【はじめに】
ブログ開設9周年の感謝の気持ち企画実施中。
よかったら↑をクリックしてご参加くださいませ。
締め切りは8月の最初の記事がアップされるまで。たくさんのご参加お待ちしています!
*************************************
コメント欄で野菜のお話にお返事を書こうと思ったのですが「あ。記事にしてたくさんの人に読んでもらったほうがいいかな」と思い、こっちに書きました。
以前にも犬ごはん復習野菜編というのを書きましたが、こういうのって何度も書いといた方がいいかな、と。
内容はほとんど同じなんですけどね。あはは。

「手抜き手抜きーっ!」
まず、犬と野菜と言えば、おちいりがちなのは「健康のために野菜をたくさん摂らなきゃ!」と思い込んでしまうこと。
人間と同じ感覚になってしまうんですね。実は私もそうでした。
ちょっと前に書いた「ニコニヤまんまを振り返る」なんて見ると「どんだけ野菜使ってるんだ」って笑ったほど。

「でもニコお野菜好きだよ。」
うん知ってる。
最近は冷凍ミックスベジタブル+お芋またはカボチャ+バードック(乾燥ゴボウ)のペーストは作るけれど
切らした時には冷蔵庫にある野菜を1種類と乾燥ネトルをパラパラかけるだけ。
お腹の弱い子は野菜の食物繊維(特に不溶性のセルロース)が負担になってしまうこともあるので摂りすぎには要注意です。
おやつに人参やスイカは食べてますけれどね。

「にんじんバクウッ」
それから「食べてはいけない野菜」これも悩ましいところですね。
何しろ、いろんな説があって、時には反対の説もあったりして。
そこで、私なりの整理を記録しておきます。
まず「犬にトマトはダメ」に代表されるナス科の野菜。
ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなどのナス科の野菜は植物毒の一種アルカロイド系成分を含むので与えてはいけないという説です。
確かにこれらの野菜にはアルカロイド系成分が含まれますが、その大部分は葉っぱや茎など普通は食べない部分に含まれています。
有名なところではジャガイモの芽にはソラニンという有毒物質が含まれるので、取り除かなくてはいけないと言われますね。
(ジャガイモの芽は命に関わるくらい危険なので、ポロっと取れたのを犬が口に入れないようご注意を!)
その他のナス科の野菜も葉や茎に同じ系統の成分がありますが、普通はトマトの葉っぱとか食べませんからね(笑)

「それは赤いけどトマトじゃないの。」
家庭菜園などで赤くなったトマトを犬が勝手に食べてヘタごと飲み込んじゃったなんてことも有り得るので要注意。
知っておくと気をつけられますもんね。
我が家ではトマトもピーマンもジャガイモも犬達の食餌に使っています。
ただナス科の野菜は関節炎を悪化させることも稀にあるというので、ニコやニヤが関節炎を患ったら使うことは控えるでしょう。
また何だかわからないけど少し体調が悪い、お腹が緩い、なんていう時にも与えることは避けます。
つまり「ナス科の野菜はアルカロイド系の成分を微量ながら含んでいるので、体調によっては影響があるかもしれない。」と知っておけば、
何かあった時の心当たりにもなるし、あらかじめ避けることもできるということです。
だから「昨日のごはんにトマト入れちゃった!どうしよう!」と心配になる必要はないんです。
反対に「いや私は少しでも可能性があるなら使いたくない」という場合もそれはそれで正しいと思います。
どんな食品であっても、飼い主さんが不安に思いながら与える価値のあるものなどないと思うからです。
次は大根やブロッコリーなどアブラナ科の野菜。

「ニコが食べてるのはアスパラガスです。多分アブラナ科じゃないです。」
アブラナ科の野菜は犬によっては胃腸に刺激を与える場合もあります。
例えば大根の辛味成分。生の大根をポリポリ食べるのが好きな犬は多いですが、この辛味成分が胃腸を刺激してお腹が緩くなってしまうこともたまにあります。
そう言えば、子供のころ大根おろしを食べてなんとなく胃が痛くなったことがあったなあと今思い出した!
ブロッコリーも同様で、犬によってはお腹が張ったり緩くなったりすることもあります。
(あ、ブロッコリーは生の場合です。日本では生でブロッコリー食べないですもんね。
アメリカ人は生で食べるんですよ。アメリカに来た当初ビックリしたことのひとつ。)
これも、だから与えてはいけないというわけではなくて、知っておけば、いざお腹が緩くなった時に
「あ、大根が多過ぎたかな。」とか「この子はブロッコリー合わないみたいね。」と判断ができるわけです。
知らなければ「手作りで体にいいもの食べさせてるのになんで?」と途方に暮れてしまいますからね。
ただ、アブラナ科の野菜の中でも最もポピュラーで犬に与えている方も多いキャベツは要注意。
キャベツって意外とシュウ酸が多く含まれています。シュウ酸と言えばホウレン草というイメージですが
キャベツってホウレン草よりも沢山食べられるし、生で食べることが多いですよね。
このシュウ酸の摂取がシュウ酸カルシウム結石の原因になるのではないかと論文が出ているようです。
まだキャベツのシュウ酸と結石の関係がはっきりと証明されたわけではないのですが
これらの関連を研究している博士は複数いらっしゃるようです。
犬のシュウ酸カルシウム結石って割合よく耳にしますよね。
この病歴のある犬はもちろんのこと、予防のためにも犬にキャベツは与えない方がいいと言われています。
ダイエットのためにと、大量のキャベツを刻んでドライフードに混ぜて毎日与えているというような例は特にご注意を。
将来必ず結石になるというわけではないでしょうが、私なら高リスクになるような食品は避けます。

