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旅行記、世相独言

ジョホール・バルとクラーク・キイ、それにしても大阪人は! (異文化体験46 夜間空中遊泳の旅3)

2015年07月30日 11時29分07秒 | 異文化体験_アジア
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ジョホール・バルとクラーク・キイ、それにしても大阪人は!-シンガポール-     2015.05.13~16

  
(左)シンガポール地図 ジョホール・バルは地図上端  (中)約1kmのコーズウェイ  (右)マレーシアからシンガポールへ給水パイプ

 27年ぶり、2度目のマレーシア・ジョホール州の州都ジョホール・バルである。シンガポールとは約1kmのコーズウェイ橋でつながり、それぞれの橋のたもとに入出国管理所があり、結構シビアなチェックを行っている。朝はシンガポールに出稼ぐ通勤客や輸送貨物が多く、シンガポールの入国ゲートには長蛇の車列が形成される。以前来た時の審査は、バスの中に審査官が入ってきてチェックした程度だったんだが。

 ← ご当地で今なお語り継がれる「マレーの虎(マライのハリマオ)」山下将軍

 当地では太平洋戦争で第25軍司令官としてマレー作戦を指揮した山下将軍、別名「マレーの虎」(「マライのハリマオ」)の逸話が語り草になっている。シンガポール戦の終結時に敵将イギリス軍司令官アーサー・パーシバル中将に対し「イエスかノーか」と降伏を迫ったという逸話であるが、実際は落ち着いた紳士的な口調の会話だったという。

      
(左)ジョホール・バルの地図             (中・右)1988年訪問時のイスタナ・ブザール(王宮)、今回は入れなかった 

 マレーシアは、13の州と3つの連邦特別区で成立しており、ペナン、マラッカ、サバ、サラワク州以外の州にサルタンがおり、5年ごとの会議で国王が選出される。
 ジョホールは16世紀初めにサルタン・ムハンマド・シャーが建国、1866年にはサルタン・アブ・バカールがジョホール王国の王に即位。マレー半島の他の州が英国植民地となるが、ジョホール王国は独立を維持し、その為スルタン・アブ・バカールは『近代ジョホールの父』と呼ばれている。
 アブ・バカールが1866年に建てた壮麗なサルタン王宮イスタナ・ブザールは、50haもの美しい庭園に囲まれ、緑の芝生に黄金色の建物が映え、ジョホール水道を見下ろすビクトリア調宮殿は圧巻である。前回は内部見学出来たが、今は不可とのこと。

  
(左)アブ・バカール回教寺院     (中)回教寺院から見るジョホール水道とシンガポール  (右)スルタン・イブラヒム・ビルディング  

 この近辺に同じくアブ・バカール回教寺院がある。立派なモスクだが、ここも信者のお参りの邪魔になるとのことで、今は中に入れず、外観のみ。
 現在州の役所として使われているスルタン・イブラヒム・ビルディング。ジョホール・バルのランドマーク的建築物で、戦時中は軍司令部として使用されていたとか。

          
(左)昔はよく採取された天然ゴム・ラテックス       (右)樹上の生物たち

  
(左・右)お粗末な文化村?でのバンブー音楽とマレーダンス        (右)バティック制作のデモンストレーション

  
(左・中)このツアー唯一の大皿盛り料理でないブッフェ料理 バナナのフライは結構いける    (右)ニューヨーク・ホテル   

 あとは、ご当地の様々な果物、植物が見れる文化村でマレー人に伝わる音楽と踊り、バティックの店等を回って、何故かニューヨークホテルでのブッフェランチ。大皿中華の取り合いに不満を募らせた我々にとって、高評価の昼食であった。でも、このオプショナル半日ツアー15000円はちと高過ぎる。

 
(左)シンガポール市内を走る水陸両用車        (右)オーチャード通り付近

 午後シンガポールに戻り、オーチャード通りで2時間ほどの自由散策となる。この日のオプショナルツアーバスは、関東組との混載バス。ツアーガイドはもともと関東組に付いていたベテランのケンちゃんというガイド。朝出発の時から、ケンちゃんいわく「東京の人はいつも時間守ってくれるけど、大阪の人は結構守らない人が多いので、今日は時間厳守よ!」と関西組にお達しが。ケンちゃんには関東=東京、関西=大阪という構図が出来上がっているようだ。

