行ってきました 和歌山市内・温泉と日帰り観光(和歌の浦)の旅
2021年3月18日
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春めいてきた快晴の3月の平日、和歌山市内のスーパー銭湯の招待券をいただいていたのを思い出し、ついでに夫婦で和歌山市内の日帰り観光をしてきました。
阪和自動車道経由で我が家から「天然温泉・西浜御殿の湯」まで約1時間。12種類の温泉等が楽しめるスーパー銭湯で、別料金で岩盤浴、フィットネス、ボディケア等の施設もある。天然温泉の泉質は、PH8.2のナトリウム塩化物強塩温泉(高張性‐弱アルカリ性‐低温泉)。
1時間半ほど温泉を楽しんだら、ちょうどお昼時。
天然温泉「西浜御殿の湯」 12種類のお湯が楽しめる
20年ほど前、現役時代に利用していた六三園という料亭を思い出し、調べると現在も「がんこ六三園」として営業中とわかり、久々に訪問。
かつての紀州藩重臣の屋敷跡で、大正時代に株の相場師であった松井伊助氏が63歳に別邸を建築し「六三園」と名付け、戦後米軍に接収されたのち、昭和27年(1952)に和歌山銀行オーナーが買い上げ、翌年より「六三園」の名で料亭として運営。平成17年(2005)に「がんこ和歌山・六三園」として運営を引き継いでいるとのこと。
庭園を眺めながらの「天ぷら付きのやわらぎ弁当」(3時までに入店すると、食後のコーヒーとデザートが付く)をいただく。
六三園の邸宅への入り口 庭園に面したお食事処
天ぷら付きのやわらぎ弁当(3時まではコーヒーデザート付き) 庭園を臨みながらのランチ
食後は、天気がいいので日本遺産・和歌の浦方面に車を走らせる。
「雑賀埼灯台」は、鷹の巣と呼ばれる雑賀埼の急峻な断崖の上に立つ灯台で、双子島等の島々や遠く淡路島まで見渡すことが出来る。雑賀埼には紀州藩の遠見番所が置かれた番所庭園もある。展望台も兼ねた灯台には4、5台の駐車場があるが、そこへの道は狭いので要注意。
雑賀崎(鷹ノ巣)からの眺望(左: 紀伊水道に浮かぶ双子島、中ノ島、大島と番所の鼻)(中:紀伊半島方面)(右:雑賀崎灯台)
雑賀崎の説明案内板 灯台周りの整備された花壇 灯台下の撮影スポット
ここ和歌の浦は、万葉歌人も感動した景勝地で、山部赤人の「若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る」、柿本人麻呂の「玉津島磯の浦廻の真砂にもにほひて行かな妹も触れけむ」等々、多くの歌に歌われている。
また、徳川5代将軍綱吉の側用人柳澤吉保が、自らの下屋敷に和歌の浦の景勝を盛り込んだ六義園(りくぎえん)を造営している。六義園は、私が東京単身赴任時、住まいの近くにあって度々足を運んだ庭園だ。
東京文京区の六義園
徳川の関連で言えば、初代頼宜公が家康公の霊を祀るために造営した紀州東照宮も近くにあるので、初めて訪問する。108段の結構段差の大きい階段が待ち受けている。鶴岡八幡宮を造営した鎌倉幕府の吉例に倣い、頼宜公自ら指揮をとり藩士らが築いたものだそうだ。体力の衰えを感じつつ、左甚五郎作と言われる装飾彫り物を捜しつつ参拝。令和4年5月15日には、紀州東照宮和歌祭四百年式年大祭が予定されている。
紀州東照宮 左甚五郎作龍の彫刻(社殿正面) 108段の石段(侍坂と言う)
今回、訪れていないが以前訪れてぜひお薦めしたいのが、養翠園。紀州徳川家十代藩主治宝が造営した、大名庭園としては大変珍しい、海水を取り入れた汐入式の池を配している。
珍しい汐入式池を配する庭園を持つ養翠園(2012年4月8日訪問時の写真、桜が満開)
奇しくもこの日、和歌山の標櫻木のある紀三井寺で開花宣言がなされた。いよいよ春到来である。
帰路は、阪和道和歌山から入って和歌山JCTから無料開放中の京奈和道を利用し、岩出根来・紀の川・紀の川東を経てかつらぎ西で降り、新しく出来た鍋谷道路を利用して和泉市へ。800円ほど高速代が節約出来た。
なお、現在和歌山県では令和3年8月末まで「和み わかやまっぷ with スタンプラリー」を実施中で、グルメ・お土産・温泉等でのスタンプで、ステキな商品が貰えるので、ぜひ皆さんも紀州和歌山へどうぞ!
令和3年8月末まで「和み わかやまっぷ with スタンプラリー」 京奈和道を利用した帰路ルート