週も終わりの金曜日、毎週のことながら金曜はヒマなので気分的には朝の段階でクルージングモードである。
どうしてもという仕事が少ない分、自らやることを見つけて、例えば現場の整理整頓なり、週明けの出荷に備えて梱包箱を作るなり、それでも時間が空けば掃除をするなり、である。
今の環境に来てから4か月を経過し、現場のどこを手直しすればいいか見えるようになっているので、特に指図を受けなくても好きなように現場をいじっていいと言われているし、いじった結果でお叱りを受けたことはない。
同じことでも指図されてやるのと自分からやるのとでは気分が違うし、時にはヨシヨシという気にさえなれる。
仕事は生活のため、やらされ仕事だけで満足できる人はいいが、私はそういう体にはできていない。
そんな金曜日も、この環境に来てから最もイヤな思いをしたのが今日である。
職場の駐車場は人によって場所が決まっているわけでもなく、早い者勝ちでどこに置いてもいい。
私はいつも早く着きすぎるので駐車場の端っこのスペースを使うことにし、時間まで音楽を聴いていた。
時間になったので車から出て社屋に向かおうとすると、となりの車から「オイ!」という声が聞こえた。
何かと思って振り返ると、別部署で働いているご老人が怒っている。
何でも私が車を置いていた場所は「オレが7年8年ずっと置いてきた場所だからどけ」という。
朝からオイ!などと言われて気分がいいはずはなく、「この場所は買ったんですか?」と返したらもう二の句が継げなくなって戦闘はアッサリと終結した。
自分の場所を主張するなら会社に掛け合ってそのスペースを売ってもらい文字通り所有すればいい話で(無理だが)、たまたま車を置いていた私に文句を言うのは筋違いである。
ましてその場所は雪がたくさん降った時に雪捨て場になってふさがるところだから、こだわる意味がまるでない。
しかし、聞けば御年70、なぜそんな年で働いているのかは知らないが、1ルーブルにもならない安いケンカを売って恥じる気持ちはないらしい。
さっそく現場のリーダーに報告したところ、月末で退社する人がいるから今度からそこに置けば、ということだった。
脳を経由しないで脊髄反射だけで生きているような御仁も多く時々はあまりにも低次元の争いが起こる我が職場で、そういう話は聞き飽きたとでも言いたげであったからこれ以上訴えるのはやめた。
さて、今日の仕事は首尾よく終わらせ帰ろうとして車を出したら、朝に声をかけてきたご老人の車が後ろに付いた。
住所は知らないから方向が一緒なのかと思っていたら、国道が2車線になって車線変更をしても執拗に付いてくる。
自宅近くまで来て国道を左折してもまだ付いてきたので、とりあえず横道にそれて巻いてあげることにした。
自宅の近くだから土地勘は当然こちらが上だ。
まんまと巻かれて仕方なくUターンしてきた白の軽四は間違いなく当人のものであった。
70にもなって、朝方言いがかりを付けた相手を、なお帰りに付け回してやろうなど尋常な人間のすることではない。
そんなに「オレの場所」を取られたのがイヤだったのか。
年齢を重ねてこの程度のレベルまでしか到達できなかったのは哀れと言うよりない。
ザイゴのヅウマ(富山弁で、田舎の爺さん、の意)などみんなそんなものと思いたくはないのだが…。
どうしてもという仕事が少ない分、自らやることを見つけて、例えば現場の整理整頓なり、週明けの出荷に備えて梱包箱を作るなり、それでも時間が空けば掃除をするなり、である。
今の環境に来てから4か月を経過し、現場のどこを手直しすればいいか見えるようになっているので、特に指図を受けなくても好きなように現場をいじっていいと言われているし、いじった結果でお叱りを受けたことはない。
同じことでも指図されてやるのと自分からやるのとでは気分が違うし、時にはヨシヨシという気にさえなれる。
仕事は生活のため、やらされ仕事だけで満足できる人はいいが、私はそういう体にはできていない。
そんな金曜日も、この環境に来てから最もイヤな思いをしたのが今日である。
職場の駐車場は人によって場所が決まっているわけでもなく、早い者勝ちでどこに置いてもいい。
私はいつも早く着きすぎるので駐車場の端っこのスペースを使うことにし、時間まで音楽を聴いていた。
時間になったので車から出て社屋に向かおうとすると、となりの車から「オイ!」という声が聞こえた。
何かと思って振り返ると、別部署で働いているご老人が怒っている。
何でも私が車を置いていた場所は「オレが7年8年ずっと置いてきた場所だからどけ」という。
朝からオイ!などと言われて気分がいいはずはなく、「この場所は買ったんですか?」と返したらもう二の句が継げなくなって戦闘はアッサリと終結した。
自分の場所を主張するなら会社に掛け合ってそのスペースを売ってもらい文字通り所有すればいい話で(無理だが)、たまたま車を置いていた私に文句を言うのは筋違いである。
ましてその場所は雪がたくさん降った時に雪捨て場になってふさがるところだから、こだわる意味がまるでない。
しかし、聞けば御年70、なぜそんな年で働いているのかは知らないが、1ルーブルにもならない安いケンカを売って恥じる気持ちはないらしい。
さっそく現場のリーダーに報告したところ、月末で退社する人がいるから今度からそこに置けば、ということだった。
脳を経由しないで脊髄反射だけで生きているような御仁も多く時々はあまりにも低次元の争いが起こる我が職場で、そういう話は聞き飽きたとでも言いたげであったからこれ以上訴えるのはやめた。
さて、今日の仕事は首尾よく終わらせ帰ろうとして車を出したら、朝に声をかけてきたご老人の車が後ろに付いた。
住所は知らないから方向が一緒なのかと思っていたら、国道が2車線になって車線変更をしても執拗に付いてくる。
自宅近くまで来て国道を左折してもまだ付いてきたので、とりあえず横道にそれて巻いてあげることにした。
自宅の近くだから土地勘は当然こちらが上だ。
まんまと巻かれて仕方なくUターンしてきた白の軽四は間違いなく当人のものであった。
70にもなって、朝方言いがかりを付けた相手を、なお帰りに付け回してやろうなど尋常な人間のすることではない。
そんなに「オレの場所」を取られたのがイヤだったのか。
年齢を重ねてこの程度のレベルまでしか到達できなかったのは哀れと言うよりない。
ザイゴのヅウマ(富山弁で、田舎の爺さん、の意)などみんなそんなものと思いたくはないのだが…。