      
(左)免税店「Galleria」前の様子            (右)Galleria の表口 バスは裏口にひっきりなしに出入りする

 ケンちゃんがこの辺りで散策して!と近辺案内をして解散。我々夫婦は伊勢丹斜め向いのアイオンに向かう。結構地下街が発達していて、ウインドショッピングしながら地下4階の巨大フードコートに到達。ゆっくりお茶でもと思うがどこも満席状態。地上に戻り近くのスターバックスでコーヒーブレイク。時間になり集合場所の免税店Galleriaへ。

  
(左)伊勢丹の入るビル             (中)奇抜な外装のION(アイオン)     (右)満席状態の地下4階のフードコート 

 「二人足りない!」。ケンちゃんが探し回っているが見当たらない。バスの停車場所には後続バスが次々入ってくるので、ゆっくり止まっておれない。仕方なくケンちゃんをおいて、バスは近隣の駐車可能な場所に移動。待つこと20分。あの夫婦が戻ってきた。そう!海外通を自称する大阪の夫婦。道に迷ったらしいが東京組はあきれ顔、大阪人の肩身が狭くなる出来事でした。


      
(左)プラナカン料理の店「ブルー・ジンジャー」     (右)さほど大きくない店の2階の様子

      
                (左・右)ブルー・ジンジャーのホームページより

 今宵の夕食は、プラナカン料理。ガイド本にこの料理の人気店として紹介されている「ブルー・ジンジャー」での夕食。さほど広くない店の2階を我々が占拠。プラナカンとは、近隣国・地域からシンガポールに渡ってきた中国移民が、地元マレー人と結婚して生まれた子孫たちのこと。プラナカン料理は、「ニョニャ」料理とも言う。ニョニャとは、社会的に地位の高い女性に対する敬意と愛情を表すマレーの古い言葉だそうだ。
 シンガポールのプラナカン料理は、ココナッツミルクが多用され、インドネシア料理の影響が色濃く反映されている。詳しくはブルー・ジンジャーのホームページをご覧下さい。( http://www.theblueginger.com/ )


  
(左)リバークルーズの案内書            (中)クラーク・キイ乗り場周辺         (右)クルーズの航路案内

 食後は、シンガポール最後の夜をクラーク・キイからのボート遊び。クラーク・キイは、シンガポール川沿いの古い倉庫街を再開発し、19世紀の街並みを再現したお洒落な場所。21年前に来た時はオープン直後でまだ一部工事中だったが、川に浮かぶ船のレストラン、果物の王様ドリアンのメニューだけを揃えた店、ショータイムが話題のクラブ、ボートに乗ってシンガポール川の歴史をたどるアドベンチャーライドなど、特色あるスポットが並んでいた。今は更にマリーナ地区へのボート発着場として更に賑やか場所となっている。遊覧ボートは、クラーク・キイからマリーナ・ベイを往復40分で遊覧する。大人24ドル。

      
(左)高層ビル群の真下を通って                (中)フルトンホテルの壮麗な姿を見て

  
(左)マリーナに出るとマーライオンの噴水が間近 (中)対岸にマリーナベイサンズのシルエット (右)遅くまで賑わうクラーク・キイ

 林立する高層ビルやフルトンホテルの夜景を見ながらマリーナ・ベイに船が入るとマーライオン吐き出す噴水を真正面から見、反対側にマリーナ・ベイ・サンズホテルの200mのシルエットを見るに及んでこの遊覧ボートのクライマックスとなる。

   
(左・右)1994年訪問時のオープン直後のクラーク・キイ。20年経って新たな機能も付加され進化するクラーク・キイとシンガポール

 まさに、巨大エンターテイメント都市に変貌したシンガポール。日本を手本に成長し、今や日本を追い抜かんばかりの国民一人当たり経済力。若い力を喪失した日本が彼らにとってどのようなお手本に映っているのか、10年後にもう一度訪れたい街、いや国である。

