普通に日本の歌謡曲と、せいぜいちょっとした「ニューミュージック」を聴いていた程度だった私ですので、若い頃は、オーソドックスなコード進行の曲ばかりを聴いていたことになります。
オフコースの「yes-no」はちょっとした驚きでした。前奏から歌に入る時、突然何の脈絡もなく、調が半音上がる。
でも、まあこれはちょっとしたアクセントだな、ぐらいで楽しんでいました。
もちろん転調のある曲はいくらでもありましたが、唐突感のあるものは少なかったのです。自分が聴いていた限りでは、ですが。
達郎さんにそういう曲があるのを知ったのも、少し後のことでしたし。
そんな中で出会ったのが、表題にもある、飯島真理さんの「blueberry jam」
当時私は高校生でした。大橋照子さんの「ラジオはアメリカン」の中で、デビューアルバム「ロゼ」が紹介され、その中の冒頭で流れてきた曲です。
衝撃でした。
以前にも何度か語ったことはありますが、とにかく声がかわいい。こんなにかわいい声は、後にも先にも聴いたことがありませんでした。
そして、ふわふわした浮遊感のある転調
サビに入るところでは、転調とともに曲調も一気に華やかになるアレンジ
もう、一瞬で虜でした。
ただ、惜しむらくは、そのサビに入るところ。私の家ではラジオの受信状態が今一つだったので、「it's blueberry jam」という歌詞の「it's」が聴こえなかったのです。
で、その、「聴こえない」ほうが 唐突な展開感があってかっこよかった。後にレコードで聴いて、わずかに残念に感じたことを覚えています。
ラジオで聴いたその週のうちにレコードを探し、迷わず買いました。
レコード会社はビクター。作詞作曲、飯島真理、アレンジャー、プロデューサー坂本龍一、ミュージシャンは後藤次利さんはじめそうそうたるメンバーです。
アニメ「マクロス」のリン・ミンメイ役として有名になっていたということは、だいぶ後で知りました。
…まあそのあたりについては別に語るとして、とにかくこの曲は好きでした。
唐突な転調も悪くないな、と思って聴いていました。
以前アップした渡辺美里さんの「my revolution」が出たのは、その次の年のことだったと思います。
言わずと知れた、小室サウンドの原点。
「どうしてそういう転調になるの?」と疑問を挟みたくなるような唐突さ。
巷で普通に聴かれる曲に、こういった転調があふれてくるようになったのは、この時期あたりからではないかと思います。
浅倉大輔さんのaccess等は、ほとんどがそれでできているかのような曲作り。
その時期から四半世紀ほどたって、今では、予想もできないような転調が、一つのステータスになっています。
「ロゼ」を手掛けた坂本龍一さんはおっしゃっていました。「人間の耳って、飽きやすいんですよ」
そうなのかもしれません。一つのパターンが長く続くと、次の刺激を求めたくなる人間の耳
「blueberry jam」の衝撃は、今の人が聴いたらそれほどではないのかもしれませんが、時代を切り開いた1曲に間違いないと私は思っています。
オフコースの「yes-no」はちょっとした驚きでした。前奏から歌に入る時、突然何の脈絡もなく、調が半音上がる。
でも、まあこれはちょっとしたアクセントだな、ぐらいで楽しんでいました。
もちろん転調のある曲はいくらでもありましたが、唐突感のあるものは少なかったのです。自分が聴いていた限りでは、ですが。
達郎さんにそういう曲があるのを知ったのも、少し後のことでしたし。
そんな中で出会ったのが、表題にもある、飯島真理さんの「blueberry jam」
当時私は高校生でした。大橋照子さんの「ラジオはアメリカン」の中で、デビューアルバム「ロゼ」が紹介され、その中の冒頭で流れてきた曲です。
衝撃でした。
以前にも何度か語ったことはありますが、とにかく声がかわいい。こんなにかわいい声は、後にも先にも聴いたことがありませんでした。
そして、ふわふわした浮遊感のある転調
サビに入るところでは、転調とともに曲調も一気に華やかになるアレンジ
もう、一瞬で虜でした。
ただ、惜しむらくは、そのサビに入るところ。私の家ではラジオの受信状態が今一つだったので、「it's blueberry jam」という歌詞の「it's」が聴こえなかったのです。
で、その、「聴こえない」ほうが 唐突な展開感があってかっこよかった。後にレコードで聴いて、わずかに残念に感じたことを覚えています。
ラジオで聴いたその週のうちにレコードを探し、迷わず買いました。
レコード会社はビクター。作詞作曲、飯島真理、アレンジャー、プロデューサー坂本龍一、ミュージシャンは後藤次利さんはじめそうそうたるメンバーです。
アニメ「マクロス」のリン・ミンメイ役として有名になっていたということは、だいぶ後で知りました。
…まあそのあたりについては別に語るとして、とにかくこの曲は好きでした。
唐突な転調も悪くないな、と思って聴いていました。
以前アップした渡辺美里さんの「my revolution」が出たのは、その次の年のことだったと思います。
言わずと知れた、小室サウンドの原点。
「どうしてそういう転調になるの?」と疑問を挟みたくなるような唐突さ。
巷で普通に聴かれる曲に、こういった転調があふれてくるようになったのは、この時期あたりからではないかと思います。
浅倉大輔さんのaccess等は、ほとんどがそれでできているかのような曲作り。
その時期から四半世紀ほどたって、今では、予想もできないような転調が、一つのステータスになっています。
「ロゼ」を手掛けた坂本龍一さんはおっしゃっていました。「人間の耳って、飽きやすいんですよ」
そうなのかもしれません。一つのパターンが長く続くと、次の刺激を求めたくなる人間の耳
「blueberry jam」の衝撃は、今の人が聴いたらそれほどではないのかもしれませんが、時代を切り開いた1曲に間違いないと私は思っています。
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