シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

般若寺へ

2011年11月03日 | グルメ・他
写真仲間との久しぶりの撮影会で奈良の般若寺へ。
コスモスの寺と言うだけあって境内はコスモスの花ざかりであった。
残念ながら見頃は過ぎて散り始めに入っていた。
恥ずかしながら私は般若寺の存在を知らなくて、般若と言えば「宮本武蔵 般若坂の決闘」を連想するのみであった。
頂いた栞を見ると『宮本武蔵』など文学の舞台としても知られ…とあったので、やはり関係が有ったのだ。
もっとも周囲は武蔵が牢人衆を奮然と斬りまくった丘の雰囲気はない。
あの映画のロケ地はきっと別のどこかだったのだろう。
折角なので入山拝観料(500円)とは別に特別拝観料(200円)を払って、宝蔵堂で催されている秘仏公開を見学することにした。
ここの入口は変わっていて、入口のドラを鳴らすと引き戸が開く仕掛けとなっている。
同行したT君がゴーンゴーンと鳴らして入館したので、その後私がゴーンと1回鳴らすと再びガラガラと引き戸が開いた。
入ると若い女性が手動で引き戸を引いていたのだった。
入口で小さな懐中電灯を貸してくれたが、スポットライトであまり有用には思えなかった。
秘仏は昭和39年に十三重石宝塔の5段目から発見されたという阿弥陀如来とその台座に納められていた体内仏三尊であった。
阿弥陀様は40㎝ほどの小さなもので、さらに体内仏の一体である大日如来は5㎝ほどの極小の仏様なのだが、その作りは精巧緻密なもので感嘆した。
前に置いてある点眼鏡でないとよく判らないぐらい小さい。
ただしこの三点が小さな阿弥陀如来の台座に納められていたとはとても思えなかったので、入口の女性に正してみたが間違いなく台座に納められていたいたそうで、そのことに感心してしまった。

我々には11時台に昼食をとらないといい食事にありつけないとのジンクスがあるので、東大寺を抜けて商店街の中ほどにある「月日亭」に入って早めの昼食とする。
1階で割引券を配っていたのでそれを貰っておいた。
値段はリーズナブルで、奈良の食事処の値段は京都に比べると格段に安い。
久しぶりに会った時からそうなのだが、同行したもう一人のK君が過日駅のホームで気を失い、唇を切って救急車で運ばれて18針も縫ったという話題で盛り上がった。
人の不幸は大きいほうが面白い(と言える軽症でよかったのだが)。
以来、禁酒状態だったのだが久しぶりと言うことでビールを一杯だけ付き合ってくれた。
私とT君は二本酒を追加。
日本料理にはやはり日本酒が合う。
割引券の詳細を見ると一人100円引きだった。
T君は「大層に、こんな割引やったらいらんわ。300円は僕が出したるわ」と息まいたが、K君は「こんな所で意地張ってもしゃあない。やっぱし使おう」と言って300円を引いてもらった。

昼食後、まだ時間が早かったので興福寺を訪れて国宝館に入館し阿修羅像を見た。
乾漆八部衆立像の中の一体だが、他の7体も素晴らしいもので、どうして阿修羅像だけが注目されるのかと疑問に思う。
中金堂は解体修理中で、発掘調査もあって周囲は覆いかぶされた場所が多く、以前の興福寺の雰囲気はなかった。

帰りに喫茶店によってコーヒーを飲んだが、T君は「わらび餅セット」を注文し、きな粉でむせかえって「歳をとってすべりが悪くなっているのだろう」とからかわれて店のお姉さんにも笑われていた。
私にとっては久しぶりのリフレッシュとなった一日だった。
あっそうそう、阪神ドラフト5位指名の波佐見・松田遼馬投手はK君の親戚の子だそうで、俄然応援する気になった。
コメント (3)
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