第1幕
プエルトリコの若者グループ「シャーク団」とアメリカの非行少年グループ「ジェット団」の縄張り争いが始まり。
ジェット団のリーダー:リフ(大野智)は、知性的だが熱しやすい性格。
シャーク団のリーダー:ベルナルド(松本潤)は、一団の長らしい威厳を備えている。
ジェット団とシャーク団がいつものように乱闘を始めると、
警笛が鳴ってシュランク警部とクラプキ巡査がやってくる。
少年達は権力者の前では何気なさを装って仲良くして見せ、
シャーク団は足早に退散する。
リフ(大野智)は、シャーク団に決闘を申し込むと宣言し、
昔の仲間のトニー(櫻井翔)を決闘に誘うことにする。
トニー(櫻井翔)は、ジェット団創設時の昔の仲間で、
今はグループを離れ「ドックの店」で真面目に勤務している。
そこへリフ(大野智)が訪ねて来て、体育館のパーティに誘う。
はじめは難色を示すトニー(櫻井翔)だったが、
何かが起るかもしれないというリフ(大野智)の説得で承諾する。
ベルナルド(松本潤)の妹マリア(和音美桜)は、アメリカに来て1ヶ月で、
ベルナルド(松本潤)の恋人アニタ(天勢いづる )と花嫁衣裳店で働いている。
マリア(和音美桜)は、
ベルナルド(松本潤)の仲間チノと結婚するために呼び寄せられたが、
チノに特別の感情を抱けないでいる。
しかしながら、今宵はアメリカン・レディとしての門出の夜。
晴れ着を身に着け、正装したベルナルド(松本潤)やチノとパーティに出かけていく。
パーティ用に装飾された体育館。
ふたつのグループの若者たちが音楽に合わせて体を動かしてはいるものの、
とりすました感じで動きもぎこちない。
彼らを取り巻く娘たちも敵対の色をあらわにしている。
一触即発の空気を察してグラッドハンドが割って入り、一緒に踊るように提案。
しぶしぶ踊り始めた若者たちだったが、
突然炸裂したマンボのリズムにのって、
それぞれ独特のスタイルで踊り相手を挑発する。
トニー(櫻井翔)とマリア(和音美桜)は一瞬にして恋に落ちる。
いつしかふたりは向かい合って視線を合わせ、
お互いに引き寄せられて周りの人たちが闇に溶けていく中、
誰もいない時間も空間も超越したふたりだけの世界で、
ふたりは愛の言葉を交し合う。
それに気づいたベルナルド(松本潤)はふたりを裂き、
マリア(和音美桜)は帰宅を余儀なくされ、
それをきっかけにリフ(大野智)は、
ベルナルド(松本潤)に決闘を申し込む。
トニー(櫻井翔)は、連れ去られたマリア(和音美桜)を追って夜の町を探し回る。
マリア(和音美桜)は、自分を探すトニー(櫻井翔)の声に気づき、
アパートの非常階段の上に現れる。
トニー(櫻井翔)は、階段を駆け上がりマリア(和音美桜)と手を取り合う。
ふたりはすべてを忘れて愛の世界に入り込む。
翌日にマリア(和音美桜)が働く花嫁衣裳店で再会することを約束して、
トニー(櫻井翔)は去っていく。
ジェット団の連中は、
ドックの店で戦争会議の開始を今や遅しと待ち構えている。
ドックは解散するよう説得するが、彼らは耳を貸そうとしない。
そこへシャーク団がやってきて、
翌日の夜にハイウェイの下の広場で決闘することが決まる。
店の手伝いに戻ったトニー(櫻井翔)の提案で、
両グループの最強の男が素手で戦うことに決定する。
翌日、店主が帰った後の花嫁衣裳店に残っているマリア(和音美桜)とアニタ(天勢いづる )。
そこへトニー(櫻井翔)がやって来ると、
いぶかしげな表情でアニタ(天勢いづる )は去って行く。
ふたりきりになると、ふたりは店先を教会に見立て結婚式のゲームを始め、
お互いの愛を神の前に誓い合う。
ハイウェイの下の空地にて。
ベルナルド(松本潤)とリフ(大野智)のふたりが戦い始めた時、トニー(櫻井翔)が駆け込んでくる。
マリア(和音美桜)との約束で、
この決闘をやめさせようとするトニー(櫻井翔)をベルナルド(松本潤)は、
しきりに挑発する。
しかし、親友を「腰抜け」と罵倒されて激情したリフ(大野智)が、
ベルナルド(松本潤)に襲いかかり、
