テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

外国映画、海外小説のほうがリアリティがあるように思う訳~今日のお店:奇天烈な店名です、淀屋橋の「赫連勃勃」。

2016年09月29日 | 世の中

ここもエエ店でっせ、

小さな立ち飲みですがね、なんか店の雰囲気がヨロシイ、

大将の人柄やろね、うん、なんとも云えんのんびりとした雰囲気、

料理も安くて美味しいからね、どんどん頼んでや、

え!?ここの店の名前?

珍しい名前やろ、洒落とかゴロ合わせとちゃうで、れっきとした由緒ある名前でっせ、

ところで、今年の邦画はなんや豊作の予感ですなあ、

ワタシ的には、なんといっても『シン・ゴジラ』が良かった、

『君の名は』もエエらしいし、まだ観てないけどね、ちょっと観に行くの恥ずかしい、

『怒り』もまあヨカッタ、まあまあやな、

いつも思てるうですがね、

邦画とか日本が舞台の小説でね、どうもリアリティがないのがある、いつも気になりますねん、

その原因がね、メディア名、警察署名や会社名ですわ、仮名ちゅうやつですわ、

日本の小説や映画に出て来る新聞社云うたら大概が『毎朝新聞』とか『東読テレビ』とかになってしまいますねん、

警察署名もね、『築地中央署』とか『新宿西署』とかになってるでしょ、

会社名もね、『西芝電機』とか『四井銀行』とかになるんですわ、

あれがね、なんかリアリティがないなあ~、と思てしまうんですわ、ワタシ、

作品全体がなんか絵空事に見えてしまう、

ま、理由は分かってますねんけどね、どうも~アカン、

中にはね『新宿署』とか『朝日新聞』とか、

ちゃんと云うてる映画、書いている小説もある訳やし、実名にこだわる作家さんもいらっしゃるんやけどね、

でも、実名で書くと、いろいろ手間や配慮が増えるんでしょうな、

さっくと書くには、毎朝新聞の記者が新宿西署へ行って西芝電機の事件を追うほうが都合エエんでしょうけどね、

そうそう、ある推理作家のシリーズの舞台が『那古野』つう街でね、

ワタシ、これをずっと“なごの”と目読してたんですが、

これって“なごや”か!って気付いた時は、なんかへんな感じでしたわ、

それに比べるとね、海外の小説はそんな感じがせえへんのでエエですわ、

え?外国の小説も読むんですか?ってか、

そら読むがな、ほとんどミステリーだけやけどね、

向こうでもおそらく仮名やったり、架空の街が舞台やったりするんやけど、、、

海外モノはなにがどう架空なんかがよう分からへんので、あんまりリアリティ喪失しませんねん、

テキサス州南部の街アーリンソンとか、

2番街の角を曲がったところにある、メイのレストランとか、

大手保険会社のスミス&マット・シティインシュアランスとか云われても、

なんか、そんなんもあるんかな、みたいな感じやしね、よう分からへんでしょ、

これが外国映画とか海外小説の有利なトコやね、

なんとなくリアリティを持って観れる、読み続けられるんです、

あのゴッサムシティさえ、なんかアメリカのどっかにあるんちゃうかと思えてきません?



という理由でか?なんか、海外小説の方が気分よく、気楽に読める、

うん、よう海外小説は読んでますわ、

え?ここの店名、ここの店名は歴史上の実在の人物の名前やがな、知らんのかいな、

て、実はワタシもここへ来て初めて知りましたんやけどね、

スイマセン、知ったかぶりしました、

【今日のお店】

大阪淀屋橋の一角にある立ち飲み「赫漣勃勃」、

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優しそうな大将の人柄がそのまま店の雰囲気に現れています、

肴も安くて美味しい、好きな店です、

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え?店名、なんて読むの?って、、、ですよね、これはトップクラスの難読店名です、

「赫連勃勃」=“かくれんぼつぼつ”と読みます、写真の通り、

“かくれんぼ”の洒落とかゴロ合わせではありません、

5世紀の中国の“夏”の建国者の名前だそうです、

“夏”はなんとなく歴史の授業でならったような気がしますね、

北方の国で、長安まで攻め落として、一時期大陸の大半を支配した国です、

なぜ、こんな店名にしたのか?大将に訊いたような気がしますが、、、忘れました、

行ったら大将に訊いてください、

 

 



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