blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

相手にされていない?

2010-04-13 23:05:24 | 日記
アメリカで始まった核サミットでのひとコマ。

日米首脳の会談はなんと「非公式」で、時間はわずか10分の立ち話で終わった。
対して米中首脳はお互いきちんと着席し、随行者もずらりと並んでの会談だった。

鳩山首相によれば、オバマ大統領が何を話したかは明らかにできないという。
普天間問題を直談判したとされるが、まともに相手はされなかったのであろう。
現にルース駐日大使が岡田外相に「日本政府案」を突き返しており、その後は何の進展もないから、首相が直訴したからといって実りのある話を引き出せたとは思えない。

もはや現政権はアメリカの信用を失い、相手にもされていない。
民主党の小沢幹事長の訪米が延期されたのも「政治資金問題を抱える与党幹事長などを呼ぶとオバマが傷つく」からで、要するに「お呼びでない」ということらしい。
あるテレビでは、アメリカに「マトモ」だと思われているのは長島防衛政務官くらいだとも伝えられた。

北朝鮮がミサイルを発射したとき、アメリカは事実上何もしなかった。
今の政権の体たらくでは、安保条約など空文に過ぎず、いざとなっても結局は何もしてもらえない公算が大きい。
残念ながら世界がパワーバランスで保たれている事実がある以上、今がいかに日本にとって危険な状況であるかが現政権にまったく自覚されていないのは恐ろしい。
本当に国民の「いのちを守りたい」のか大変に疑問がある。

もともとが身勝手な国であるアメリカとことさら「べったり」である必要はさらさらない。
ただ、今の状況で、短期的に「アメリカと中国、どちらとの関係が重要か」と言われれば、アメリカというのが常識的な答えである。
中長期的にはわが国も憲法を改正し国軍を持つという「当たり前の国家」を目指すべきであり、そこまでやって初めて「対等な日米関係」を口にすることができる。
鳩山首相がしきりに「対等」などと言ってみても、甚だ残念ながら軍事力を背景にしていない発言であるので国際的には説得力がまるでない。

かなり信用を失っているとは言うものの、アメリカには「日本よ、そろそろ目覚めてくれよ」という思いもあるはずだ。
去年オバマが来日したとき、天皇陛下に「90度」のお辞儀をして、アメリカ国内でも論議を呼んだ。
同じ国家元首でも、中国の胡錦濤主席にオバマは「90度」のお辞儀をしたかというとそうではない。(ちなみに天皇陛下を日本の元首とみなしていないのは、ほかならぬ日本だけ)
日本はまったく見捨てられたわけではなく、少なくともオバマ自身は日本に相応の敬意を持っていると見るべきで、そのことを日本人がどれほど認識しているだろうか。

普天間5月決着など、もう絶望的だ。
史上最低の無責任総理には、退陣会見の原稿を今から練っていただきたく思う。
日本への信頼回復はそこから始まるのであろう。

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