ベルナルド(松本潤)は手にしたナイフでリフ(大野智)を刺してしまう。
倒れ掛かるリフ(大野智)を抱いたトニー(櫻井翔)は、
いきなりナイフを手にするとベルナルド(松本潤)に突き立てる。
一瞬のうちに起った出来事。
警笛が聞こえてきて、
「マリア(和音美桜)!」と悲痛な叫びを残して、
トニー(櫻井翔)は、現場を後にする。
第2幕
寝室でマリア(和音美桜)は、幸福な未来を思い描いている。
そこへチノが現れ、トニー(櫻井翔)がベルナルド(松本潤)を殺したことを告げ、
ベルナルド(松本潤)のピストルをポケットに入れて出て行く。
チノの話が信じられないマリア(和音美桜)のもとへ、
非常階段を登って来たトニー(櫻井翔)がたたずむ。
兄を殺したトニー(櫻井翔)を「人殺し!」となじるが、
愛するトニー(櫻井翔)を憎みきれないマリア(和音美桜)。
トニー(櫻井翔)は自首すると告げるが、マリア(和音美桜)は引き止める。
ふたりは争いのない平和な、陽の当たる広い場所で、
誰もが幸せと喜びとに眼を輝かせている世界を夢見る。
しかし、ふたりは絶望的に身を寄せ合っている現実に気づき、固く結ばれる。
トニー(櫻井翔)とマリア(和音美桜)が眠っている寝室にアニタ(天勢いづる )がやってくる。
トニー(櫻井翔)は窓から逃げるが、
アニタ(天勢いづる )はそれに気づき嘆く。
しかし、マリア(和音美桜)は、
トニー(櫻井翔)への愛がどれだけ強いものであるかアニタ(天勢いづる )へ訴える。
そこへシュランク警部がやってきて、
昨夜のパーティで踊った相手は誰かと詰問する。
アニタ(天勢いづる )へトニー(櫻井翔)への伝言を頼んだマリア(和音美桜)は、
「相手の名はホセ。」と嘘をつく。
ジェット団がたむろしているドックの店にて。
トニー(櫻井翔)は地下の倉庫へ隠れている。
アニタ(天勢いづる )は、ドックに会いたいと願い出るが、
ベルナルド(松本潤)の恋人アニタ(天勢いづる )の言葉にジェット団は従うはずはなく、
逆によってたかって彼女をいじめ抜く。
ドックが出てきて騒ぎを止めるが、
マリア(和音美桜)の気持ちを考えて我慢してきたアニタ(天勢いづる )もこらえきれなくなり、
「チノがマリア(和音美桜)を殺してしまったから、
トニー(櫻井翔)はもう彼女に会えない」と言い捨てて出て行く。
トニー(櫻井翔)のもとへドックがやってくる。
自分のためにお金を工面してくれたドックにトニー(櫻井翔)は感謝するが、
ドックはアニタ(天勢いづる )が言ったことをトニー(櫻井翔)に告げる。
座り込んでしまったトニー(櫻井翔)だったが、
突然外に駆け出していく。
「チノ!出て来い!出てきて俺を撃ってくれ!!」
トニー(櫻井翔)は、叫びながらチノを探し回る。
暗闇に影、マリア(和音美桜)が現れる。
彼女もトニー(櫻井翔)に気づき、ふたりは駆け寄ろうとする。
そこへもうひとつの影、チノが現れてピストルを撃つ。
トニー(櫻井翔)はマリア(和音美桜)に身を投げかけるように倒れ、
銃声を聞いたジェット団、シャーク団の連中が集まってくる。
息を引き取ったトニー(櫻井翔)に両グループが殺到しようとすると、
マリア(和音美桜)は、「手出ししないで!」と叫び、
チノから取り上げたピストルを皆に向ける。
「みんながトニー(櫻井翔)を殺したのよ。
ベルナルド(松本潤)もリフ(大野智)も。
今なら私も人を殺せるわ。
私は憎むことも知っているのよ。」
しかし、マリア(和音美桜)は撃てない。
シュランク警部が近づくとマリア(和音美桜)は、
トニー(櫻井翔)の遺体を守るようにすがりつく。
やがてマリア(和音美桜)は身を起こすと手を伸べてチノを招く。
憎しみあっていたふたつのグループがトニー(櫻井翔)をはさんで両側に並び、
マリア(和音美桜)はトニー(櫻井翔)にやさしく接吻する。
ジェット団、シャーク団からふたりずつが、
トニー(櫻井翔)の遺体を高く捧げて歩き出し、
残された者もそれに従う。
マリア(和音美桜)は涙に頬をぬらしながら、
しかし誇らしげに行列につづく。
