なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事60~
1月17日までの1週間の陽性率は9.2%、
陽性率の増加スピードは鈍いものの、新規感染者数は過去最大の4万人越えとなりました、
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先週、独酌酔言では『日本国内全域で感染蔓延期に入っている』と書きましたが、
マスコミではすでに『感染爆発が起こっている』と表現しています、
残念ながらほぼそのような状況です、
(各日までの1週間の平均陽性率)
陽性率 検査数 陽性者数
6月21日 0.5% 73911 435人
6月28日 1.3% 39103 526人
7月5日 2.6% 43392 1132人
7月12日 3.4% 57911 1980人
7月19日 3.8% 81922 3140人
7月26日 5.9% 80286 4742人
8月2日 6.0% 121121 7304人
8月9日 6.1% 164877 10094人
8月16日 4.5% 176032 7931人
8月23日 4.9% 143766 7033人
8月30日 4.4% 124531 5517人
9月 6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日 2.7% 132914 3573人
10月18日 2.8% 134620 3744人
10月25日 2.8% 139830 3878人
11月 1日 3.1% 147810 4612人
11月 8日 4.2% 140243 5940人
11月15日 5.5% 173776 9591人
11月22日 6.2% 217199 13502人
11月29日 6.1% 236143 14474人
12月6日 6.1% 251480 15445人
12月13日 5.9% 292670 17189人
12月20日 5.6% 330070 18593人
12月27日 6.1% 348965 21432人
1月 3日 10.8% 218184 23642人 ※年末年始で検査数が減少
1月10日 8.6% 460951 39821人
1月17日 9.2% 450028 41521人
※厚労省発表日報から集計
◆PCR検査も、濃厚接触者追跡も、入院調整も、重症者治療も追いつかない状態
これまで機能していたPCR検査と、それに基づく濃厚接触者追跡、
これが機能不全に陥りつつあります、
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先週の『コロナのこと59』で書いたとおり、すでに神奈川県では濃厚接触者追跡を放棄、
(医療、高齢者施設関連は簡略化して継続)
これはすでに市中感染が相当拡がっており、
濃厚接触者を追跡しても、効果的な感染拡大防止に繋がらない!!
という悲痛な現場の叫びであります、
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◆なぜ、こんなに日本のコロナ医療の現場は脆弱なのか?
ニュースでは連日、重症者病床の逼迫と、陽性者の入院調整の遅滞が報じられています、
世界有数の人口あたりベッド数を誇る日本国内で、
なぜ、欧米に比べてまだまだ少ない1日1万人以下の陽性者数(決して少なくはありませんが)で、
日本のコロナ医療現場が崩壊寸前なのか?
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『コロナのこと57』でこの現象を説明する一説をご紹介しています、
そこでは“国公立病院”の機能不足が説かれていました、
民間病院は、「厚労省の規制でがんじがらめにされていて、経営的に身動きが取れない」という主張です、
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今回はあらたな説明を見つけました、
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今回の説明でも“OECD加盟国中、1000人辺りベッド数世界一”の日本で、なぜ十分なコロナ医療体制が構築できないのか?が説かれています、
ぜひ、ご一読を、
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結論的には病院経営的にコロナ医療は費用が掛かりすぎる=赤字になる、ということです、
『コロナのこと57』の説明では、赤字に対応できる国公立病院を、
コロナ専用病院として効率的に活用せよ、という主張でした、
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今回の説明では明確な解決法は示されていませんが、、、
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菅さんが記者会見(1月13日)でこの件に関する質問に対して、
訳の分からない説明を展開したのにはガッカリしました、
この問題は明らかに政治主導でないと解決できないのです、
民間病院の気概や努力ではコロナに打ち勝てないのです、
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今更、菅さんは医師会重鎮などと面談、協力を求めているようですが、
如何にも遅きに失しています、場当たり的な看板行動に過ぎません、
菅さんの頭の中にコロナ対策の戦略イメージがなかったのは明らかです、
残念です、
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◆コロナは断絶を生む、日本国内でも世代間格差が顕著に
米国ではトランプ前大統領の信じられない無知と強欲から、
米国民の間で断絶が生まれ、議会議事堂への乱入という民主主義史上最悪の事件が発生、
コロナが断絶を生み出すことを実証しました、
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しかし、海の向こうの話だけでは無さそうです、
日本国内でも世代間の断絶が生まれそうな危険な兆候があります、
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世代別の陽性者数、
東京都の2021年1月18日までの年代別感染者数です、
この冬の感染拡大は明らかに若者中心で起こっています、
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TVインタビューでは、
『正直、罹っても重症化しないと思っている』
『怖いけど、ずっと我慢はできない』と答える若者、
たしかに、若者には無症状者・軽症者が多いでしょう、
逆に高齢者や既往症がある人たちは、本当にコロナのことを怖れています、
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このコロナに対する恐怖のレベルの違いが、断絶を生む悪魔のささやきになります、
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若者(若者だけじゃないけど)の自らの欲望を満たすための行き過ぎた行動、
若者の無秩序(と思っての)な行動に対する過度な批判、
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ここから世代間の断絶が生まれる可能性があります、
そして、断絶が生まれると、そこにつけ込む集団が生まれます、
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米国のような事になる前に、このことをしっかりと受け止めて、食い止める、
これも政治の仕事ですが、どうも菅さんには期待できないようです、
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できれば、若者たち自身の中から、
今、この時期に若者が取るべき行動をしっかり叫ぶ声が上がるのが、
もっとも効果的と考えます、
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今、立ち上がるべきは若者です、声を上げるべきは若者です、
もう、老練狡猾な政治家は不要です、
次の日本をしょって立つ若い力に期待します、
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◆緊急事態宣言下ですが、人手は減らない
2020年春の時は恐怖が人々をコントロールしたので、劇的に減った人手ですが、
今回はそうはいかないようです、
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宣言前に比べて10%以上人手が増えている地点が多数あります、
なんともはや、
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慣れによる恐怖感の漸減、
経済停止の副作用の大きさを知った国民、
世代間の恐怖レベルの格差、
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営業短縮に応じない飲食店への罰則規定が定められた法律が今国会に提出されます、
法律というモノの性格上、罰則規定が早くできるのは致し方ないですが、
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今、ホントに必要なのは罰則ではなく、
団結とか、共生とか、協力とか、
そういうモノですよね、
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ここもまた、どう考えても政治家の役目、菅さんの役目なのですが、、、
なんとかならないものでしょうか?
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