「そうなんだ~。だからおかーさん最近キャベツくれなくなったんだ。」
うん。それとね、フードプロセッサーが壊れちゃってキャベツの千切りができないからね
面倒臭くてキャベツ買わなくなったって理由もあるんだけどね。
あんまり色々心配しないで与えられる野菜と言えば、ニンジン、セロリ、サツマイモ、カボチャ、サヤインゲン、ズッキーニ、そんなところでしょうか。
ただしこれらの野菜はどれも不溶性の食物繊維であるセルロースが豊富に含まれるので、量が多過ぎると胃腸に負担がかかってお腹が緩くなることもあります。
そうなんです。なんだかうちの犬はお腹が緩いなあという原因が野菜の摂り過ぎという場合もけっこうあるんです。
これはドライフードの場合でも同じ。フードによってはフィラーと呼ばれる嵩増しのための食物繊維の量がとても多い物があります。
ダイエット用のライトフードなどは特にそうですね。
犬によってはフードに含まれる食物繊維が多過ぎで負担になってお腹が緩む場合もあります。
お腹に優しい食物繊維と言えば水溶性のペクチン。果物に多く含まれます。

「夏の果物と言えばスイカ!バクーッ!」
イチゴやリンゴ、バナナは犬のオヤツにも最適です。これからの季節は桃もいいですね。
でも糖分が多いので、与えすぎにはご注意を。
ちょっとお腹が緩い時にはすり下ろしリンゴに少し火を通してヨーグルトと混ぜたものを与えたりもします。
面倒な時には赤ちゃん用の離乳食を使うと言う手もありますよ。
私が一回の食餌にあまり多くの種類の野菜を使わないのは、何か問題があった時に原因を特定しやすくするためというのもあります。
昔みたいにやったら沢山の野菜を使っていたら何が悪かったのか見当もつかないですし(笑)
ちょっと長くなってしまいましたが、野菜のお話でした。
毎度のことながら参考サイトは
dog actually 京子アルシャーさんの「野菜と犬」
dogplus.me 京子アルシャーさんの「犬とフードと栄養と10」
獣医師宿南章の自然療法食栄養科「手作り食にキャベツはダメ!トッピングもダメ!」
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以前にも犬ごはん復習野菜編というのを書きましたが、こういうのって何度も書いといた方がいいかな、と。
内容はほとんど同じなんですけどね。あはは。

「手抜き手抜きーっ!」
まず、犬と野菜と言えば、おちいりがちなのは「健康のために野菜をたくさん摂らなきゃ!」と思い込んでしまうこと。
人間と同じ感覚になってしまうんですね。実は私もそうでした。
ちょっと前に書いた「ニコニヤまんまを振り返る」なんて見ると「どんだけ野菜使ってるんだ」って笑ったほど。

「でもニコお野菜好きだよ。」
うん知ってる。
最近は冷凍ミックスベジタブル+お芋またはカボチャ+バードック(乾燥ゴボウ)のペーストは作るけれど
切らした時には冷蔵庫にある野菜を1種類と乾燥ネトルをパラパラかけるだけ。
お腹の弱い子は野菜の食物繊維(特に不溶性のセルロース)が負担になってしまうこともあるので摂りすぎには要注意です。
おやつに人参やスイカは食べてますけれどね。

「にんじんバクウッ」
それから「食べてはいけない野菜」これも悩ましいところですね。
何しろ、いろんな説があって、時には反対の説もあったりして。
そこで、私なりの整理を記録しておきます。
まず「犬にトマトはダメ」に代表されるナス科の野菜。
ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなどのナス科の野菜は植物毒の一種アルカロイド系成分を含むので与えてはいけないという説です。
確かにこれらの野菜にはアルカロイド系成分が含まれますが、その大部分は葉っぱや茎など普通は食べない部分に含まれています。
有名なところではジャガイモの芽にはソラニンという有毒物質が含まれるので、取り除かなくてはいけないと言われますね。
(ジャガイモの芽は命に関わるくらい危険なので、ポロっと取れたのを犬が口に入れないようご注意を!)
その他のナス科の野菜も葉や茎に同じ系統の成分がありますが、普通はトマトの葉っぱとか食べませんからね(笑)