プエルトリコの若者グループ「シャーク団」とアメリカの非行少年グループ「ジェット団」の縄張り争いが始まり。
ジェット団のリーダー:リフ(大野智)は、知性的だが熱しやすい性格。
シャーク団のリーダー:ベルナルド(松本潤)は、一団の長らしい威厳を備えている。
ジェット団とシャーク団がいつものように乱闘を始めると、
警笛が鳴ってシュランク警部とクラプキ巡査がやってくる。
少年達は権力者の前では何気なさを装って仲良くして見せ、
シャーク団は足早に退散する。
リフ(大野智)は、シャーク団に決闘を申し込むと宣言し、
昔の仲間のトニー(櫻井翔)を決闘に誘うことにする。
トニー(櫻井翔)は、ジェット団創設時の昔の仲間で、
今はグループを離れ「ドックの店」で真面目に勤務している。
そこへリフ(大野智)が訪ねて来て、体育館のパーティに誘う。
はじめは難色を示すトニー(櫻井翔)だったが、
何かが起るかもしれないというリフ(大野智)の説得で承諾する。
ベルナルド(松本潤)の妹マリア(和音美桜)は、アメリカに来て1ヶ月で、
ベルナルド(松本潤)の恋人アニタ(天勢いづる )と花嫁衣裳店で働いている。
マリア(和音美桜)は、
ベルナルド(松本潤)の仲間チノと結婚するために呼び寄せられたが、
チノに特別の感情を抱けないでいる。
しかしながら、今宵はアメリカン・レディとしての門出の夜。
晴れ着を身に着け、正装したベルナルド(松本潤)やチノとパーティに出かけていく。
パーティ用に装飾された体育館。
ふたつのグループの若者たちが音楽に合わせて体を動かしてはいるものの、
とりすました感じで動きもぎこちない。
彼らを取り巻く娘たちも敵対の色をあらわにしている。
一触即発の空気を察してグラッドハンドが割って入り、一緒に踊るように提案。
しぶしぶ踊り始めた若者たちだったが、
突然炸裂したマンボのリズムにのって、
それぞれ独特のスタイルで踊り相手を挑発する。
トニー(櫻井翔)とマリア(和音美桜)は一瞬にして恋に落ちる。
いつしかふたりは向かい合って視線を合わせ、
お互いに引き寄せられて周りの人たちが闇に溶けていく中、
誰もいない時間も空間も超越したふたりだけの世界で、
ふたりは愛の言葉を交し合う。
それに気づいたベルナルド(松本潤)はふたりを裂き、
マリア(和音美桜)は帰宅を余儀なくされ、
それをきっかけにリフ(大野智)は、
ベルナルド(松本潤)に決闘を申し込む。
トニー(櫻井翔)は、連れ去られたマリア(和音美桜)を追って夜の町を探し回る。
マリア(和音美桜)は、自分を探すトニー(櫻井翔)の声に気づき、
アパートの非常階段の上に現れる。
トニー(櫻井翔)は、階段を駆け上がりマリア(和音美桜)と手を取り合う。
ふたりはすべてを忘れて愛の世界に入り込む。
翌日にマリア(和音美桜)が働く花嫁衣裳店で再会することを約束して、
トニー(櫻井翔)は去っていく。
ジェット団の連中は、
ドックの店で戦争会議の開始を今や遅しと待ち構えている。
ドックは解散するよう説得するが、彼らは耳を貸そうとしない。
そこへシャーク団がやってきて、
翌日の夜にハイウェイの下の広場で決闘することが決まる。
店の手伝いに戻ったトニー(櫻井翔)の提案で、
両グループの最強の男が素手で戦うことに決定する。
翌日、店主が帰った後の花嫁衣裳店に残っているマリア(和音美桜)とアニタ(天勢いづる )。
そこへトニー(櫻井翔)がやって来ると、
いぶかしげな表情でアニタ(天勢いづる )は去って行く。
ふたりきりになると、ふたりは店先を教会に見立て結婚式のゲームを始め、
お互いの愛を神の前に誓い合う。
ハイウェイの下の空地にて。
ベルナルド(松本潤)とリフ(大野智)のふたりが戦い始めた時、トニー(櫻井翔)が駆け込んでくる。
マリア(和音美桜)との約束で、
この決闘をやめさせようとするトニー(櫻井翔)をベルナルド(松本潤)は、
しきりに挑発する。
しかし、親友を「腰抜け」と罵倒されて激情したリフ(大野智)が、
ベルナルド(松本潤)に襲いかかり、
