散歩者goo 

タイトルのgooは、同名のHPやブログと区別の為付けてます。HPの「散歩者」はこのブログ筆者の私とは全く無関係です。

昨日記161103木(弥生文化博物館 嶋田ケンジ展)

2016年11月13日 17時20分38秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
晴 最高/最低℃ 18  10.6
3日は、午後からJR信太山に近い池上・曽根遺跡横にある大阪府立弥生文化博物館に行った。
国立歴史民俗博物館名誉教授 広瀬和雄氏の講演があった。
タイトルは「弥生古墳時代の支配イデオロギー」だった。
先生の、講演は「古代を偲ぶ会」で何度も聞いたし、岩波新書や専門書を含む著作を何冊も読んでいるので講演の内容は全く問題なく理解できた。

講演の概要は次のとおりである。
弥生時代 紀元前2世紀ごろまでは、南朝鮮と北部九州の首長層は武威の崇拝等、近い意識を持っており、南朝鮮との交流も盛んで、初期のころは、武器や威信材は朝鮮半島から輸入された。
その後古墳時代の初期までは、中国王朝との接触があり、北九州では威信材(権威)を中国王朝(鏡等)に求め、武威(権力を示す武器)は南朝鮮と共通の物を持ち、朝鮮より上位にある中国との関係に目覚める。
古墳時代になると、倭(日本)は、中国に朝貢し、中国思想を取り入れ前方後円墳を作り、南朝鮮とは距離を置くようになる。
古墳時代後期になると、中国への朝貢を停止し、独自の支配観念を持つようになる。
以上がその概要であるが、現代の急速に進展している精緻な考古学的成果の流れをよく解釈できる考え方だ。

講演会終了後急いで大阪に帰り、心斎橋近くにあるギャラリーMuで開催されている、嶋田ケンジ展に行った。
ギャラリーMUには自転車で何度か行った覚えはあるが、地下鉄御堂筋線から行くのは初めてで、その上日も暮れて周囲の状況が分かりにくくなっていた。
幸いやっと使い始めたばかりのスマホを使い、現在地と目的地を調べ、迷わずにたどり着くことが出来き、スマホの威力を実感した。
スマホがなければ、少し道に迷っていたかもしれない。

ギャラリーでは、初めに2階で展覧会をしていた勝部 梓彫刻展(木彫)の作品を観た。
沖縄の美大を出てまだ若い作家だが、作品は上手い具象彫刻で、いい情感を出していた。
その後3階に上がり、嶋田ケンジ展「11月の漂流者」を観た。
彼の作品は、何度か見ている。
本物と見まごうばかりの、風化した構築物の質感を作り出している技術は見事である。
今回は同じ大きさの箱状(高さ2-30センチ程度の枠状の物立方体)の物を多く展示していた。
今後、コンセプトを更に明確にし、こうした作品の集合体(以前の展覧会でも見た。)を作ればもっと面白い注目される展覧会になるだろうと思った。

帰宅後は、ジムに行く時間もなく副食作りに追われ、寝るのも1時近くになった。

コメント