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旅行記、世相独言

行ってきました 雄琴温泉と比叡山周辺の秋を求めて

2021年11月29日 21時41分27秒 | 異文化体験_日本
行ってきました 雄琴温泉と比叡山周辺の秋を求めて

― (その1)近江神宮・坂本城址・日吉大社 ―

― (その2)雄琴温泉・比叡山ドライブウェイと延暦寺 ―

2021.11.18-19

 コロナの影響も和らいできた11月、近くにありながら行ったことのない雄琴温泉をベースに周辺の紅葉を求めてドライブしてきました。写真の関係で2回に分けて投稿します。写真はクリックで拡大します。


(その2)おごと温泉・比叡山ドライブウェイと延暦寺

【おごと温泉】
 かつての滋賀県最強の風俗街・雄琴も、昨今はすっかりイメージチェンジをして家族連れも多い「おごと温泉」として活況を呈している。初の訪問で少し高台の「里湯昔話 雄山荘」に投宿。お湯は単純温泉でPH9とアルカリ度が高く、まったりしたお湯である。寺社参りで石段昇降に疲れた足にはもってこいの温泉である。

        
湖畔の夕暮れの雄琴(おごと)温泉(HPより借用)       雄山荘の部屋からの眺望

    
        宿舎自慢の大浴場と露天風呂(女風呂は混雑、男風呂は2,3人)       本日のお品書き

【比叡山延暦寺】

        
  比叡山延暦寺ガイドマップ          比叡・奥比叡山ドライブウェイの見どころ

 雄琴温泉のすぐ近くの仰木ゲートから奥比叡ドライブウェイに入る。今が盛りの紅葉を楽しみながらゆっくり走らせる。
まず最初に到着するのが、延暦寺三塔の中で一番北に位置する横川(よかわ)地域。源信、親鸞、日蓮、道元などの名僧が修行に入った地である。
遣唐使船を模して造られた横川中堂と、おみくじ発祥の地とされる元三大師堂に参拝。鐘楼でひと突き、山々に響く音色が心地いい。高野山と違って比叡山は坂や石段が多い。昨日からの昇降で足の疲れが頭をもたげる。

  
横川地域は、親鸞、日蓮、道元等が主に修行  紅葉に彩られる横川中堂の舞台    横川中堂(聖観世音菩薩)     

  
鐘楼(山に溶け込む余韻の長い鐘音)   元三大師堂(四季講堂)       おみくじ発祥の地だそうです 

 ドライブウェイが次に導くのが西塔地域だが、その途中に琵琶湖を一望する峰道展望台があり、根本中堂の方向を見つめる巨大な伝教大師像も設置されている。残念ながら琵琶湖は靄がかかり湖東地区を明確にとらえることが出来ない。

      
琵琶湖を一望する展望台の伝教大師像       薄くもやがかかり展望はいまいちだが鮮やかな紅葉が  

 西塔地区には三井寺の金堂を移築した延暦寺最古の建物、釈迦堂があり、その手前ににない堂がある。ここも階段がきつい。ドライブウェイに並走して東海自然歩道が整備されており、健脚な信心深い参拝者が歩いている姿が林間に見受けられる。

  
駐車場からにない堂へのアプローチ      釈迦堂(釈迦如来)    釈迦堂への下り階段(昇降階段・坂の連続)
  
 延暦寺の中心地域、東塔地域はさすがに多くの参拝者とバス・車で混雑している。大講堂、延暦寺総本堂の根本中堂、文殊楼を参拝、最後に大講堂前の鐘楼(平和の鐘)で諸祈願のひと突き、もはや足の限界である。根本中堂は2016年から60年ぶりの大改修中で、終わるのは令和8年3月を予定。ご本尊薬師如来像の前には1200年以上「不滅の法灯」が輝き続けている。延暦寺を代表して根本中堂で御朱印をいただく。御朱印所は全山15ケ所あるので、全部いただくと4500円必要。

  
延暦寺バスセンターに近い大講堂    改修中の根本中堂へのアプローチ  60年ぶりの改修、令和8年3月末までを予定

    
延暦寺の諸堂巡拝券(1000円) 根本中堂の御朱印(釈迦如来ゆえ医王殿) 根本中堂前の文殊楼

 帰路は、比叡山ドライブウェイで田の谷峠ゲートを経て、西大津バイパスから名神高速道路、近畿自動車道、大した渋滞もなく夕刻までに帰宅出来ました。


行ってきました 雄琴温泉と比叡山周辺の秋を求めて

2021年11月29日 12時17分30秒 | 異文化体験_日本
行ってきました 雄琴温泉と比叡山周辺の秋を求めて

― (その1)近江神宮・坂本城址・日吉大社 ―

― (その2)雄琴温泉・比叡山ドライブウェイと延暦寺 ―

2021.11.18-19

 コロナの影響も和らいできた11月、近くにありながら行ったことのない雄琴温泉をベースに周辺の紅葉を求めてドライブしてきた。写真の関係で2回に分けて掲載します。写真はクリックで拡大します。