ベルナルド(松本潤)は手にしたナイフでリフ(大野智)を刺してしまう。
倒れ掛かるリフ(大野智)を抱いたトニー(櫻井翔)は、
いきなりナイフを手にするとベルナルド(松本潤)に突き立てる。
一瞬のうちに起った出来事。
警笛が聞こえてきて、
「マリア(和音美桜)!」と悲痛な叫びを残して、
トニー(櫻井翔)は、現場を後にする。
第2幕
寝室でマリア(和音美桜)は、幸福な未来を思い描いている。
そこへチノが現れ、トニー(櫻井翔)がベルナルド(松本潤)を殺したことを告げ、
ベルナルド(松本潤)のピストルをポケットに入れて出て行く。
チノの話が信じられないマリア(和音美桜)のもとへ、
非常階段を登って来たトニー(櫻井翔)がたたずむ。
兄を殺したトニー(櫻井翔)を「人殺し!」となじるが、
愛するトニー(櫻井翔)を憎みきれないマリア(和音美桜)。
トニー(櫻井翔)は自首すると告げるが、マリア(和音美桜)は引き止める。
ふたりは争いのない平和な、陽の当たる広い場所で、
誰もが幸せと喜びとに眼を輝かせている世界を夢見る。
しかし、ふたりは絶望的に身を寄せ合っている現実に気づき、固く結ばれる。
トニー(櫻井翔)とマリア(和音美桜)が眠っている寝室にアニタ(天勢いづる )がやってくる。
トニー(櫻井翔)は窓から逃げるが、
アニタ(天勢いづる )はそれに気づき嘆く。
しかし、マリア(和音美桜)は、
トニー(櫻井翔)への愛がどれだけ強いものであるかアニタ(天勢いづる )へ訴える。
そこへシュランク警部がやってきて、
昨夜のパーティで踊った相手は誰かと詰問する。
アニタ(天勢いづる )へトニー(櫻井翔)への伝言を頼んだマリア(和音美桜)は、
「相手の名はホセ。」と嘘をつく。
ジェット団がたむろしているドックの店にて。
トニー(櫻井翔)は地下の倉庫へ隠れている。
アニタ(天勢いづる )は、ドックに会いたいと願い出るが、
ベルナルド(松本潤)の恋人アニタ(天勢いづる )の言葉にジェット団は従うはずはなく、
逆によってたかって彼女をいじめ抜く。
ドックが出てきて騒ぎを止めるが、
マリア(和音美桜)の気持ちを考えて我慢してきたアニタ(天勢いづる )もこらえきれなくなり、
「チノがマリア(和音美桜)を殺してしまったから、
トニー(櫻井翔)はもう彼女に会えない」と言い捨てて出て行く。
トニー(櫻井翔)のもとへドックがやってくる。
自分のためにお金を工面してくれたドックにトニー(櫻井翔)は感謝するが、
ドックはアニタ(天勢いづる )が言ったことをトニー(櫻井翔)に告げる。
座り込んでしまったトニー(櫻井翔)だったが、
突然外に駆け出していく。
「チノ!出て来い!出てきて俺を撃ってくれ!!」
トニー(櫻井翔)は、叫びながらチノを探し回る。
暗闇に影、マリア(和音美桜)が現れる。
彼女もトニー(櫻井翔)に気づき、ふたりは駆け寄ろうとする。
そこへもうひとつの影、チノが現れてピストルを撃つ。
トニー(櫻井翔)はマリア(和音美桜)に身を投げかけるように倒れ、
銃声を聞いたジェット団、シャーク団の連中が集まってくる。
息を引き取ったトニー(櫻井翔)に両グループが殺到しようとすると、
マリア(和音美桜)は、「手出ししないで!」と叫び、
チノから取り上げたピストルを皆に向ける。
「みんながトニー(櫻井翔)を殺したのよ。
ベルナルド(松本潤)もリフ(大野智)も。
今なら私も人を殺せるわ。
私は憎むことも知っているのよ。」
しかし、マリア(和音美桜)は撃てない。
シュランク警部が近づくとマリア(和音美桜)は、
トニー(櫻井翔)の遺体を守るようにすがりつく。
やがてマリア(和音美桜)は身を起こすと手を伸べてチノを招く。
憎しみあっていたふたつのグループがトニー(櫻井翔)をはさんで両側に並び、
マリア(和音美桜)はトニー(櫻井翔)にやさしく接吻する。
ジェット団、シャーク団からふたりずつが、
トニー(櫻井翔)の遺体を高く捧げて歩き出し、
残された者もそれに従う。
マリア(和音美桜)は涙に頬をぬらしながら、
しかし誇らしげに行列につづく。