今場所負け越しを期し、大関陥落が決定した。 12日目の朝の山に負けて、8敗となった時点で豪栄道は引退を決意していたそうだ。 最後まで相撲を取りきって、来場所10勝以上すれば大関に返り咲くことも可能な状態でも、豪栄道にはその気持ちはすでに失っていたのだろう。
これまで令和元年の7月場所でも3勝5敗7休でかど番の翌場所では10勝5敗の成績で大関の地位を維持することも出来ていた。 ただし、昨年の11月場所では再び0勝2敗13休で今場所かど番となり、今場所も5勝10敗と大きく負け越している。
平成26年の大関昇進からこれまで大関から陥落したことはなく、かど番の翌場所では大関を維持してきた。
ただ、近況の成績ではなかなか勝てる相撲を取ることができないでいたのは確かだ。こうした状態を考えると引退するのもある意味では致し方ない決断だろうと思う。
来場所も大きく負け越すか、途中休場する公算が大きいのも否めないだろう。
来場所は貴景勝の1大関だけの場所で、これまで2大関以上が在位していた番付だったけど、1大関だけの場所になるのは無かった気がする。
西、東には大関が一人は必要なのだけど、来場所はどちらかにしか大関が居ない状態になる。 来場所の番付がどうなるのかちょっと分からない。
横綱二人も後どれぐらい横綱といて在位出来るだろうか? 最近の白鵬もいよいよ体力的な衰えを隠せない相撲が多く、引退する時期を見極めているような気もする。 鶴竜も休場する癖が治らないし、格下との取り組みを見ても芳しくない相撲が多くなっている。 年6場所で2場所程度しか出場出来ていない横綱なんて、すでに横綱の地位で在位する権利はないのではないか?
さらに、横綱になるような、いやその前に大関になれるような力士もそれほど見当たら居ない。 今場所成績が良かった正代もまだまだ大関とう相撲は取れていない。
今場所は何とか13勝しているけど、相撲内容はとても大関に匹敵するような相撲内容ではない。 何とか土俵際で残して勝った相撲が多く、正攻法で正面から堂々と取り組みをして勝つ相撲はほとんど見当たらない。
朝乃山は今場所は10勝を何とかすることが出来たけど、まだまだこの成績を維持できるかどうかは分からない相撲である。
来場所の成績を見てみないとまだまだ大関になるような力士かどうかは判断できないだろう。
御嶽海、高安も今場所も芳しくないし、取り組みを見ていても意欲的な相撲を見ることが出来ない内容が多い。 今の相撲内容では高安は大関に返り咲くことは難しいだろうし、御嶽海も以前の相撲を取ることが出来ない状態である。
小結の阿炎も今場所は5勝10敗で負け越しである。 その前までの成績もなんとか勝ち越しをしているけど、ぎりぎり勝ち越しとうような内容で、とても上に上がれるような気配は感じない。
もう、数年も待つことなく、横綱、大関不在の相撲になってしまうのではないか?
今場所優勝した徳勝龍が来場所どのぐらいの成績を残すことが出来るだろうか? 来場所は前頭8枚目ぐらいには番付を上げることが出来るだろうから、3役との対戦も組まれるだろう。 来場の相撲が楽しみな力士だけど、まだ3役、大関までの道のりは順調に好成績を続けてもまだ遠いのである。
貴景勝も大関から返り咲いて、合う意味ではその役目は果たしている。 ただ、押し相撲一辺倒の相撲はなかなかそれ以上の地位に昇には難しいのである。
やはり、四つ相撲が出来ない力士はなかなか全勝するのは相当に難しいのはこれまでの力士を見てみればわかる。
貴景勝がはたしてどれぐらい大関の地位を維持していることが出来るかも定かでない。