地上200mの夜間空中遊泳 -シンガポール- (異文化体験46 夜間空中遊泳の旅2)

2015年07月22日 12時29分58秒 | 異文化体験_アジア
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地上200mの夜間空中遊泳 -シンガポール-  2015.05.13~16

        
(左)ホテル屋上デッキからのシティ側の眺め  (中)様々な複合施設の巨大開発   (右)ホテル屋上デッキからの公園側の眺め   

 今、世界で最も注目されているホテルの一つがこの「マリーナ・ベイ・サンズ (Marina Bay Sands)」というホテル。3つのホテル棟をまたぐ地上200mの最上階に全長340mの「サンズ・スカイ・パーク」が整備されている。南側に全長150mのインフィニティ・プール、北側にシンガポールを360度眺望できるスカイデッキがある。1泊1室8万円でも満室というだけあって、多様な人種でごった返している。

         
(左)今回宿泊した11階のシティ側に面した部屋      (右)部屋から1歩出た吹き抜け空間の眺め

 巨大なホテルの割には、スタッフの数はさほど多くはなさそうだ。ツアー客は地下1階のコーチ乗降所から出入りし、チェックインはツアー代理店が代行し、チェックアウトは何もなければ至る所にあるキイドロップに放り込めばOK。
 我々の部屋はTower1‐11階のマーライオンが立つマリーナ湾に面した部屋。広くて設備も新しくて申し分ないが、ウォッシュレットに慣れ親しんだ日本人にとって、唯一その点が満点評価を邪魔している。

      
(左)長さは300m、横幅は10~15m程度        (右)こういう構造になっています

      
      (左・右)夕暮れ時のインフィニティプール(右はホテル提供の絵葉書)

 小休止の後、チャイナタウンで海鮮料理のあわただしい夕食を済ませ、部屋に戻り水着にバスローブ、スリッパといういでたちで早速、ルームキイ持参で57階のプールに。プール目当てのゲストがほとんどで、かつ宿泊者専用プールなので、ホテル内はこの姿のゲストがうろうろしている。
全長150mのプールは、縦方向には15mほどしかなく、ほとんどの人達がカメラ片手にマリーナ湾と日没後の光輝く高層ビル群を借景に、プールの中での写真撮影に忙しい。水温は少し加温されていて水中では冷たさを感じないが、デッキに戻ると200m上空にいることを思い出させる。

                    
(左)Light and Water Spectacular Showの案内    (右)イベント広場から見た電飾されたホテル

      
    (左・右)ショウのテーマは「The universal tale of the journey of life」

 午後8時と9時半(週末は更に11時も)に、ホテル屋外に広がるウッドデッキでマリーナ湾を背景にしたレーザー光線と噴水と音楽のクロスオーバーショーが見れるというので、プールを切り上げ会場に行くと既に沢山の人達がウッドデッキに腰を下ろして待機している。ショウのテーマは「The universal tale of the journey of life(さしずめ、人の一生の物語)」。わずか15分ほどのショーだが、なかなか見ごたえのあるショーだ。

        
(左)2階から1階へ回転流を使った人工の滝      (中)1階の人工カナルとゴンドラ      (右)買い物優待券

  
(左)ホテル地下のショッピング街(高級品ばかりです)  (中)通路案内にCASINOの文字が    (右)CASINOの入口ゲート

 マリーナ湾とホテル棟の間の約7haのショッピングモールには、ゴンドラや人工の滝等の人々を楽しませる仕掛けがあり、これらを見ながらホテル棟に戻り、ホテル地階にあるカジノを覗きに行く。
カジノはパスポート持参で誰でも入ることが出来る。シンガポールという土地柄、大衆的なカジノ、もっと言えば日本のパチスロ屋を少し上品にしたようなカジノで、モナコで見たカジノとは格段の差がある。コーヒー等の非アルコール系飲料は無料で提供されている。カジノを使って街を活性化させるなぞという発想は、およそ貧弱な発想の持ち主の発想と言わざるを得ない。

