summer diary

日記らしきページ

ギターは難かし・・・

2020年08月19日 | Weblog
 40年以上経過して、クラシックギターを再開した。
それから4週間経過。 初心者用の教本を購入して、本当に最初から練習開始。
さらに、アコギのソロギターの教本も購入して、平行して練習している。
これが、思って居る以上に難しい。 アコギの教本はTAB譜があるので、意外と弾ける気もするけど、クラシックの練習曲の本は譜面だけで、TAB譜が無いので、そもそも、譜面を読むことがなかったので、ギターの音の場所と譜面の場所を探すことに苦労する。
ドレミから譜面の音符を読み解くことから始めないといけない羽目になった。
勿論、ドレミぐらいは分かっているし、各フレットのドレミも分かる。
しかし、譜面のオタマジャクシの場所が即座にギターのどの位置なのかは少々時間が掛かるのである。 TAB譜なら、弦の位置と抑えるフレット位置で即座に理解でけるけど、譜面だけだとそうはいかない。

昔は譜面だけで、TAB譜なんてなかったのに、意外と弾けたのは、今考えると音符とギターの押える位置が頭にインプット出来ていたんだろうと感心する。
今では、到底そんなことも出来ない状態で、それでも、以前のようにギターのフレットと音符とが考えなくても即座に理解できるレベルになるのは、それほど難しいことではないだろう。
譜面を読み解く経験を積めば、即座にどの位置のフレットなのかは身体(指で)覚える事になる。
これは、ギターを若い頃弾いていた経験から理解できる。
で、そのギターの練習教本を3冊購入して、今はその3冊を同時進行中である。 なぜ3冊なのか? これは、練習する曲が本によって違って居る事と、ソロギターの本は、曲を中心として練習できるので、確かに楽しい。
他の本は本当に指の練習曲が多く、あまり楽しくないと言える内容だ。
ただし、これは、将来的に大切な基礎的なギターの練習なので、この練習を避けてはいけない。 ギターは右手と左手がピアノ同等に相当に難しい動きをする楽器なので、ある意味では、楽器の中でも難度が高い楽器かもしれない。

それでも、何度も、何度も時間を掛けて弾くうちに、何とかお手本に近いぐらいに弾けるようになるのである。
勿論、CDに収められているギターの音色と比較するのは出来ないけど、それでも、それほど遜色がない程度の音が出ている事に、自分でも驚きである。
今のギターが意外と良い音色を奏でるギターなんだと改めて分かる気がした。

このギターは40年以上も前に購入した物で、メーカーも作者も分からない。
通常はギターの中にメーカーの表示や刻印などがあるのだけど、このギターはその辺の情報がまったくないのである。
このギターは私が20歳の頃に楽器店で一目ぼれして購入した物である。
これは、その楽器店の壁に掲げて合って、その姿を見た時に、とても魅力的なギターだと思って、その場で購入することに決めたのである。
その時にも特にギターのメーカー作者などを気にすることも無く、購入したけど、このギターは少なくとも、安物のギターではないことは、その作りやボディー表面の単板、側面や背面のマホガニーの作りを見ても、ある程度良いギアーの要素を兼ね備えていると思う。
楽器店の壁に何やら誇っている風情で掲げてあったギターで、私はこのギターを見た瞬間に惚れてしまったと言っても良い。
勿論、当時、私が購入することが出来る金額だったので、それほど高額なギターではない。 しかし、これは、特にメーカーやその他の作成の証明する物などが一切ないので、恐らく、試作品か、プロトタイプだろうと想像する。
所謂、ギター製作者は当時はそれほど著名でもないし、恐らく、ギターの制作がまだ経験が浅く、プロトタイプとして、参考品の部類に合ったのだろうと想像するのである。
なので、特にメーカー、作者の表示なしに、楽器店にお願いして置いてもらっていた製作者の作だろうと予想する。
それでも、今でも、ネックの反りもほとんど無いし、ギターの艶もまだまだ綺麗で、その音も私はかなり上質な音だと思って居る。
表板はおそらく色からして、杉だろうと思う。 松ならもう少し高音の響きが高い気もする。
少なくとも、このギターとの出会いは私のギターに対する意識を変えたのだ。
所謂、アコギに移行したけど、最後までこのクラシックギターの姿と、その音色と、優しい弦の響きを私はアコギよりも好きな気がする。

これから、生涯、このギターと付き合っていくだろう。 この先、もっと高額でより素敵なギターを購入することになっても、このギターは私の友人であり、愛人だろう。
これからも、このギターを大切に弾き続けようと思う。