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SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

ペットフードに思う

2015-07-07 23:58:19 | 食餌・健康
遅くなってしまいましたが、前回書いたdog actuallyの記事の件。
ドッグフードのお肉の定義

これね、3年前に書いたこちらの記事とぜひ併せて読んでいただきたいんですよ。
アメリカンドッグフードの表示規定

「お肉の定義」の中で書いた家畜肉の定義。
一番最初に「された家畜の筋組織」と書いていますね。これポイント。
詳しくはアメリカンドッグフードの表示規定に書いていますが、ミールの定義には「された」という言葉は含まれません。
ミールよりも悪いと思われがちな副産物(バイプロダクト)には「された」という定義が付きます。


「どーゆーこと?」

つまり、ミールにはされたものではない肉を使っても良いということ。事故や病気で死んだ動物の肉ですね。
ミールというのは加熱して乾燥して極限まで加工しているので、病原菌などの心配はないと見なされています。

もちろん全てのミールを使っているフードが、事故や病気で死んだ肉を使っているわけではないですよ。

家禽肉の定義に「された」という言葉が入っていないのは、家禽に関してはせずに電気ショックだけで解体することが許されているから。
これはフードの安全性とは別に、家禽の動物福祉の問題になるんですけれどね。
ただ「された」という言葉がないということは、家禽肉に関してはなんらかの理由で死んだ家禽の肉が使われている可能性もあるんだろうなあとは思っています。
↑この部分はあくまで私の推測ですけれど。

フードの原材料についてアメリカの獣医師が書いた記事など読んでいると「ペットフードにはチキンの胸肉やサーモンの切り身は使われていません。
人間用にそれらを切り取った後の残りの部分が使われています。」と書かれています。
まあ、確かにその通りなのですが、それがさも悪いことのように書かれていることが多いのがちょっと疑問。
だって、チキンの胸肉だけ食べているよりも内臓肉や軟骨、骨も含まれている方が栄養のバランスもいいし
魚なんて丸ごと全部入っているのが普通なので、なおさら素晴らしいじゃないかって思うんですよ。

「人間が食べられない部分を使ってる」っていうのも本当だけど、それは必ずしも悪いことじゃない。
「副産物の入ったフードは避けましょう」というけれど、本当に全ての副産物が悪いのか?そうでもないんじゃない?


「おかーさんが食べないところ、あたしが食べてあげるわよ。」

つまりね「牛肉」と書かれていても、それは人間が食べるステーキ肉みたいな肉ではない、
ステーキにするような部分を切り取った後の残った肉がペットフードに使われているのが普通。
でもそれは必ずしも悪いことじゃない。手作りの食餌を作る場合でも、そういうの普通のことでしょう?
ただ、原材料に「⚪︎⚪︎ミール」と表示がある場合は、病死や事故死の肉を使うことが法的に許されている。
だからこそ、自分が「ここなら」と信頼できるメーカーを見つけることが大切。

悪者にされがちな副産物(バイプロダクト)も、手作り食の場合でもわざわざ買ってきて与える人もいますよね。
プレミアムフードと呼ばれるものでも原材料に副産物の名が挙がっている場合もあります。
ただ、内臓肉などは傷みやすいし、抗生物質なども蓄積しやすい部分ですから、
ホームセンターで山積みになっているタイプのフードに使われているような原料の品質は推して知るべし。

結局のところ、信頼できるメーカーを見つけて、愛犬の体調をよく観察しながら与える、という基本に戻ってくるわけですが
原材料の定義を知っておくと、やっぱり色々なことが見えやすくなると思います。

フードの原料はお肉だけじゃなくて、むしろ他の原材料の方が「これなんだ?」ってものが多いのですが
それはまた改めてまとめることにいたします。

肉類であれ、穀類であれ「人間が食べない部分」をペットフードに使うのは全然構わないと思うんです。
食の資源を無駄にしないという意味でも良いことですしね。
問題は、人間用ならあり得ないような管理をしている材料を使うことですよね。
病死した動物の肉、カビの生えた穀物、そういうもの。

こういう青信号と赤信号の部分を見極めることが大事だなあと、フードの材料の定義を見ていて思った次第です。


「じゃ、おかーさんが厳選したフードくださいっ!」


はいはい。うちは基本は手作りだけど、たまに食べるフードはおかーさんの頭痛と眉間のシワの結晶だからね。
心して食べるように。


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コメント
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