アラジン』(2019年)など規模の大きい作品とはまた違った、本来のガイ・リッチーのおもしろさを堪能できる作品という意味で。

個人的には初期の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』を超えるものは出てこないし、今作もそこまでには至らなかったけど、この路線の作品はやはり楽しめました。

 

登場人物が多かったけど私たちにとっては見慣れた顔ばかりでわかりやすかったし、それぞれのキャラが立っているのがいいですね~変な人や曲者たくさんいます!(笑)

コリン・ファレルにヒュー・グラント、エディ・マーサン(←かわいそう。具体的に何されたのか?…ちょっと想像つくけど(笑))ジェレミー・ストロング(←肉。想像して…痛いっっ!)裏社会に関わる人たち、皆おもしろいです!

この顔ぶれの中でマシュー・マコノヒーが主役ってのがすごい!いまやすっかり実力派。

静かにさら~っと凄みを感じさせるところ、いいですね。

そして主役やってたりするのに華がない…いつも印象薄い人だなぁ…と思っていたチャーリー・ハナムが今回はいい味出しててハマリ役。

やればできるんじゃないか~と見直しました。

 

ストーリーはざっくり言えば、騙し合いに駆け引き、二転三転…そして最後に笑うのは誰だ?って感じです。

ラストになって冒頭に語られるキングの話が効いてくる。なるほど!

もう一回観たらさらによくわかって楽しめそうです。

 

サムジンカンパニー 1995

<あらすじ>

1995年、ソウル。

大企業サムジン電子に勤める高卒の女性社員たちは、すぐれた実務能力を持っていても、任されるのはお茶くみや書類整理など大卒社員のサポートばかり。しかし、そんな彼女たちにもチャンスが訪れる。

社の新たな方針で、TOEIC600点を超えたら「代理」という肩書を与えられることになったのだ。ステップアップのため英語の勉強に励む女性社員たち。

ジャヨンもそんな女性社員のひとりだが、ある時、彼女は会社の工場から汚染水が川に流出しているのを目撃する。

その証拠を会社は隠蔽しようとしていたが、ジャヨンと同僚たちは解雇の危険も顧みず、真相解明に向けて奔走する。

コミカルな部分を持ちつつ社会派ドラマを描く今作。

不正に立ち向かう平凡なOL3人組はいいのですが、会社の隠蔽に関わる人物とか背景が結構入り組んだ話で少々ややこしい。

実はこの人も加担していた…この人も知っていた、関わっていた…というのが割とボロボロ出てくるんだけど、そこにあまり意外性も感じなかったというか。

事実をもとにした話できちんと成り立っているのだけど、作品としてもっと引きこむ魅力が欲しいかな。

社会派ドラマを描くなら緊張感ともっと心にズシンとのしかかるくらいの重みがあるといいなぁ、と。

コメディとの両立があるから少し軽く感じられるところがあるのかな?

高卒女子が立ち上がって、結果的に女性の地位向上や職場の意識改革を行ったことはとてもいいし、迎えるラストも心地いい。

1995年の時代そのものの雰囲気が出ているのとてももいい。

でも社会派を描くにしては重みが少し足りなくて、ちと残念でした。

 

コメント
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