(その1)近江神宮・坂本城址・日吉大社

 おりしも阪神高速・環状線の工事封鎖で、連日近畿自動車道は大渋滞。この日も普段45分で行ける岸和田・和泉ICから吹田ICまで2時間ほどかかったが、名神高速は渋滞なく最初の目的地「近江神宮」に10時半頃到着。

【近江神宮】
        

 年初に行われる全国競技かるた大会や6月第1日曜に行われる鏑流馬神事で有名なこの神宮は、御祭神が天智天皇、667年大津近江京への遷都の跡地に昭和15年鎮座された。
 第38代天皇・天智天皇(626-672)は、中大兄皇子としても知られ、我が国法律の源をなす「近江令」の制定や、国民教育の道となる学校制度を創始、更には漏刻(水時計)を設け、社会生活の基盤となる時刻制度を確立したことでも有名である。
 藤原定家選(諸説あり)とされる小倉百人一首の選定に際し、その巻頭を飾るのが、天智天皇のこの歌で、歌かるたの祖神として広く仰がれている。
「秋の田の刈穂の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」
(あきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもては つゆにぬれつつ=秋の田に作った仮小屋にいると、屋根を葺いた苫の目が荒いので私の袖は夜霧に濡れてしまう)
ちょうどこの時期、七五三詣での親子づれも散見された。

            
近江神宮楼門(境内側から見てます、七五三詣でもちらほら)    外拝殿(内拝殿 本殿と続く)


年頭のかるた祭りは有名       6月第1日曜日開催の鏑流馬神事  天智天皇が漏刻(水時計)を設置し時刻制度を確立

【坂本城址公園】
      
坂本城址公園に建つ明智光秀の像         琵琶湖の湖面に渡来した沢山の水鳥たち

 1571年、信長の命により琵琶湖水運による交易、比叡山延暦寺に対する抑えとして、明智光秀が築城した坂本城は、初の瓦葺き天守を持つ水城。本能寺の変後焼け落ち、丹羽長秀により再建されたが1586年廃城となった。
 坂本城の最南部と思われる辺りに城址公園があり、光秀の石像が立っている。この公園の北方に湖中に没した本丸の石垣と胴木が見つかっている。

      
 坂本城の配置図と復元模型(この公園より北側にあり、湖の中に本丸の石垣と胴木が見つかっている)

【日吉大社】
      

 近くのすし屋で昼食後、日吉・日枝・山王神社の総本宮である日吉大社に詣でる。
 東西二つの本宮があり、東本宮は大山咋神(比叡山の山神様)、西本宮は大己貴神(大津宮遷都の際三輪山よりお迎えした国家鎮護の神)を祭神とし、両本殿は国宝。

      
山王鳥居(神仏習合の信仰を表す「合掌鳥居」)   日吉大社の花手水(季節の花々でもてなしてくれる)

      
西本宮楼門(重要文化財) さるは神様の使い「神猿(まさる)」=魔が去る、何より勝る   楼門の四隅に棟持ち猿が(〇印)

          
西本宮本殿と東本宮本殿(共に国宝、屋根が独特の形(日吉造(ひえづくり)、床下に仏事を営んだ下殿(部屋)があった

            
4月の山王祭の桃山~江戸時代に制作された7基の神輿(重文)の一つ   秋には境内3000本のもみじ祭り

 平安遷都の際には、当地が都の表鬼門(北東)にあたることから、都の魔除・災難除を祈る社として、また伝教大師(最澄)が叡山延暦寺を開山後は天台宗の護法神として、今日に至っている。4月には春の訪れを告げる湖国三大祭「山王祭」が行われる。11月1日から12月5日まで、境内3000本の紅葉まつりが行われている。


行ってきました、孫とコンサートと温泉とお城と (東京・河口湖・松本城)