「それは赤いけどトマトじゃないの。」
家庭菜園などで赤くなったトマトを犬が勝手に食べてヘタごと飲み込んじゃったなんてことも有り得るので要注意。
知っておくと気をつけられますもんね。
我が家ではトマトもピーマンもジャガイモも犬達の食餌に使っています。
ただナス科の野菜は関節炎を悪化させることも稀にあるというので、ニコやニヤが関節炎を患ったら使うことは控えるでしょう。
また何だかわからないけど少し体調が悪い、お腹が緩い、なんていう時にも与えることは避けます。
つまり「ナス科の野菜はアルカロイド系の成分を微量ながら含んでいるので、体調によっては影響があるかもしれない。」と知っておけば、
何かあった時の心当たりにもなるし、あらかじめ避けることもできるということです。
だから「昨日のごはんにトマト入れちゃった!どうしよう!」と心配になる必要はないんです。
反対に「いや私は少しでも可能性があるなら使いたくない」という場合もそれはそれで正しいと思います。
どんな食品であっても、飼い主さんが不安に思いながら与える価値のあるものなどないと思うからです。
次は大根やブロッコリーなどアブラナ科の野菜。

「ニコが食べてるのはアスパラガスです。多分アブラナ科じゃないです。」
アブラナ科の野菜は犬によっては胃腸に刺激を与える場合もあります。
例えば大根の辛味成分。生の大根をポリポリ食べるのが好きな犬は多いですが、この辛味成分が胃腸を刺激してお腹が緩くなってしまうこともたまにあります。
そう言えば、子供のころ大根おろしを食べてなんとなく胃が痛くなったことがあったなあと今思い出した!
ブロッコリーも同様で、犬によってはお腹が張ったり緩くなったりすることもあります。
(あ、ブロッコリーは生の場合です。日本では生でブロッコリー食べないですもんね。
アメリカ人は生で食べるんですよ。アメリカに来た当初ビックリしたことのひとつ。)
これも、だから与えてはいけないというわけではなくて、知っておけば、いざお腹が緩くなった時に
「あ、大根が多過ぎたかな。」とか「この子はブロッコリー合わないみたいね。」と判断ができるわけです。
知らなければ「手作りで体にいいもの食べさせてるのになんで?」と途方に暮れてしまいますからね。
ただ、アブラナ科の野菜の中でも最もポピュラーで犬に与えている方も多いキャベツは要注意。
キャベツって意外とシュウ酸が多く含まれています。シュウ酸と言えばホウレン草というイメージですが
キャベツってホウレン草よりも沢山食べられるし、生で食べることが多いですよね。
このシュウ酸の摂取がシュウ酸カルシウム結石の原因になるのではないかと論文が出ているようです。
まだキャベツのシュウ酸と結石の関係がはっきりと証明されたわけではないのですが
これらの関連を研究している博士は複数いらっしゃるようです。
犬のシュウ酸カルシウム結石って割合よく耳にしますよね。
この病歴のある犬はもちろんのこと、予防のためにも犬にキャベツは与えない方がいいと言われています。
ダイエットのためにと、大量のキャベツを刻んでドライフードに混ぜて毎日与えているというような例は特にご注意を。
将来必ず結石になるというわけではないでしょうが、私なら高リスクになるような食品は避けます。

「そうなんだ~。だからおかーさん最近キャベツくれなくなったんだ。」
うん。それとね、フードプロセッサーが壊れちゃってキャベツの千切りができないからね
面倒臭くてキャベツ買わなくなったって理由もあるんだけどね。
あんまり色々心配しないで与えられる野菜と言えば、ニンジン、セロリ、サツマイモ、カボチャ、サヤインゲン、ズッキーニ、そんなところでしょうか。
ただしこれらの野菜はどれも不溶性の食物繊維であるセルロースが豊富に含まれるので、量が多過ぎると胃腸に負担がかかってお腹が緩くなることもあります。
そうなんです。なんだかうちの犬はお腹が緩いなあという原因が野菜の摂り過ぎという場合もけっこうあるんです。
これはドライフードの場合でも同じ。フードによってはフィラーと呼ばれる嵩増しのための食物繊維の量がとても多い物があります。
ダイエット用のライトフードなどは特にそうですね。
犬によってはフードに含まれる食物繊維が多過ぎで負担になってお腹が緩む場合もあります。
お腹に優しい食物繊維と言えば水溶性のペクチン。果物に多く含まれます。

「夏の果物と言えばスイカ!バクーッ!」
イチゴやリンゴ、バナナは犬のオヤツにも最適です。これからの季節は桃もいいですね。
でも糖分が多いので、与えすぎにはご注意を。
ちょっとお腹が緩い時にはすり下ろしリンゴに少し火を通してヨーグルトと混ぜたものを与えたりもします。
面倒な時には赤ちゃん用の離乳食を使うと言う手もありますよ。
私が一回の食餌にあまり多くの種類の野菜を使わないのは、何か問題があった時に原因を特定しやすくするためというのもあります。
昔みたいにやったら沢山の野菜を使っていたら何が悪かったのか見当もつかないですし(笑)
ちょっと長くなってしまいましたが、野菜のお話でした。
毎度のことながら参考サイトは
dog actually 京子アルシャーさんの「野菜と犬」
dogplus.me 京子アルシャーさんの「犬とフードと栄養と10」
獣医師宿南章の自然療法食栄養科「手作り食にキャベツはダメ!トッピングもダメ!」