  
(左)早朝ウォーキングプログラムに参加     (中)Gardens by the Bayの全体マップ    (右)早朝のスーパーツリーグローブ

 翌朝、早朝ウォーキングのプログラムに参加するため6時半にロビーへ。まだ日の出前の薄明かりの中をガーデンズ・バイ・ザ・ベイに向かう。遠くの黒川紀章デザインのシンガポールフライヤー(大観覧車)には残り灯が丸いシルエットを残し、人影の全くないガーデンのスーパーツリーグローブも朝焼けの空に薄らと昨夜来の残光をのぞかせている。朝日が昇る頃には、うっすらと汗もかき、45分間の心地よい早朝ウォーキングを終えドラゴンフライブリッジからホテルに戻ってさあ、朝食だ。

   
(左・右)朝食会場のrise (チャイナドレス姿で、ちょっとでも間が空くとお皿を下げてしまいます)、料金5000円也

 ホテルロビーの朝食レストラン「rise」。ブッフェスタイルだが、何と料金は5000円。確かに彩りは多いが、朝からそんなに食べれるものではない。スタッフは結構多く、すぐにお皿を下げようとするので要注意。今日は、これからマレーシア・ジョホールバール観光に出かけるので、そうそうゆっくり朝食を味わうわけに行かない。

 夜の帳が降りると一層魅惑的な景色に

 ジョホールバール観光とクラークキイ・リバークルーズの二日目プログラムを終え、再びホテル57階のインフィニティプールへ。おりしも昨夜見た光と噴水と音のショーが下のマリーナ湾で演じられている。遠くにマーライオンの吐き出す水煙も見える。光り輝く高層ビル群等の景色は香港の夜景とダブってくる。

     
(左)非宿泊者は屋上デッキ入場料23ドル (中)屋上デッキで新婚さんの撮影  (右)シンガポールフライヤー方面の眺望

 最終日、再びロビーレストランで今朝はゆっくりと朝食。チェックアウトが11時なので、最後の一泳ぎに57階へ。サンズ・スカイパークの北側にあるスカイデッキは、一般の人も入場料を支払って入ることが出来る。スカイデッキからは、西側のマーライオン方面、北側のシンガポールフライヤー方面、東側のガーデンズ・バイ・ザ・ベイ方面、360度の眺望が楽しめる。おりしも、今日は週末とあって結婚式のカップルの記念撮影とも出くわした。プールには、東端に2ケ所にホットジャグジー、西端に子供用プールがある。

  
(左)結構温かいジャグジーもあります     (中)日本では決して撮らないショットですが    (右)こんなプールよく考えました

 空中遊泳プールを堪能し、シンガポールの勢いを今更に再認識させられた今回の旅。若い勢いを感ずる国と成熟した高齢化国家、今後のそれぞれの成長戦略はまさに知恵比べである。

巨大エンターテイメント都市 -シンガポール-(異文化体験46 夜間空中遊泳の旅1)

2015年07月17日 01時16分20秒 | 異文化体験_アジア
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巨大エンターテイメント都市 -シンガポール- 2015.05.13-16

   
   (左・右 ホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」最上階の展望デッキからの景色)

 3度目のシンガポール。初めて来たのは27年前(1988)の11月下旬。この時驚かされたのは、クリスマスを翌月に控えたオーチャード道路に面するビル群の電飾合戦と地下鉄のエスカレーターの動く速さ。若い街だから可能なのだろうが、およそ日本の2倍のスピード。
次に訪れたのはその6年後の1994年の8月。この時の驚きは、アジアの小龍と評せられる経済発展をしていて、様々な都市間競争を勝ち抜く政策を次々に打ち出し、それを実践し、都市の集客魅力を維持・増強させている姿は、これから益々高齢化社会に突入、成熟化する日本と対照的な姿であった。
 そして今回。20年の歳月は、もはや前回のシンガポールを見出すのが困難な程、更に様変わりしていた。今回の主たる目的は、今話題を呼んでいる「ホテル・マリーナ・ベイ・サンズ」のインフィニティ・プールで泳ぐこと。

