テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

生まれた土地以外に住んでいる年数のほうが長くなりました、ワタシは何人?^^)~今日のお店:料理が滅法美味しい、新梅田食道街の「奴」。

2018年02月09日 | 世の中

宴会までちょっとだけ時間あるので、さっと飲んでから行きましょか、

大丈夫、ホンマの一杯だけね、この辺りやったら、、、



じゃあね、新梅田食道街のあそこにしましょう、

はい、刺身も料理も美味しい立ち飲みです、

せやからいつも満員、そこはこうね、肩を斜めにして、

そうそう、ダークな姿勢で臨みましょう、



お、今日も一杯ですね、ではでは、ダークな姿勢で参りましょう、

でね、また、しょうもない話ですけど、ちょっと聞いてくれます?



いや、ワタシね、京都生まれなんですわ、はい、そう、京都人というやつです、

ま、京都市内でも碁盤の目の中ではないので、

ホンマの京都人から云わすと田舎の子、という事になるんですけどね、



え?ホンマの京都人って!?そんなんあるんですか?

それがいるんです、ホンマの京都人は、はい、



でね、東京の人には分からへんでしょうけど、

大阪の人からすると京都人ちゅうのは、どうも“いけ好かん”ようでね、

ま、なんかあると“京都人はこれやから”みたいに煙たがられるんです、はい、



「京の茶漬け」なんていう話もありますでしょ、あんな感じで云われるんですわ、

あんなことする京都人、実際にはいないと思いますけどね、



でも、まあ実際、大阪人と京都人とでは随分とものの考え方やら、暮らしぶり、言葉遣い(これが大きいのかもしれませんが)が違います、

で、ワタシも自分のことをね、京都人やと(碁盤の目の外ですけど)思てた訳ですわ、



でもね、先日ふと気づいたんですが、

勘定して見るとね、実は京都以外で暮らしている年数のほうが長くなったんです、

京都に住んでいたのが、生まれてから27年ほど、

で、以来京都に帰っていませんからね、それ以外の場所で30年以上暮らしている訳です、

で、仕事はほとんど大阪、5年間だけ東京にも住んで仕事もしました、



ということで、よう考えるとワタシはもう京都人ではないのかもしれない!

ということに気が付いてんですわ、



いや、いまでも京都は好きですよ、

せやけど、ものの考え方とか付き合いの関係もどうも変ってきたような気もするし、

あんたは?どう?

やはり、生まれ故郷から離れて長い、今の場所の方が馴染みがある、

そうですよね、そういう人、多いですよね、



さて、ワタシはどこの人、という事になるんでしょうかね?

一番長く住んでいる土地の人?

いや、生まれた土地がずっとドメインなんですかね?



え?なに?

そんなん考えてるのが、アンタ、“京都人”の証拠やて!?

あ!なるほど!!そうかもしれませんな、

やっぱりワタシは京都人か?(碁盤の目の外やけど)





【今日のお店:新梅田食道街「奴」】

エエ店が多い、大阪駅近くのJRガード下に広がる新梅田食道街、

昭和25年(1950年)に出来た旧国鉄関連退職者のために出来た飲食街やそうです、



出来て65年以上、これくらい経つと飲み屋街として成熟してエエ感じのエリアになっています、

今が一番エエ感じと違うかな、

街はやはり歴史を積み重ねないといけませんな、



立ち飲みもたくさんあるのですが、

一番入り易いのが、真ん中辺りの通りにある「奴」、



緩い角度の付いたカウンターのみ、

パッと見ると10人くらいで満員になりそうですが、入店があるとどんどん詰合せていきます、

15人くらいは立てるんと違うかな?



とにかく刺身が上等で安いです、

「はまち」300円とか、



「鯛」400円とか、



見ての通り、ホントに美味しい刺身です、

これを食べたいためについつい入ってしまいます、



他の料理もカウンターにずらりと並んでます、

今のシーズンなら「カキフライ」もあったり、



この前は「河豚豆腐」もありました、



これがまた美味しかった!

この冬で一番美味しい河豚がなんと「奴」の立ち飲みでした、



長居をする店ではないので、ちょっと一杯と安くて美味しい料理、

梅田辺りで時間があったらぜひ寄ってみてくださいな、