テリー・イシダの『独酌酔言』。

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なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑳~コロナウイルスの抗体に関して、ちょっと怖い話もあります

2020年05月04日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事⑳コロナウイルスの抗体に関して、ちょっと怖い話もあります、、、

国内でも抗体検査の結果がぼちぼちと発表されています、

PCR検査が現在感染しているのか?を確認するのに対して、

抗体検査は過去の感染履歴も分かる(感染したらできる抗体を持っているかどうか?を調べる)検査です、

感染の実態がより詳細に分かり、PCR検査より簡単(血液検査)で、結果も短時間で判明するそうです、

日本国内ではいつまでたってもPCR検査数が延びない(これは政府の無策)ので、ちょっと不安に思ったり、政府の発表に不審感を持っている人が多いのは事実、

抗体検査は出来るだけスムースに進めて欲しいと思います、

◆国内の抗体検査報告例、

東京都(4月30日発表、新宿区と立川市のクリニック・サンプル数200)の例では、

一般市民の抗体保有率4.8%、医療従事者の抗体保有率9.1%、平均で5.9%、

やはり、医療従事者は高いんですね、ま、そりゃそうか、

ただ、サンプルが少ないし、抽出方法も偏っている可能性があります、

神戸(5月3日発表、神戸市内無作為、サンプル数1000)の例では、3.3%となっています、
こちらの方がサンプルも多いし、無作為抽出なので、実態に近いかもしれません、

他に1%という数字もどこかで報告されていたとような気がします、
(出所見つからず、、、)

NYの例などから個人的にはもっと多いと思っていましたが、これは予想より低い数字です、

この数字をどう見るのか?今までの発表以上に感染が広がっている、ということも云えますが、、、

それほど怖がることではないです、

このような感染実態の上で顕在化している重症者・死亡者の数字が現在の公表数字です、

別に明日から感染者数が爆発的に増える訳ではありません、

仮に全国の感染率を3%とすると、感染者は全国で概ね378万人(1億2600万人×0.03)くらいいることになります(あくまで仮のお話)、

死亡者が458人(5月2日正午現在)ですから、致死率は0.012%(およそ感染者1万人に1人)となります、

発症率も相当低い、おおよそ0.4%くらいということになります、

という意味であること、こういう風に見ることも大切な認識だと思います、

◆抗体保有率、NY、LAの報告例では、

NY州の最新発表(5月3日)では、NY市内19.9%(前回発表21.2%)、NY州12.3%(前回13.9%、前回はいずれも4月23日発表)という数字があります、

2回の発表で精度も上がってきているでしょうし、感染爆発を起こしているNYですから、これくらいはあるでしょう、

今や少し古くなった感が有りますが米国LAの抗体保有率は2.8%~5.6%(4月21日発表)という数字もあります、

これは日本国内の数字と似かよっていますね、ここらが割りと実態を反映しているかもしれません。

◆それでも自粛は必要、

それでも自粛継続は必要です、

実際の感染者数は多いですが、

逆に云うと、残りの『95%以上の人はまだ感染していない!』ということも云える訳です、

集団免疫(国民の70~80%に感染すると流行は収まる)までには程遠い、

やはり感染拡大防止のためには、外出自粛・3密回避(これが一番重要)、人との接触8割削減の継続が必要です、

その上で、感染拡大の推移を見守りながら、段階的に許容範囲を広げて、経済や教育、日常生活との折り合いをつけるしかないと思っています、

おそらく段階的な許容開始が5月末、

緊急事態宣言の解除は7月初めくらいかな~、と独酌酔言的に考えています、
(これでも相当希望的観測です)

◆それよりも怖い可能性のお話、、、

でも、抗体に関してはもっと怖い可能性のお話がいくつかあります、

これは『コロナウイルスの事は、実はまだ何も分かっていない』という事実を避けて通れないからです、

コロナウイルスの抗体に関する可能性(怖いお話)

こちらの記事が参考になります ⇒

① 抗体検査キットの精度=まだまだ、精度が低い可能性がある
② そもそも、コロナウイルスへの抗体は体内できるのか?できない可能性もある!!??
③ コロナウイルスの抗体の期間(長さ)も不明である!?

① はまあ、今後改善されると思いますが、

後の2つ、②と③はちょっとビックリと云うか、え~、それは勘弁してよ!!という感じです、

② は、発症後一旦回復した人が再発症するケースが確実に確認されていることから、

ひょっとすると『感染すると抗体が出来る』という、これまでの常識はコロナには通用しないかもしれない、という可能性です、
(ひえ~!!それは勘弁してください)

もしくは『一部に抗体を作れない人がいる』かもしれないという可能性も考えられています、

③ はこれから開発されるワクチンが証明してくれると思いますが、まだ出来ていないのですから『抗体の有効期限は分からない』ということかと思います、

抗体には“非常に長く働く抗体”があります、

例えば、はしか、おたふく風邪、風疹などは20年以抗体が働いてくれるようです、

これらのワクチンは昔は一生効く、二度と発症しないと聞いていましたが、、、

現在では(皮肉なことに)衛生環境の向上で、逆に軽い日常的な感染状態が少なくなり、20年程度で予防接種の抗体が無くなっている若者が多いそうです、

インフルエンザの予防接種もワクチンです、毎年ワクチンを打っている人もいますよね、

あれは、インフルエンザの抗体は1年以内しか機能しないからです、

調べると、インフルエンザの抗体量のピークは接種4週後に来て、

3~5か月後には抗体が減少に転じるそうです、
(ありゃま、)

なので、毎年予防接種を受けないといけないのです、

新型コロナウイルスは未知のウイルス、

今までの経験値と最新技術と人の叡智でワクチンが開発されると思いますが、

それでも、どれくらいの率で効くのか?どれくらいの期間効くのか?

それは、まだ誰にも分からないのです、、、

もし、抗体の機能期間が凄く短ければ、インフルエンザの抗体よりも短ければ、、、

(インフルエンザのような)流行の季節性がないコロナウイルスの予防接種を年に数回、人類は永遠に打ち続けないといけないかもしれません、、、

ま、これはちょっとオーバーか、これはないと思います、杞憂でしょう、

自然界では永遠の絶対王者はいないはずなので、
(これも希望的観測)

コロナウイルスもそこまで長く一つの方法論で人間社会に君臨するとは思えません、
(ま、強力な変異能力があると、これまた怖い話になりますが、、、)

いずれにせと、これはちょっと怖い話です、

まだ、何もかもがよく分かっていないコロナウイルスの事、

まだまだ、長い闘いが続きます、