いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

高橋政男:日本新工芸展

2008年05月22日 07時41分13秒 | 兎に角書きたいの!
 5月25日まで国立新美術館(六本木)にて「日本新工芸展」が開催されている。先日、妻と鑑賞に出かけた。
 私が単身赴任地先で知り合いとなった陶芸家高橋政男氏とは15年ほどのお付き合いとなる。毎年、日展そして工芸展の招待券を送ってくれる。そして2年ごとに横浜高島屋で個展を開催し毎回お会いしている。
 陶芸家はなかなか雑器(家庭用器)を作りたがらないが個展では申し訳程度に出展されるが、我が家の食卓に使用される器には高橋政男氏の作品に料理が盛られない日は無い。また大皿には食用としてではなく小間物を載せて毎日その景色を楽しんでいる。
 工芸展は以前は上野の東京都美術館で行われていたが、六本木に移り会場も広々としゆったりと鑑賞できる。展示品は、陶器・漆・竹・彫刻・染物・織物・ガラスなど417点と壮観である。受付に申し出ればリボンを付けて作品を自由に写真に収めることができる。
 目当ての高橋政男氏の作品は「残崖」と題した陶器の大作である。先生は、滋賀県の在で琵琶湖をモチーフとした作品を作り出している。先生の陶芸は淡雪のような白を中心とした作風であるが毎年その白の趣が異なっている。従って、同じものは無く挑戦されている姿が強く何時も作品の印象が強く残る。
 芸術家であるが、高島屋での個展の場合には、湯飲みを作りその湯飲みで来場者をもてなす心細やかさを持ち先生の来浜を楽しみにしている。
 多くの異種の作品を鑑賞すると世の中の流れが分かるような気がする。例えば、作品の全体的印象で染物、織物などの色合いが今年はとても明るく感じた。ニユースなどは暗い報道ばかりであるが、芸術家が感じる世の動きは明るいと見ているのかもしれない。
 各作品の色合いがとても明るいと感じたことは、世の中にキット明るい底流があるのだと自分では納得している。
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