この映画、食卓やその他飲食(物)のシーンが多かった。「東京物語」ではこれほど出てこなかったと思うけど…どうだったっけ。小津安二郎監督にオマージュを捧げた作品なので、やはりカメラアングルがドーンと低いのだった。以下登場した「めし」。
1、上京した父母と家族全員で食卓を囲んでのすき焼き
2、手みやげの田舎味噌
3、長男の子に、塾通いに持たせた弁当
4、長女の旦那が買ってきた団子
5、長女夫婦の朝食(からし特盛り納豆)
6、長女たちが仕事の合間にささっと食べる昼食というかまかない(うどん?)
7、次男と父母のうな重
8、父母2人、向かい合わずに食べた高級ホテルのディナー
9、次男宅でのおふくろの味
10、父、小料理屋で旧友と暴飲
11、葬儀でとなりの家の母娘が来て食事のお世話
12、葬儀の後、父から次男に注がれたビール
映像ではさらっと流れてるようだけど、かなり重要な要素を担ってました。レビュー等では、泣けたとか、あたたかくて良かった、が多く、このへんが触れられた記事を目にすることはなかったので、これから観られる方は注目してみると面白いと思います。個人的に好きなのは父の不器用な愛情が発動する「うな重」ですね。それと葬儀のビール。
で前の記事の余談でも書いたけど、次男宅での母親役・吉行和子さんのシーンだけで入場料の半分くらいの価値があります。蒼井優の画面いっぱいのバストショット(胸から上の上半身)に原節子が憑依して見えました。似てないんだけどなぁ、不思議。
本日の余談:田舎の母に電話したら感激で泣いてた。
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YouTube: 映画『東京家族』予告編