2021年11月24日 15時49分40秒 | 異文化体験_日本
行ってきました、孫とコンサートと温泉とお城と

東京・河口湖・松本城

(写真はクリックで拡大します)
2021.10.13-15

【10月13日 東京】
 新幹線に乗るのは何年ぶりであろうか? 遠出の旅行はほとんど飛行機とレンタカー、近場の旅行はマイカーというのが、ここ5,6年のスタイル。
 不思議なことに最近1ケ月はコロナ感染数がみるみる減少し、東京キューバンボーイズの結成71周年特別コンサートも昨年から3回の順延を経てようやく開催にこぎつけた。昨年であれば結成70周年記念コンサートだったのだが。
 品川で下車し昼食の後、山手線渋谷駅から東京メトロ副都心線で新宿三丁目へ、小雨の中、新宿文化ホールへ。午後2時からの公演を前に楽屋を訪れご挨拶。会場はコロナ対策で隔席観賞ではあるが満席のファンで、この楽団の根強さをうかがわせる。日本を代表するラテンバンドの実に楽しい2時間少々のステージに、大いに満足して会場を去る。

     
    見砂和照と東京キューバンボーイズ結成71周年特別公演      二子多摩川の金沢まいもん寿司「珠姫」

 コンサートの後は2年ぶりに世田谷・深沢に住む息子一家との会食。残念ながら平日のため翌日は夫婦も孫も夫々勤務と学校があるので、息子の家に比較的近く、かつ新宿三丁目の会場を乗り換えなしで結ぶ祐天寺駅前の東急ステイ目黒・祐天寺に素泊まりステイ。
 ホテルに息子の迎車で、二子多摩川の金沢まいもん寿司「珠姫」で会食。2年ぶりに会う小学4年生の孫は、コロナ禍でやや運動不足のようだが、大きく成長し頼もしく育っている。コロナが落ち着けば、来年は大阪で会えそうだ。

【10月14日 河口湖】
 ホテルに食事提供サービスがないので、駅前のマクドナルドのモーニングセットをお持ち帰りで、10時にホテルをチェックアウト。渋谷駅で中央本線経由の大阪までの乗車券を購入。有効期限は4日間。新宿発11時23分発の特別快速で高尾へ。高尾から単線となって大月へ。大月で富士急に乗り換え河口湖駅に13時56分着。14時のホテル迎車でラビスタ富士河口湖へ。昨日とは違って、今日は晴天である。
 共立リゾートが運営する旅館やホテルは、個人客がメインで食事の質も高く、無料の家族風呂を複数設置し、湯上りのアイスやヨーグルトサービス、就寝前の夜泣きそば等々、共通したサービスを提供している。今回のラビスタ富士河口湖は、本格的なフランス料理を提供する宿。
 河口湖と富士山を望む高台の最上階の部屋から、刻一刻姿を変える雲間の富士の写真撮影も忙しい。先客のいない大浴場の露天風呂からコロナ対策でマスクのように雲する富士の変貌を楽しむ。
夕食はフレンチのフルコース。メインを家内はロブスター、小生はフィレ肉フォアグラ添えの8品。就寝前の夜泣きそばももちろんいただいた。

     
    共立リゾート ラビスタ富士河口湖               夕食フレンチお品書き

 
              刻々と姿を変える富士山ゆえ、その姿に一喜一憂

【10月15日 松本城】
 今日も快晴。朝の露天風呂から富士の全容を期待したが、霧で視界が遮られる。8時からのブッフェ方式の朝食を済ませ、9時半の送迎バスで駅へ。富士急で大月まで戻り、中央本線でブドウ畑の続く甲府まで普通電車、甲府からは特急あずさ17号で松本へ。途中下車しようとすると、追加料金を請求される。塩尻―松本間は篠ノ井線で中央本線に含まれていないようだ。240円の片道追加を支払い、松本城へ。
 松本城はブラタモリを見た妻のリクエストで、途中下車。小生は3度目の訪問。おりしも、近隣の中学生達の課外写生授業がお堀の周りを取り囲んでいる。天守閣へは待ち時間20分の表示。なんで?と思いつつ列に並ぶと、靴脱ぎ場の混雑と城内密回避だと言う。お城もちょうどお色直しで、月見櫓は漆塗作業が行われている。
 国宝松本城の天守閣への階段は、なかなか高齢者にはきつい代物。階段のピッチが一定でなく、かつ踏み段の幅が狭いとあって、年寄りや子供には注意が必要。そのため、係員が上り下りの人数制限を行っている。以前来た時はさほど気にならなかったが、それだけ歳を取ったということだろう。


                    国宝「松本城」 いつ見ても美しい外観

 城から駅までゆっくり歩いて15分ほど。再度240円の切符を買って、松本から特急信濃ワイドビュー18号で名古屋へ。名古屋からは新幹線で21時前に無事帰宅。電車の度もいいものだ、再発見!!