 関西国際空港を午後11時半に飛び立ったシンガポール航空615便は、翌朝午前5時10分に今やアジアのハブ空港となったチャンギ国際空港に着陸。この日の両替率は\10000が109.20SGD(91.6円/シンガポールドル)。旅程では、市内観光だが、早朝のため空港で待つこと2時間ほど。

 ガンガンに冷えたバスに乗せられて、最初に向かったのは今最も注目されているマリーナ・ベイフロント地区の「Gardens by the Bay」。国土を増やすに埋立以外手のないシンガポール、巨大な都市リゾートを形成しつつある地区に整備された国立の公園だ。
世界最大のGlass GreenhouseのFlower Dome、Cloud Forest、地上22m鳥の目線でSkywayを楽しめるThe Supertrees等々、広大な敷地に芸術、植物園、公園がミックスされた空間だが、何せ時間が早過ぎる。人っ気のない公園をひたすら散策する。

   
(左)早朝の「Gardens by the Bay」の入口  (右)巨大な国立公園に不思議なモニュメントが。

 次に向かったのは、この町のシンボル「マーライオン公園」。以前あった場所から少し移設されており、子供マーライオンは母親マーライオン(昔からあるもの)の後ろに置かれている。また、新たに大きな父親マーライオンがセントーサ島に設置されているとか。次々と到着する中国人観光客でごった返す広場では写真を撮影するのも一苦労である。

  
(左)シンガポールの代名詞「マーライオン(母親)」 (中)その後ろに子ライオン   (右)マリーナベイサンズホテルを背景に

  
(左・中)1988年のマーライオンと海からの景色                       (右)1994年のマーライオン

 プラナカンハウスを見た後、ラッフルズホテルに立ち寄る。以前は、ホテル中庭で自由にお茶も出来たのだが、今は宿泊客のみに限定されている。中国人客に占拠されては雰囲気も台無しということだろう。しかし、ホテルショップスは開放されているので、少し入りづらいが雰囲気のあるホテル内奥のショップで、カヤジャムならこれ!というホテルブランドのカヤジャムをお土産に購入。

  
(左)プラナカンハウスの見れる一帯        (中・右)ラッフルズホテル正面入口(以前は中庭でお茶も出来たのだが)

           
(左)シンガポールの名産カヤジャム、特にラッフルズホテルブランドが一押し (右)ホテルの中庭に面した通路

 その後、市内のサンテックシティにあるFountain of Wealth(富の噴水、風水の占いで中央噴水に手を触れ3回時計回りに回ると金持ちになれるとか)で時間調整した後、やっと朝4時の機内朝食以来の昼食会場に。チャイナタウンでのレストラン、隣の席ではタイのお坊さんたちの団体が結構いいものを食っている。一方、我々の席には次々にありきたりな飲茶料理が出てくる。ゆっくり食べたいが、見ず知らずの人間8人でテーブルを囲むと早食いの人のペースに合わせざるを得なくなる。お蔭であっという間にランチタイム終了。

   
(左・右)最近の市内名所 富の噴水(風水で中央噴水に手を触れて3回時計回りに回ると金持ちになれるとか)

 食後は、中華街の名刹「新加坡佛牙寺龍牙院」の見物。2007年5月の完成で、朱塗りの柱も内部もピカピカで、唐王朝時代の建築様式だそうな。ミャンマーの寺院で発見された仏陀の歯を納めるために建てられたようだ。1階の本堂では僧侶たちの先導で熱心な信者達による読経が響き渡っていた。

   
(左・右)中華街の名刹「新加坡佛牙寺龍牙院」多くの信者が熱心に読経。上層階では仏陀の一生を披露している。

 ホテルのチェックイン時刻は厳格で、やっとその時が来た。午後3時過ぎ、待望のマリーナ・ベイ・サンズにチェック・イン。
 夕刻、再集合して中華海鮮料理の夕食へ。ここもまた、8人テーブルの大皿料理。味わう暇もなく次々と自分の分を確保して胃袋へ。今となっては何を食べたか思い出せない。

 今のシンガポールを代表する景色